いわゆる Atom + 32bit efi マシンに 64bit な Ubuntu をインストールします。

今回インストールを行う機種はこちらになります。

CPU自体は64bitに対応はしているものの、ブート部分が32bitでないと起動しないという代物です。

久しぶに Ubuntu20.4.4 でインストールを試みたところ、どうしてもGPUドライバの関係でログアウトが頻繁に発生したため、今回はインストールが簡単な lubuntu で行いました。

lubuntu の場合、インストール時に grub メニューの編集作業がいらないのもあり、こちらがオススメです。
まずは lubuntu + 32bit efi でインストールするのが無難でしょう。

となります。

以下より lubuntu をダウンロードをします。

中身は Ubuntu20 でいろいろと軽量化がされているようです。また、起動関係も ubuntu よりも lubuntu のほうが面倒見が良いです。

unetbootin をダウンロードして、４GB程度のUSBメディアを差してそこにISOファイル選択してインストールします。

以下から32bit用の efi ファイル bootia32.efi をダウンロードして、先程作成したUSBメディアの /EFI/BOOT/ に配置します。
/EFI/BOOT/ には 64bit版の efi ファイルが確認できるかと思います。

大まかな流れとしては

となります。

今回インストールする ONKYO のタブレットがどうしても Ubuntu の GPUドライバと相性が悪いため、それをオフにしてインストールしていきます。副作用として、画面の自動回転ができなくなります。

インストール作業は起動後のデスクトップにあるインストールアイコンをクリックします。
日本語を選択して、自動ログインもお好みで設定します。

インストールが終わったら再起動を行います。

lubuntu は軽量で良いのですが、ubuntu のような便利な機能がないので、切り替えを行います。
以下のコマンドでインストール（だけ）が行えます

sudo apt update ;
sudo apt upgrade -y ;
sudo apt install -y ubuntu-desktop ;

これでまずは通常の ubuntu がインストールされます。
ログアウトをすれば、左上のプルダウンメニューに ubuntu が選択できるようになります。
ただ、GPUドライバの関係ですぐにログアウトされたりするので、次の項目の nomodeset での起動を設定します。

３．ubuntu で起動する際のオプションの変更

lubuntu にログインを行い、ターミナルから

sudo nano /etc/default/grub ;

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=”quiet splash”
↓
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=”quiet splash nomodeset”

sudo update-grub2 ;

を行います。

これで、GPUオフモードとなります。

タブレット起動の際に自動で ubuntu が起動するようにします。

ubuntu は gdm3 ですのでそれに切り替えます

sudo dpkg-reconfigure gdm3 ;

これで ubuntu への変更が完了となります。
再起動を行うと lubuntu ではなく ubuntu が起動します。

lubuntu で行う上記のコマンド群をシェル化してあります。
下記コマンドで自動でインストールから設定までできます。

lubuntu -> ubuntu desktop

wget https://raw.githubusercontent.com/mugimugi555/ubuntu/main/onkyo/install.sh && bash install.sh ;

中身はこちら

現状以下の不具合があります。

他にもいろいろとあるかとは思いますが、もし Windows の状態で眠っているのなら ubuntu で遊んでみるのも良いかと思います。