この記事は ServiceNow アドベントカレンダー 2025 の12月17日分の記事 (シリーズ2) として執筆しています。
イントロ
Hello Guys!
キミはもう、どっぷりServiceNowつかってる?
ServiceNow 十数年つかっているキミも、
まだまだのキミも、
「ServiceNowリリース都市名言えるかな?」に挑戦だ!
How's your mouth rolling today!
リリース都市名と概要を一挙紹介!
ラ・ラ・ラ 言えるかな?
き・み・は 言えるかな?
ラ・ラ・ラ 言えるかな?
リリースの なまえ!
Aspen (アスペン)
Build date: 2011-12
アメリカ合衆国のコロラド州に位置する有名なスキーリゾート
ServiceNowのAspenリリースは、主にシステムの拡張性(スケーラビリティ)と回復力(レジリエンス)の向上に焦点を当てたメジャーアップデートです。1
| 分野 | 新機能のポイント |
|---|---|
| システム基盤 | スケーラビリティとレジリエンスの向上。 |
| Managed Documents (文書管理) | 電子署名サポート、ナレッジベース連携の強化。 |
| IT GRC | リスク/コントロールのエンティティ紐づけ、監査での情報源要件追跡。 |
| PPM | 新テンプレート、タスク計算強化、ポートフォリオ・ガントチャートなど。 |
| Zing Text Search | ワイルドカード/ブール演算子サポート、国際言語検索の改善。 |
| Workflow | 実行タイムライン表示、特定ポイントへのロールバック、デバッグアシスタント。 |
| Orchestration | VMWare/EC2パック強化、Windows/Linuxパスワード管理、ADユーザープロビジョニング。 |
ServiceNowの都市名リリースはこのAspenから始まったのですね。
インターネットアーカイブ2で当時のリリースノートを見てみると、「Aspen リリースでは、季節や月ではなくアルファベット順に基づいた新しい命名規則が導入されます。例えば、今回のリリースは Aspen で、次のリリース名は B で始まります。」という記述もありました。
次のアルファベットはどこの都市か、を予想する楽しみはここから始まりました。
Berlin (ベルリン)
Build date: 2012-07
ドイツ ベルリン州に位置する歴史とアートが融合した首都
ServiceNowのBerlinリリースは、主に資産管理とアジャイル開発の領域を強化し、システムパフォーマンスの維持に焦点を当てたアップデートです。3
| 分野 | 新機能のハイライト |
|---|---|
| Asset Management (資産管理) | CMDBと連携した資産追跡、在庫(ストックルーム)インベントリ管理の実現。 |
| Software Asset Management (SAM) | ソフトウェアライセンスの管理と監査の効率化。 |
| SDLC - Scrum Process (スクラム) | マルチチーム・マルチプロダクト環境でのアジャイルソフトウェアプロジェクト管理を改善。 |
| Data Archiving (データアーカイブ) | アクセス頻度の低いデータをアーカイブすることでシステムパフォーマンスを向上。 |
2番目の都市名はBerlin。
今でこそCMDBの一つの重要な活用方法であるSoftware Asset Management (SAM:ソフトウェア資産管理) はこのリリースから提供が開始されました。
また、大規模なテーブルではデータ量によってパフォーマンスの悪化が見られることがありますが、その対策のための一つの選択肢であるData Archiving (データアーカイブ) も導入されています。
Calgary (カルガリー)
Build date: 2013-03
カナダ アルバータ州に位置するエネルギー産業の中心地
ServiceNowのCalgaryリリースは、プロキュアメント(調達)や契約管理などのビジネスアプリケーションの拡充と、プラットフォームレベルでのタブレット対応や開発効率の向上に焦点を当てたアップデートです。4
| 分野 | 新機能のハイライト |
|---|---|
| Data Certification (データ認証) | CMDBデータの正確性確保。基準設定、スケジュール機能、通知・エスカレーションのサポート。 |
| Procurement (調達管理) | 発注書/受領書/振替オーダーの作成など、要求と購買オーダーの管理をサポート。 |
| Contract Management (契約管理) | 資産との関連付け、契約期間の条件、費用明細の生成、履歴ログ、レートカードの利用。 |
| Work Management (ワーク管理) | スキルと場所に基づいた作業アサイン。インシデントなどからのシームレスなプロセスフローを提供。 |
| Cloud Provisioning (クラウドプロビジョニング) | VMware (プライベート) と Amazon EC2 (パブリック) の仮想マシンを一元管理。 |
| Tablet Interface (タブレットインターフェース) | iPad向けインターフェースの新規提供。ほぼ全ての製品機能がユーザーフレンドリーなUIで利用可能。 |
| 開発/プラットフォーム | アプリケーション作成の簡素化、テーブル管理の統合、Schema Mapの改善、スクリプトAPIの強化。 |
| 自動化/Discovery | ワークフロー検証ツールの提供、Microsoft Hyper-Vのディスカバリ対応、Discoveryのリソース制御(スロットリング)。 |
3番目は北アメリカ大陸にカムバックしてカナダのCalgary。
プラットフォーム観点ではタブレットインタフェースに対応したというところは気になりますね。
調べてみると当時はiPad 第4世代の時期に当たるようで初めてLightning端子が採用され、Apple製品の接続規格の統一がなされた時代。ServiceNowはかなり初期からタブレットに対応していたことになりますね。
Dublin (ダブリン)
Build date: 2013-11
アイルランド ダブリン県に位置するIT企業のヨーロッパ拠点
ServiceNowのDublinリリースは、リソース管理と自動化の機能を大幅に拡張し、モバイルインターフェースを最適化したアップデートです。5
| 分野 | 新機能のハイライト |
|---|---|
| Vendor Performance Management (ベンダー管理) | 契約やサービス提供の観点から、ベンダーを評価・比較・ランキングする機能。 |
| Resource Management (リソース管理) | 全社的な人材リソースの可視化、計画、アサイン管理(プロジェクト外の業務も含む)。 |
| Password Reset (パスワードリセット) | 従業員がセルフサービスでパスワードをリセットできるようにし、サービスデスクの負荷を大幅に軽減。 |
| Configuration Automation (構成自動化) | Change Management/CMDBとPuppetを統合し、インフラ構成変更を自動化・統制。 |
| HR Service Automation (HRサービス自動化) | 顧客の要望に基づき、人事部門のサービス提供と管理をITサービスモデルで形式化。 |
| HTML5 Smartphone Interface | HTML5ベースのスマートフォン/タブレット向けインターフェースを最適化。全てのアプリが即座にモバイル対応。 |
| App Creator Enhancements | チーム開発機能のサポート、サービスカタログへのワンクリック公開機能。 |
| ServiceNow Notify | Twilioと連携し、既存のメールに加えてSMSと音声による通知機能を追加。 |
4番目のリリースはまたヨーロッパに戻ってDublin、アイルランドの都市ですね。
いくつかの主要機能の追加に加え、プラットフォーム観点ではパスワードリセットの導入がありますね!毎回手作業でのリセットではなく、自動化されることで助かったシステム管理者の方も多かったのかな、と想像します。
ちなみに、このリリースからServiceNow Commuintyにリリースサマリ記事が投稿され始めています。
Eureka (ユーレカ)
Build date: 2014-06
オーストラリア ヴィクトリア州に位置するゴールドラッシュで栄えた歴史的な町
ServiceNowのEurekaリリースは、非技術者によるサービス作成(Service Creator) を可能にし、ITが全社的なサービスデリバリーのフレームワークとなることを目指したアップデートです。6
| 分野 | 新機能のハイライト |
|---|---|
| Service Creator | 非技術者のビジネスユーザーがドラッグ&ドロップで簡単にアプリケーションを作成し、サービスとして提供可能に。 |
| Demand Management (需要管理) | ビジネスからの戦略的な要求を一元管理し、IT投資の決定プロセスを合理化、需要予測をサポート。 |
| Event Management (イベント管理) | 外部監視ツールからのイベントを正規化し、CMDBにマッピングして実用的なアラートを自動作成。 |
| Visual Task Boards | カンバン形式のタスクボード。サービスやタスクを整理し、チームのコラボレーションと生産性を向上。 |
| CIO Roadmap | 優先順位付けされたIT投資決定をビジネス機能ごとに表示する新しいタイムライン可視化機能。 |
| Facilities Service Automation (施設サービス) | 施設の情報およびサービス要求の自動化、設定可能なルールによる自動アサイン。 |
| Field Service Automation | 既存のWork Managementを強化し、Field Service Automationとしてブランド名を変更。 |
5番目の都市はオーストラリアのEureka。
Demand ManagementやCIO Roadmap、Visual Task BoardのようにITとビジネスとのコラボレーションを意識した機能が多いように見受けられます。
また、Service Creatorと呼ばれるノーコード/ローコードアプリ開発ツールの提供もなされたようです。今のCreator Studioに近しい機能だと思われます。
Fuji (フジ)
Build date: 2015-03
日本 静岡県に位置する日本一の山を冠した都市
ServiceNowのFujiリリースは、サービス管理の力を全社的に解放することを目指し、サービス指向フレームワークに基づいた新アプリケーションと機能強化を提供しました。7
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Service Taxonomy (サービス分類) | Demand Workbenchによる要求の優先順位付けの可視化。Service Creatorのワークフロー駆動強化。 |
| Service Taxonomy (CMDB/Discovery) | Service Baseline(変更管理外の変更検出)の導入。Discoveryダッシュボードによる一元的な可視化。 |
| Service Experience (サービス体験) | 複数ナレッジベースのサポート。Service Catalogでの注文状況やカート画面の制御強化。 |
| Service Experience (コラボレーション) | コラボレーション機能(リアルタイムでのコミュニケーション)の統合、Live Feedの機能強化。 |
| Service Delivery (サービス提供) | 法務・マーケティング・財務向けサービス管理アプリケーションを新規追加。 |
| Service Delivery (自動化/運用) | HR Service AutomationとWorkday連携。AWS環境のCloud Provisioning強化。アクティビティデザイナーの提供。 |
| Service Assurance (サービス保証) | Project Workbenchの提供(ウォーターフォール、アジャイル、ハイブリッド対応)。Test Management機能の導入。 |
| Service Analytics (サービス分析) | IT Financial Management(IT支出の正確なコストモデル作成)を新規追加。レポーティングとPerformance Analyticsの強化。 |
6番目は我らが日本の都市Fuji、静岡県富士市。
当時の日本でのServiceNow普及率(というよりも認知率)はどの程度だったのだろうか、その中でも日本の都市名が抜擢されているのは嬉しいですね。
さて、このリリースではRequesterとProviderを意識した機能分類もCapability Mapとして示されています。特に、Legal、Marketing、Financeのアプリケーションが追加されたことはIT領域のみならずコーポレート業務全体を押さえる一つの布石だったのかもしれません。
Geneva (ジュネーブ)
Build date: 2015-10
スイス ジュネーブ州に位置する国際機関が集中する平和都市
ServiceNowのGenevaリリースは、UI/UXの刷新、顧客サービス管理やセキュリティ運用などの新アプリケーションの導入、そして信頼できるサービスアウェアなCMDBの実現に焦点を当てたメジャーアップデートです。8
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| エクスペリエンス (UI/UX) | UI 16(モダンなデザイン、強化されたナビゲーション、新テーマ)。 |
| エクスペリエンス (コラボレーション) | Connect(リアルタイムチャットやドキュメントコラボレーション)でタスク解決時間を短縮。 |
| エクスペリエンス (モバイル) | ネイティブなApple iOSモバイルアプリ、Apple Watchアプリを新規提供。 |
| 開発環境 | ServiceNow Studio(統合開発環境/IDE)をクラウドで提供し、開発を加速。 |
| 顧客サービス | Customer Service Management (CSM) アプリを新規導入(B2Bアカウント、契約、エンタイトルメントサポートなど)。 |
| セキュリティ運用 | Security Operationsスイート(Security Incident Response、Vulnerability Response)を新規導入。 |
| HR/施設管理 | HRのスキルワークベンチ、Workday連携強化。施設管理のMove Management機能を追加。 |
| GRC/財務 | Risk Managementアプリを導入。Financial Managementで複数のコストモデルをサポート。 |
| CMDB/Service Mapping | Service Mappingをプラットフォームにネイティブ統合。サービスアウェアで信頼できるCMDBを実現。 |
| 自動化/運用 | Edge Encryption(オンプレミスプロキシによる暗号化)を提供。Microsoft AzureのCloud Managementをサポート。 |
7番目の都市はスイスのGeneva、ヨーロッパ3か国目ですね。
リリース内容を見ていると盛りだくさんですね。その中でも目を引くのはUI16の登場です。それまでのUI15からの刷新は新しい風も感じつつ、IT担当者としてはビジネスユーザーに画面変更を伝えるのは億劫だったかもしれません(笑)
その他にApple Watch Applicationというのは気になりますね。恐らく現状はスマートウォッチ向けアプリの提供はない認識ですが、個人的には現代の音声入力やAI補完の技術を活用しながら実装すると面白いと思います(なお、Android派)。
このタイミングで現在はCRMとして生まれ変わっているCSM製品も登場してますね!
Helsinki (ヘルシンキ)
Build date: 2016-04
フィンランド ウーシマー県に位置するデザインとサウナの文化が根付く首都
ServiceNowのHelsinkiリリースは、Service Portal Designerの導入によるユーザー体験のコンシューマー化と、ITSMのGuided Setupなどによる迅速な価値創出に焦点を当てたアップデートです。9
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| ユーザー体験 | Service Portal Designerを導入し、IT、HR、CSM向けのレスポンシブなポータルを標準提供。 |
| モバイル | ネイティブのApple iPadアプリを新規提供。デバイスに最適化されたモバイルWeb機能の強化。 |
| ITSM | Guided Setup(ITILベストプラクティスに基づいた設定手順)とContextual Help(文脈に応じたヘルプ)を新規導入。 |
| CMDB/ITOM | CMDB Health Dashboardを提供し、データの品質(完全性、正確性、コンプライアンス)を一元管理。 |
| CSM (顧客サービス) | ターゲットを絞った連絡機能による proactive な顧客対応。顧客セルフ登録ポータルの提供。 |
| Field Service | Central Dispatchによる可用性、近接性、スキルに基づいた柔軟な作業アサイン。 |
| Security Operations | Threat Intelligenceアプリを新規導入。複数の脅威情報フィードを統合し、セキュリティワークフローを内蔵。 |
| HR Service | Service Portal DesignerベースのモダンなHRポータル。20種の事前構築済みサービスとeSignature機能。 |
| GRC/財務 | Policy and Compliance、Audit Managementアプリを新規導入。Risk Managementアプリを再設計。 |
| PPM/財務 | Program and Portfolio Workbench(プログラム追跡)。Financial Managementでボトムアップコスト計画をサポート。 |
| 開発 | Delegated Development(ITガバナンスを維持しつつ非管理者への開発権限委譲)、Source Control (Git) 連携を新規導入。 |
8番目の都市Helsinki、ここは連続してヨーロッパの国となっています。
ここもプラットフォーム観点になってしまいますが、今現在サポートは終了してしまっているService Portalが提供開始されたリリースですね。この時点でIT、HR、CSMといったいわゆるRequesterとのエンゲージメントを考えるべき製品が揃っており、Requesterが使いやすいUIの提供を意識していたのかな、と想像します。
Istanbul (イスタンブール)
Build date: 2016-12
トルコ イスタンブール県に位置するアジアとヨーロッパを結ぶ歴史都市
ServiceNowのIstanbulリリースは、ITSMにおける効率化(CAB Workbench)、アプリケーションポートフォリオ管理 (APM) の導入、そしてB2Cシナリオへの対応やHRライフサイクルイベントモデルなど、広範囲なサービス機能の強化に焦点を当てたアップデートです。10
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| IT Service Management | CAB Workbench(CAB会議の計画・実行をServiceNow内で行う)を新規導入。ServiceNow Benchmarks(同業他社とのKPI比較)機能。調査・評価機能の強化(依存質問など)。 |
| ITOM | Event Managementで過去データに基づく異常メトリクスの閾値設定を導入。Service Map Plannerを提供。 |
| IT Business Management | Application Portfolio Management (APM) を新規導入。Financial Managementの予測機能とコストモデル設定を強化。 |
| Security Operations | Palo Alto/IBM QRadar/Taniumとの統合強化。脅威インテルルックアップの自動化。 |
| GRC | Performance Analyticsとの統合による継続的なコントロール監視。高度な依存性モデリング。 |
| Customer Service | B2Cシナリオへのサポートを拡張。消費者向けポータル、匿名チャット、インテリジェントなケースアサイン。ケースで注文(Orders)と欠陥(Defects)を追跡する機能を追加。 |
| HR Service | Lifecycle Event Model(従業員のライフイベントに基づいたサービスのグルーピング)。Delegated Administration(HR担当者への管理権限委譲)。 |
| プラットフォーム/開発 | Automated Testing Framework (ATF) を新規導入。Script Debuggerによるライブ/マルチユーザーデバッグをサポート。 |
| Performance Analytics | Spotlight(複数のKPIを組み合わせてホットスポットを特定)、レスポンシブなダッシュボード更新機能。 |
9番目はトルコのIstanbul、アジアとヨーロッパの両方にまたがる国です。
さて、このリリースではAutomated Test Framework、いわゆるATF (自動テストフレームワーク) がリリースされました。今なお実装 (正確には運用) に苦しんでいるATFですが、ビジネスロジックのテストツールとして、うまく活用していきたいですね。
また、Script Debuggerの提供も開始されました。
Jakarta (ジャカルタ)
Build date: 2017-05
インドネシア ジャカルタ首都特別州に位置する東南アジア有数の巨大都市
ServiceNowのJakartaリリースは、Intelligent Automation Engineをプラットフォームに導入し、機械学習の力を活用するとともに、新アプリケーション(SAM、Vendor Risk、CSM Communitiesなど)を提供することで、サービス提供の効率化と予測能力を大幅に向上させました。11
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform | Intelligent Automation Engineのデビュー(異常検出、ベンチマーク、予測機能)。 |
| Now Platform | MetricBase(時系列データの取り込み/処理)。Guided Tour Designer(エンドユーザー向けツアー作成)。 |
| ITSM | SLA Timeline(色分けされたタイムラインでSLA違反の原因を特定)。Guided Setupの実証済みプラクティスを導入。 |
| ITOM | Operational Intelligence(機械学習に基づく異常検出)。Predictive Alerts(機械学習による将来のイベント予測)。 |
| ITOM | DiscoveryのリアルタイムvCenter変更検出。Service Mappingによるクラウドサービスマッピングに対応。 |
| IT Business Management | Software Asset Management (SAM) アプリを新規導入。APMでCapability Map Gap Analyzerを提供。 |
| IT Business Management | PPMのWorker PortalとInter-project Dependencies(プロジェクト間依存性)を新規導入。 |
| Security/GRC | Trusted Security Circles(信頼できるピアとの脅威インテリジェンスの共有)。Vendor Risk Management (VRM) アプリを新規導入。 |
| HR Service Delivery | Enterprise Onboarding and Transitions(複数部門をまたぐオンボーディング管理)を新規導入。 |
| Customer Service | Communitiesアプリを新規導入(セルフサービス、専門家とのQ&Aフォーラム)。 |
| Performance Analytics | Advanced Forecasting(予測アルゴリズムによる傾向分析)。Interactive Analysis(リストからのグラフ分析)。 |
記念すべき10番目のインドネシアのJakartaですが、まだ折り返しにも来ていません。
機械学習機能であるIntelligent Automation Engineが導入されました。タスク分類やルーティングは現在のPredictive Intelligence、そしてAI Agentsにも引き継がれており、現在のAI Platformへの幕開けともいえるリリースになっていますね。
「フォームとリストの読み込み時間30%削減」というパフォーマンスの向上も見られたようです。
Kingston (キングストン)
Build date: 2017-12
カナダ オンタリオ州に位置する歴史的な旧カナダ首都
ServiceNowのKingstonリリースは、機械学習(Agent Intelligence)によるタスクの自動分類/アサインと、Flow Designer/IntegrationHubによるノーコードでのプロセス自動化を推進し、全社的なサービス提供を加速させました。12
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform | Agent Intelligenceを導入(機械学習によるインシデント/ケースの分類、優先順位付け、アサイン)。 |
| Now Platform | Flow Designer(ノーコードでのプロセス自動化フロー作成)とIntegrationHub(外部サービス連携)を導入。 |
| ITSM | Major Incident Managementを強化(統合されたワークベンチを提供)。Benchmarksに推奨事項機能を追加。 |
| ITOM | Service Mappingでトラフィックベースのディスカバリを導入し、サービスマップの採用と精度を向上。 |
| IT Business Management | PPMにProject Workspaceを導入。APMでCapability Based PlanningとTechnology Portfolio Managementを提供。 |
| Software Asset Management | IBMおよびVMware Publisher Packを追加。Office 365のサブスクリプション管理に対応。 |
| Security Operations | Configuration Complianceアプリを新規導入(設定の誤り検出と修復)。Security Incident Responseのフィッシング対策を強化。 |
| GRC | Continuous Monitoring(Configuration Complianceと連携)を導入。SOXコンテンツを標準提供。 |
| Customer Service | Agent Intelligence for CSMを導入。Flow Designer for CSM/FSM(ノーコード自動化)を導入。 |
| Customer Service | Escalation Management(問題のあるケース/アカウントのライフサイクル管理)。顧客向けアポイントメント予約機能。 |
| HR Service Delivery | Response Templates(パーソナライズされたメールテンプレート)、Mass Email Communication(一括メール)を提供。 |
| Performance Analytics | Text Analytics(非構造化データ分析)を導入し、ユーザー入力テキストの頻出語を可視化。 |
11番目のリリースはKingstone。再びカナダへ、Calgary以来に帰ってきます。
特筆すべきはやはりFlow Designerでしょうか。従来のWorkflow Editorを置き換える形でフロー実装に必須のツールとなりました。既にほぼすべてのWorkflowがFlowに置き換わってますね。
また、Integration Hubも登場し、SlackやMicrosoft Teams等の他システムとの連携も容易になりました。
London (ロンドン)
Build date: 2018-09
イギリス グレーター・ロンドンに位置する世界的な金融・文化の中心地
ServiceNowのLondonリリースは、Virtual Agent(チャットボット)の導入によるセルフサービス体験の向上と、Agent Workspaceによる担当者の生産性向上、そしてノーコード自動化機能のさらなる拡張を特徴としています。13
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform | Virtual Agent (チャットボット) を導入。ITSM/CSM/HRSD向けの会話フローを標準提供。 |
| Flow Designer/IntegrationHubの機能強化(サブフロー、Azure AD、PowerShellなど)。Slack/Teams連携のAppsを提供。 | |
| Database Encryption(インスタンスデータの暗号化)とCustom URL機能を提供。 | |
| IT Service Management | Walk-up Experienceを新規導入(対面ITサポートの待ち行列管理とサービス提供の合理化)。 |
| Continual Improvement Management (CIM) を新規導入(サービス改善のアイデア管理から実行までをサポート)。 | |
| Agent Workspace(オムニチャネル対応の統合エージェントUI)を提供 (限定アクセス)。 | |
| IT Operations Management | DiscoveryがKubernetes Clusters、AWS API Gateway/Lambdaに対応。 |
| Event ManagementのAlert Managementを刷新し、Flow Designerとの連携を強化。 | |
| Customer Service Management | Virtual Agent for CSMを導入。Agent Workspace for CSMを導入 (限定アクセス)。 |
| Major Issue Management(多くの顧客に影響する重大な問題のケース管理を一元化)。 | |
| HR Service Delivery | Employee Document Managementを導入(従業員文書の電子管理とセキュリティを強化)。 |
| Virtual Agent for HRSDを導入。Targeted Content Automation(対象従業員へのコンテンツ自動配信)。 | |
| IT Business Management | Essential Scaled Agile Framework (SAFe) をサポート。Integrated Test(スプリント内でのテスト実行)。 |
| Investment Portal(投資ポートフォリオの追跡と可視化)を強化。 | |
| GRC/Security | Vendor Risk ManagementにVendor Tiering(ベンダー階層化)と外部セキュリティスコア連携を導入。 |
| Security Incident ResponseのUIを刷新し、設定を簡素化するSetup Assistantを提供。 | |
| Performance Analytics | Dependency Assessment(PAオブジェクト間の依存関係を可視化)。Insights(異常や傾向の自動分析)を提供 (限定アクセス)。 |
12番目の都市はLondon!
注目すべきはいまなお生成AIの力を受けてパワーアップし続けているVirtual Agentのリリースでしょう。当初は会話の構築も大変だったかと想像しますが、勝手に対応してくれる無人ロボットの存在はうまく使いこなせれば相当心強かったのだと思います。
地味なところではブランド化に関してカスタムURLの実装もなされたのはこの頃なのですね。
Madrid (マドリード)
Build date: 2019-03
スペイン マドリード州に位置する情熱的な芸術とサッカーの街
ServiceNowのMadridリリースは、Now Platform App Engineによるモバイルファーストなアプリケーション開発、Agent Workspaceの本格導入、そしてIntelligent Automation Engineを活用した予測的なワークフローの提供に注力しています。14
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform | ServiceNow Mobile Studioを新規導入(モバイルアプリの迅速な開発、オフライン機能など)。 |
| Similarity Framework(機械学習)を導入し、インシデント、ケース、アラートの類似性を特定し、メジャーインシデントの提案を可能に。 | |
| Automated Test Framework (ATF) にQuick Start Testsを追加し、アップグレード時のテスト時間を大幅に短縮。 | |
| Antivirus Scanning機能を提供(ServiceNowインスタンスに出入りする全ファイルのウイルススキャン)。 | |
| IT Service Management | Agent Workspace(インシデント、ケース、アラートなどを統合管理するコマンドセンターUI)を導入。 |
| ITSM Mobile for Agents(ネイティブモバイルアプリ)を提供。Intelligent Change Automationを強化。 | |
| Service Owner Workspace (限定アクセス) およびProblem Management v2を導入。 | |
| IT Operations Management | Alert Intelligence Managementを強化(アラートからの洞察、根本原因分析、修復ワークフローを同一コンソールで実行)。 |
| IT Business Management | Software Asset Management (SAM) にSAP Publisher Packを新規導入。License Workbenchを提供。 |
| Project Portfolio Dashboards(ポートフォリオ/プログラムマネージャー向けの可視化)。Portfolio Scaled Agile Framework (SAFe) をサポート。 | |
| Security/GRC | Vulnerability ResponseでExploit Enrichmentを導入(エクスプロイトリスクの高い脆弱性を特定)。 |
| Security Incident ResponseでFlow Designer Playbooksを導入(セキュリティアナリストによるフロー作成簡素化)。 | |
| Vendor Risk Managementの評価処理を強化(ベンダーとのコラボレーション機能改善)。 | |
| HR Service Delivery | Lifecycle Events BuilderのUIを改善し、ライフイベントの設定・保守を簡素化。 |
| Campaign Tasking(キャンペーンの一環としてのToDoアサイン)とCampaign Analyticsを導入。 | |
| Customer Service Management | Advanced Work Assignmentを導入(可用性、キャパシティ、スキルに基づいたオムニチャネル対応のアサイン)。 |
| Mobile Field Service Managementアプリを強化(オフライン、マップ、スワイプジェスチャー対応)。 |
いよいよ折り返し13番目のリリースはスペインのMadrid。白い巨人が立ちはだかります。
私事ではありますが、このリリースでは自身が初めて実装に携わったモバイルアプリが登場してますね!当時の2019年に発売が開始されたスマートフォンはiPhone 11、そして折りたたみスマホGalaxy Fold、と、時代を感じさせられます。
New York (ニューヨーク)
Build date: 2019-09
アメリカ合衆国 ニューヨーク州に位置する世界的な金融・文化の中心地
ServiceNowのNew Yorkリリースは、Now Mobileによる摩擦のないモバイル体験、Now IntelligenceによるAI駆動のユーザー体験、そして新しいワークスペースの導入に注力し、全社で678以上の新機能・強化を提供しました。15
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform (モバイル) | Now Mobileアプリを導入。IT、HR、施設、財務など全部門のワークフローをコンシューマーライクなモバイルインターフェースで提供。 |
| Now Platform (開発) | Guided App Creator(ノーコードガイド付きアプリ作成)を導入。Excelからデータテーブルやカスタムアプリを作成可能に。 |
| Now Platform (AI/NLU) | Virtual Agentに意図理解 (Intent comprehension) を導入。NLU Model Builderでノーコードでのモデル作成・調整が可能に。 |
| Now Platform (データ) | Instance Key Management(暗号化キーのユーザー所有/管理)。Remote Tables(外部システムデータへのクエリ実行)。 |
| IT Service Management | Dynamic Translation(リアルタイム言語翻訳)を導入し、エージェントが母国語でインシデントフォームを翻訳可能に。Vendor Manager Workspace、Service Owner Workspaceを導入。 |
| IT Operations Management | ITOM Operator Workspace(サービス正常性を統合管理する単一ダッシュボード)を導入 (限定アクセス)。GCP および IBM Cloud のサポートを強化(ディスカバリ、サービス健全性管理)。 |
| IT Asset Management | SaaS License Managementを導入(SaaSサブスクリプションの可視化と最適化)。HR Asset Onboarding(HRのオンボーディングとIT資産の割り当てを自動化)。 |
| Security/GRC | Vulnerability Solution Management(パッチ推奨による脆弱性修復の優先順位付けと追跡)。Risk Events(非IT資産のリスク管理)とRisk Rollup(リスク階層の作成とスコア算出)を導入。 |
| HR Service Delivery | Mobile Onboarding(新規雇用者向けのモバイルアプリ)。Employee Journey Content(育児休暇などの事前構築済みコンテンツ)。SAP SuccessFactorsとのネイティブ統合(タスク、ToDo、従業員データの同期)。 |
| Customer Service Management | Proactive Customer Service Operations(影響を受ける顧客へのケースワークフローのトリガーと通知)。Agent Workspaceのサードパーティ統合を強化(外部データの表示、外部レコードへのワンクリックアクセス)。 |
| Field Service Management | Dispatch Map(技術者のリアルタイム追跡、タスクの動的割り当て)を強化。Spare Parts Managementを改善。 |
| Finance | Finance Close Automationを新規導入(財務締めの自動化、SAP/Oracleとの統合)。 |
14番目はアメリカのNew York!
前リリースに続き、Now MobileやMobile Onboardingといったリクエスター向けのモバイルアプリが推されてますね。
リアルタイムの言語翻訳を実現するDynamic Translationのリリースもなされています。Now Assistの翻訳にも利用されている機能ですね。
Orlando (オーランド)
Build date: 2020-01
アメリカ合衆国 フロリダ州に位置する世界的なテーマパークの集積地
ServiceNowのOrlandoリリースは、プラットフォーム全体でAIと分析機能(Now Intelligence)を統合し、よりスマートな業務遂行と意思決定を支援することに重点を置いています。また、Now ExperienceやMobileの強化により、開発とユーザー体験が大きく進化しました。16
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform (AI/分析) | Analytics Q&A (限定アクセス) を導入(日常言語で質問すると、リスト、チャートで即座に回答)。 |
| KPI Composerを導入(KPIがビジネス目標をどのようにサポートするかを視覚的に計画)。 | |
| Virtual Agent Notifications(Slack/Teams経由でのリアルタイムアラートとフィードバック収集)。 | |
| Now Platform (開発/UI) | Now Experienceを導入(単一のモダンな技術スタックでコンシューマーグレードのUIを構築)。 |
| ServiceNow Extension for VS Code(Pro開発者向けVS Code拡張機能)。CI/CDをサポート。 | |
| ITSM | Agent Workspaceを強化(Agent Affinityなど、最も知識豊富なエージェントへの自動アサイン)。 |
| Walk-up Experienceを強化(Now Mobileからのチェックイン、バッジスキャンによるチェックイン)。 | |
| IT Operations Management | Cloud Insightsを新規導入(クラウド費用の削減のための推奨事項と自動アクションを提供)。 |
| Tag-Based Service Mappingを導入(ユーザー定義タグに基づきサービスマップを動的に作成)。 | |
| Certificate Inventory and Managementを新規導入(デジタル証明書のディスカバリと期限切れアラートを自動化)。 | |
| DevOps (Store経由) | DevOps Integration、Change Automation、Insights、Auditを新規導入(変更管理の自動化と洞察)。 |
| IT Business Management | Scrum Programs(複数のAgileチームを単一ビューで計画)。Agile Work Item Integrations (Jira, ADO)。 |
| IT Asset Management | Engineering License Managerを導入(高価なエンジニアリングライセンスの利用状況監視と最適化)。 |
| Security Operations | User reporting of phishing email(ユーザー報告のフィッシングメールを迅速にトリアージ・解決)。 |
| Automated triage and assignment(脆弱性解決のトリアージとアサインを自動化)。 | |
| GRC | Policy Acknowledgementを導入(特定の対象者へのポリシー承認要求と追跡)。Attestation Consolidation(類似の証明を統合)。 |
| Customer Service Management | Agent Affinity for Work Assignmentを導入(インテリジェントなコンテキストに基づき最適なエージェントにアサイン)。 |
| Knowledge Demand Insights(知識ギャップの自動識別と可視化)。Real-time Service Health(リアルタイムなサービス停止通知)。 | |
| HR Service Delivery | Mobile Employee Experienceを強化。Lifecycle Eventの設定を改善。OKTA Integration(OKTAアサインの自動化)。 |
15番目のOrlandoはまたまたアメリカ。一口にアメリカと言っても広いですもんね。
このリリースではUI Builderでも利用するNow Experience UI Frameworkが提供されました。
また、外せないのはCSDM 2.0の登場ですね。この時点ではDesign、Manage Technical Services、Sell / Consumeの3つのドメインから構成されています。シンプル!
Paris (パリ)
Build date: 2020-09
フランス イル=ド=フランス地域圏に位置するファッションと芸術の「光の都」
ServiceNowのParisリリースは、全社的なレジリエンスと生産性の強化を目指し、特にプロセス全体を可視化・ガイドするPlaybook Experienceと、IT資産のライフサイクルを自動化するHardware Asset Management (HAM) を新規導入しました。17
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform (コア) | Playbook Experienceを導入(ビジネスプロセスをタスク指向のビューで可視化し、知識労働者に次善の策を提示)。 |
| Email Clientを強化(テンプレート、ドラフト保存、レコードからのファイル添付)。OpenID Connectをサポート。 | |
| Now Platform (AI/分析) | Analytics Centerを導入(Analytics Q&A、KPI Signalsを含む分析コンテンツのワンストップアクセス)。 |
| KPI Signals(KPIトレンドの予期せぬ変化を自動検出)とValue Tracker(ServiceNow投資価値の検証)を導入。 | |
| Multi-Language NLUを強化(英語に加えドイツ語、フランス語に対応)。Predictive Intelligence Workbenchを導入。 | |
| IT Service Management | Change Managementを強化(成功スコアに基づいた変更承認の自動化)。Incident Response Playbooksを導入 (限定アクセス)。 |
| Amazon Connect Integration(ServiceNowのワークフローとAmazon Connectを統合し、AI駆動のコンタクトセンターを実現)。 | |
| IT Operations Management | Agent Client Collector (Storeリリース) を導入(サーバー、DBなどの監視を統合し、断片化された監視ツールを代替)。 |
| Application Fingerprinting for Service Mapping(機械学習によるアプリケーションパターンの識別と分類)。 | |
| CMDB | Multisource CMDB(複数のソースからのデータ統合)とService Graph Connectorsを導入し、データ品質を向上。 |
| IT Asset Management | Hardware Asset Management (HAM) を新規導入(ハードウェア資産の財務、契約、在庫の詳細を自動的に追跡)。 |
| Cloud Spend Dashboard(SAMとCloud Insightsを統合し、クラウド消費を一元的に可視化)。 | |
| IT Business Management | Scenario Planning for PPMを導入(コスト、戦略的整合性、能力に基づいて複数の投資シナリオをシミュレーション)。 |
| Microsoft Azure DevOps (ADO) & Atlassian Jira Connectorsを導入(双方向同期によるレコード整合性の維持)。 | |
| Security/GRC | Application Vulnerability Managementを新規導入(アプリケーションとインフラの脆弱性を可視化し対応を推進)。 |
| Business Continuity Management (BCM) (Storeリリース) を新規導入(中核的なBCM機能を提供)。 | |
| Vendor Engagementsを強化(組織階層をナビゲートし、複雑な組織のリスクを正確に評価)。 |
16番目はParis。憧れの町。
最近はAI Agentsとの連携も謳われるPlaybook Experienceが登場。ServiceNow画面上でプロセスを簡易に確認できるようになりました。
その他にはMicrosoft Azure DevOps、Attrassian Jira、GitLab等の他製品との連携強化も多く行われています。
Quebec (ケベック)
Build date: 2021-03
カナダ ケベック州に位置する歴史的な城壁に囲まれた旧市街
ServiceNowのQuebecリリースは、ローコード/ノーコード開発を強化するApp Engine Studioの導入、ITSMにおけるWorkforce Optimizationなどの業務最適化機能、そしてセキュリティおよびリスク管理の強化に重点を置いています。18
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Creator Workflows | App Engine Studio (AES) を新規導入(ローコードでの高品質なワークフロー構築、テンプレート提供)。 |
| Developer enhancements(Store/アプリカスタマイズのSource Controlサポート、Script Tracerによるデバッグ容易化)。 | |
| IT Service Management | Workforce Optimizationを新規導入(エージェントのパフォーマンス、スケジュール、スキルを一元管理し、チームの生産性を最大化)。 |
| Process Optimizationを新規導入(プロセスフローのボトルネックを可視化し、改善を支援)。 | |
| Incident Response Playbooks(インシデント解決手順の自動化)を提供 (限定アクセス)。 | |
| IT Operations Management | ITOM Predictive AIOpsを新規導入(機械学習によりインシデントを予測し、自動推奨で迅速に解決)。 |
| Site Reliability Operationsを新規導入(SREチームに自動サービス運用ワークフローを提供)。 | |
| CMDB/CSDM Data Synchronizationを強化(CSDMデータをバックグラウンドで自動同期し、効率を向上)。 | |
| IT Business Management | Alignment Planner WorkspaceとRoadmap Planningを導入(投資決定のインパクトを可視化し、計画を策定)。 |
| PPM Collaborationを導入(ServiceNowプロジェクトとMicrosoft Teams/Slackを同期)。 | |
| IT Asset Management | Machine Learning Normalization(機械学習による未認識ソフトウェアの自動識別)。 |
| Bring Your Own License (AWS, Azure) を導入(オンプレミスライセンスをクラウドに移行する際のコストとリスクを可視化)。 | |
| Hardware Asset Refresh(資産リフレッシュプロセスを自動化されたワークフローで計画・実行)。 | |
| Security/Risk | MITRE ATT&CK Framework Supportを導入(セキュリティアナリストの対応策策定を支援)。 |
| Operational Resilience Managementを新規導入(重要なサービス技術、施設、人材、サプライヤーのレジリエンスをリアルタイムで管理)。 | |
| Regulatory Change Managementを導入(規制情報の自動取り込みと追跡)。 | |
| Customer Service Management | Engagement Messenger (限定アクセス) を導入(Web/モバイルWebにセルフサービス体験を拡張)。 |
| Mobile Messaging Channels (限定アクセス) を導入(Facebook Messenger、WhatsApp、LINEでインタラクティブな顧客体験)。 | |
| Dispatcher Workspaceを導入(ディスパッチャー向けに重要なデータを単一画面に表示し、派遣を迅速化)。 | |
| HR Service Delivery | Universal Requestを導入(全部門にわたる統合されたサービス体験、部門間チケット転送とSLA管理)。 |
| Listening Posts (限定アクセス) を導入(従業員のフィードバックを即座に収集し洞察を得る)。 | |
| Journey Accelerator (限定アクセス) を導入(マネージャーが従業員の生産性を高めるパーソナライズされたプランを作成)。 |
17番目のリリースはまたまたカナダに帰還してQuebec。3度目の正直。
このリリースでのハイライトはノーコード/ローコード開発ツールのApp Engine Studioでしょう。テンプレートを用いた迅速なアプリ開発が可能になりました。
また、コロナ禍の真っただ中でもあったことからSafe Workplace suiteとしてワクチン接種状況を管理するアプリケーションも提供がなされました。
Rome (ローマ)
Build date: 2021-09
イタリア ラツィオ州に位置する古代ローマの遺跡が残る「永遠の都」
ServiceNowのRomeリリースは、ハイブリッドワークを成功させるためのクロスエンタープライズデジタルワークフローの実現に注力しています。特に、統一された従業員ポータルであるEmployee Centerの導入、AIを活用したAIOpsの強化、そしてモバイルアプリ開発を加速するMobile App Builderが主要なハイライトです。19
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Creator Workflows | App Engine Studio (AES) 強化:コラボレーション、ガバナンス機能を強化し、ローコード開発の採用を拡大。 |
| Mobile App Builderを新規導入:単一の直感的なインターフェースでモバイルアプリの迅速な構築と設定を可能に。 | |
| IntegrationHub Importを導入:複雑な大規模データセットのインポートをドラッグ&ドロップで簡素化。 | |
| IT Service Management | Employee Centerを新規導入:統一された従業員ポータルを通じて、全サービスで優れた体験を提供。 |
| Workforce Optimization 強化:需要予測シナリオの最適化、オンコールスケジュールの集中管理、LMS(Udemy, Pluralsightなど)連携。 | |
| Digital Portfolio Management(2022年Q1予定):サービス、アプリケーション、製品のライフサイクル管理を一元化するワークスペース。 | |
| IT Operations Management | Unified Agent Client Collectorを導入:イベント監視、資産発見、インシデント対応プレイブックを統合した単一エージェントソリューション。 |
| Site Reliability Metricsを導入:SLI/SLOに基づきサービスパフォーマンスを追跡し、SRE業務を支援。 | |
| CMDB | CMDB Data Workspaceを導入:CMDB管理者向けに主要なメトリック、アクティビティ、ツールを一元化したワークスペースを提供。 |
| CMDB Data Managerを導入:ポリシー駆動でCMDBデータ管理タスクを自動化。 | |
| IT Asset Management | Software Asset Manager Workspaceを導入:推奨される活動やアラート、実行可能な洞察を提供する集中ワークスペース。 |
| Cloud Insights Budgetingを導入:タグ値に基づいた予算作成と、クラウド支出のプロアクティブな監視。 | |
| Security/Risk | Privacy Managementを新規導入:プライバシーリスクとコンプライアンスをリアルタイムで管理し、自動化を推進。 |
| Use case and role-based Workspacesを導入:役割に応じた新しいワークスペースで360度の可視性を確保。 | |
| Application Vulnerability Response 強化:アプリケーションとインフラストラクチャ全体での脆弱性エクスポージャーを一元的に可視化。 | |
| Customer Service Management | Playbooks: Focused layoutを導入:エージェントが現在のタスクに集中しつつ、プロセス全体を確認できるUI。 |
| Guided Decisions: Next Best Actionsを導入:頻度と優先度に基づき、次に取るべき最適なアクションを動的に推奨。 | |
| Conversation Autopilotを導入:一般的なタスクをVirtual Agentに一時的に委任し、エージェントの効率を向上。 |
そして18番目はRome、筆者とServiceNowとの出会いのリリースです。
従来のポータルサイト機能Service Portalに変わり、複数部門対応の統合ポータルとしてEmployee Centerが登場しました!当時はNow Platformではなく、Employee Workflowの中での提供でしたね。
その他にもEmployee Journey Managementといった従業員体験にフォーカスを当てた機能が見られました。
San Diego (サンディエゴ)
Build date: 2022-03
アメリカ合衆国 カリフォルニア州に位置する温暖な気候と美しいビーチを持つ都市
ServiceNowのSan Diegoリリースは、デジタルビジネスのための単一プラットフォーム上で、Next Experienceによる新しいレベルの生産性、自動化、革新を提供することに注力しました。特に、モダンなUI/UXと、Automation EngineによるRPAとIntegration Hubの統合が主要なハイライトです。20
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform (UI/UX) | Next Experienceを導入:モダンで直感的、パーソナライズされたワークスペースを提供し、生産性を向上。 |
| Automation Engine | Automation Engineを新規導入:Integration HubとRPA Hubを単一のSKUに統合し、レガシーシステムとの接続とUI駆動の反復作業の自動化を可能に。 |
| App Engine | Decision Builderを導入:ユーザーフレンドリーなインターフェースで意思決定テーブルを迅速に作成。 |
| IT Service Management | Digital Portfolio Managementを導入:サービス、アプリケーション、製品をライフサイクル全体を通じて統合管理する単一ワークスペース。 |
| Process Optimizationを強化:AI駆動の根本原因分析を使用して、プロセスの非効率性を迅速に特定。 | |
| IT Operations Management | Cloud Operations Workspaceを導入:クラウドディスカバリ活動を一元的に表示する、ITオペレーション専用のワークスペース。 |
| ITOM Governanceを導入:ポリシーベースの分析を通じて、クラウド内の標準化を促進。 | |
| CMDB | New Service Graph Connectorsを導入:Service Mesh、API、オブザーバビリティデータポイントなど、モダンなクラウドネイティブスタックのCMDBへのデータインポートを強化。 |
| IT Asset Management | IT Asset Offboardingを新規導入:ハードウェアおよびソフトウェアの要求、回収、削除プロセスを自動化。 |
| Content Library Portalを導入:ITAMコンテンツライブラリで技術資産情報をインテリジェントに検索。 | |
| HR Service Delivery | HR Agent Workspaceを強化:Next Experienceに対応し、柔軟な設定とUIブランディングを提供。 |
| Employee relationsを新規導入:Anonymous Report Center(匿名報告センター)を提供し、従業員の懸念事項を報告できる安全な場所を提供。 | |
| Workplace Service Delivery | Workplace Reservation Managementを強化:チームによる予約、プロキシミティ予約(近くにいる同僚の予約)を可能に。 |
| Customer Service Management | CSM Configurable Workspaceを導入:モダンなデザインと統一されたナビゲーションでエージェントの生産性を向上。 |
| Order Managementを新規導入:エージェントが顧客の注文を捕捉、追跡、履行できるようにする。 | |
| Governance, Risk and Compliance | ESG Management and Reporting with Carbon Accounting Integrationを新規導入:ESGプログラムの戦略的かつ効率的な監視と報告を支援。 |
| Intelligence feeds for Vendor Risk Managementを導入:ESGなどのサプライチェーンリスクに関する洞察を提供。 | |
| Strategic Portfolio Management | Project Workspaceを導入:プロジェクトマネージャー向けにモダンで直感的なUIを提供し、作業の定義、計画、管理を支援。 |
| Field Service Management | Field Service Multi-Day Task Schedulingを導入:複数の日をまたぐタスクの定義を可能にし、ディスパッチャーの効率を向上。 |
19番目のリリースはSan Diego。
ここでもUIに変更がありましたね。Core UIがUI16からNext Experienceに変わりました!よりモダンで未来を感じさせるUIデザインになりましたね。
他にはAutomation EngineとしてServiceNowのRPAが登場したことも印象的ですね。
また、保険や通信といったインダストリー特化の製品が登場し始めたリリースでもありました。
Tokyo (トーキョー)
Build date: 2022-09
日本 東京都に位置する世界最先端の巨大都市
ServiceNowのTokyoリリースは、従業員と顧客の体験を向上させ、運用とセキュリティにAIと信頼性を組み込むことに焦点を当てています。特に、新しいセキュリティ機能であるServiceNow Vaultと、Enterprise Asset Management (EAM) の新規導入がハイライトです。21
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Now Platform (コア/セキュリティ) | ServiceNow Vaultを新規導入:プレミアムなプラットフォームセキュリティとプライバシー制御で、機密性の高いアプリケーションを保護。 |
| Automation Centerを導入:自動化の発見、優先順位付け、およびライフサイクル全体の一元管理ワークスペース。 | |
| IT Service Management | Service Operations Workspaceを導入:ITサービス管理とIT運用管理を統合した体験を提供。 |
| Admin Centerを導入(ServiceNow Impactの一部):プラットフォーム所有者と管理者向けに、ソリューションの導入と設定をガイドする一元化された管理体験。 | |
| IT Operations Management | DevOps Configを新規導入:アプリケーション、リリース、環境にわたるDevOps構成アイテムの一元管理。 |
| Real-time search visibility in Health Log Analytics:Elasticsearchデータのリアルタイムでの取り込み、インデックス作成、視覚化。 | |
| Intelligent CMDB Search:自然言語を使用したCMDBの複数クエリ検索と、AIによる検索用語のガイダンス。 | |
| IT Asset Management | Enterprise Asset Management (EAM) を新規導入:物理的な企業資産(非IT資産)の計画から廃棄までのフルライフサイクルを自動化し、CapEx削減を支援。 |
| Asset Management Executive Dashboardを導入:役員向けにソフトウェア、ハードウェア、クラウド技術全体の健全性とライフサイクルを一元的に表示。 | |
| Security Operations | ServiceNow Vaultを新規導入(再掲):データコンプライアンスの強化、データフィールドの匿名化、デジタル資格情報の管理。 |
| Data Loss Prevention (DLP) Incident Response:Symantec、NetskopeなどのDLP製品と統合し、インシデントのインポートと自動応答ワークフローを実現。 | |
| Patch Orchestrationを導入:Vulnerability ResponseとSCCM/BigFixを統合し、パッチオーケストレーションを自動化。 | |
| HR Service Delivery | Manager Hubを導入:マネージャー向けにチームのジャーニー、統計、学習、重要日をすべて表示する包括的な単一の場所を提供。 |
| Issue Auto Resolution for HR:AIを活用した自動化により、ルーティンの従業員リクエスト(HR)を迅速に解決。 | |
| Operating Excellence | Supplier Lifecycle Managementを新規導入:単一のワークスペースとプレイブックを通じて、サプライヤーのオンボーディングとコラボレーションを管理。 |
| Scenario Analysis for Operational Resilienceを導入:サービス中断の監視と予測を行い、業務リスクになる前に解決。 | |
| Customer Service Management | Order Management 強化:複数の価格表、固定バンドル、複雑な属性を持つ製品をサポートし、顧客が24時間いつでも注文を送信可能に。 |
| Task Intelligence for Customer Service:AIによりフィールドの自動入力、顧客感情の検出、添付ファイルからのデータ抽出を行い、ケース解決を迅速化。 | |
| Field Service Management | Territory planningを導入:インタラクティブな地図でサービスエリアを最適化し、カバレッジの重複を最小限に抑える。 |
| Schedule optimization 強化:リアルタイムのスケジュールと、複数の優先順位の自動バランス調整を強化。 |
20番目はTokyo、言わずもがな日本の首都です。
Hyper Automationが広く謳われ、App Engine Studioで開発したアプリの管理ができるApp Engine Management Centerや自動化ツールを管理するAutomation Centerが登場しました。
AI機能としてタスク管理を支援するTask Intelligenceの登場も記憶に新しいですね!
Utah (ユタ)
Build date: 2023-03
アメリカ合衆国 ユタ州に位置する広大な自然とモルモン教で知られる州
ServiceNowのUtahリリースは、「YES」を仕事にもたらすことをテーマに、Next Experienceの機能強化による簡素化されたエクスペリエンス、Process OptimizationとWorkforce Optimizationの拡張による目的のある自動化、そしてHealth and Safetyなどの新製品による組織の機敏性の創出に注力しています。22
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| Next Experience | Theme Builderを導入:ブランドテーマの作成と管理を容易にし、直感的でガイド付きのエクスペリエンスでテーマを自動作成。 |
| モバイルアプリでの統一テーマ:Webポータルとモバイルアプリ間で統一されたブランド化されたビジュアル体験を実現。 | |
| Now Intelligence | Process Optimization 拡張:インプラットフォームのプロセス・マイニングの利用可能性を拡大し、AI駆動の根本原因分析を提供。 |
| Workforce Optimization 拡張:リアルタイムのパフォーマンス可視化、スケジューリングの最適化、需要シナリオのモデリングにより、高パフォーマンスなチームを育成。 | |
| Document Intelligence 強化:長いテーブルやチェックボックス情報の抽出を効率化し、設定・監視のためのユーザー体験を向上。 | |
| Platform Security | ServiceNow Log Export Serviceを導入:ServiceNowのシステムログとアプリケーションログを、サードパーティのログ分析ソリューションにニアリアルタイムでシームレスに取り込み、セキュリティ体制を強化。 |
| IT Asset Management | Containerized Software Licensingを導入:DockerおよびKubernetesにデプロイされたソフトウェアのライセンスコンプライアンスを管理。 |
| Database rightsizingを導入:クラウドデータベースの最適化とコスト削減のための推奨事項を提供。 | |
| Asset Donation workflowを導入:慈善団体への資産寄付ワークフローを合理化。 | |
| IT Operations Management | Automated Machine Learning (ML) service mapping suggestions:MLが推奨するアプリケーションサービスを少ない手動作業で作成し、サービスマッピングを迅速化。 |
| Instantly manage containers with cloud native operations:コンテナベースのイノベーションを加速し、クラウドネイティブな可視性と健全性を備えたコンテナを自動的にデプロイ。 | |
| Configuration Management Database | Harmonize multiple sources in the CMDB 360 view:主要なソースで不足しているレコードを迅速に特定し、カバレッジギャップに対処。 |
| Identify and reconcile core business data:ロケーション、ユーザー、関連するコアビジネスデータの品質改善を自動化。 | |
| Customer Service Management | Omnichannel Callbackを導入:顧客がチャットボットやポータルから直接エージェントのコールバックをリクエストできるようにする。 |
| Google Business Messagesを導入:Googleの検索やマップなどのエントリーポイントから顧客が会話を開始できるようにする。 | |
| Real-time voice transcription with Amazon Connect:ライブ音声会話をリアルタイムでテキストに変換し、エージェントワークスペースで会話記録を提供。 | |
| Field Service Management | Task Bundlingを導入:類似の作業指示タスクを単一の移動にグループ化し、ディスパッチャーの効率とサービスマージンを向上。 |
| Equipment Schedulingを導入:専門的な機器を含むより詳細なスケジューリングニーズをサポート。 | |
| Intra-day Schedule Automationを導入:リアルタイムの現場の更新に対応して作業を自動的に再スケジュール。 | |
| Legal Service Delivery | Health and Safetyを新規導入:職場でのインシデント管理のための製品。 |
21番目のリリースはアメリカのUtah。
各種KPIを管理するためのダッシュボード群が製品として出され始めた印象です。
各ユーザーの役割に合わせたビューが設計されており、経営層にはCxO Dashboardやマネジメント層にはSuccess Dashboard、と、ServiceNow上の同じデータソースから自動で加工されて可視化できるようになりました。
Vancouver (バンクーバー)
Build date: 2023-09
カナダ ブリティッシュコロンビア州に位置する山と海に囲まれた港湾都市
ServiceNowのVancouverリリースは、Now Assistを通じた生成AI (GenAI) の広範な導入が最大の焦点です。これにより、IT、カスタマーサービス、開発など、エンタープライズのあらゆる側面にわたる生産性の向上、自動化の推進、およびコスト削減を目指しています。23
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| GenAI / AI Platform | Now Assistの一般提供開始:生成AIによる体験をプラットフォーム全体で利用可能に。 |
| ServiceNow AI Control Tower:エンタープライズ全体のAI戦略、ガバナンス、パフォーマンスを一元管理する。 | |
| AI Agents:自律的なAIエージェントが、ユーザーのためにアクションを実行。 | |
| RaptorDB:ServiceNow AI Platform上でのデータと分析を統合し、超高速なワークフローパフォーマンスを大規模に実現。 | |
| セキュリティ / 信頼性 | ServiceNow Vault:機密データ保護とコンプライアンスを強化するプレミアムセキュリティ機能(Tokyoで導入、Vancouverで機能強化)。 |
| Security Posture Control:オンプレミスおよびクラウドの企業資産のセキュリティを管理。 | |
| Threat Intelligence Security Center:ServiceNow AI Platform上で高度な脅威ハンティング、モデリング、分析を提供。 | |
| IT Service Management | Service Operations Workspace:インシデントの予測、防止、解決を単一ワークスペースで実現。 |
| IT Operations Management | ServiceNow Cloud Observability:クラウドネイティブアプリの変更を検知・対応するための洞察を提供。 |
| App Development | App Engine:手動作業を自動化し、レガシープロセスをモダナイズするカスタムアプリを迅速に構築。 |
| Customer Service | Customer Service Management 強化:セルフサービスを強化し、エージェントの生産性を向上させ、解決を迅速化。 |
| Field Service Management 強化:スケジューリングを最適化し、技術者(テクニシャン)を強化。 | |
| Sales / Order Management | Sales and Order Management:リードからキャッシュまでのサイクルを加速し、収益を向上。 |
| Configure, Price, Quote (CPQ):AIを活用し、全チャネルでの販売を簡素化・加速。 | |
| 人事 / 従業員体験 | Manager Hub(Tokyoで導入、Vancouverで機能強化):マネージャー向けにチーム管理を一元化し、従業員エンゲージメントを向上。 |
| Talent Development:AIとスキル駆動のタレント計画および能力開発の意思決定を支援。 | |
| 産業別ソリューション | Financial Services Operations 強化:金融サービス運用を強化し、レジリエンスを提供。 |
| Healthcare and Life Sciences Service Management 強化:コンシューマーグレードの医療体験を創出。 | |
| Telecommunications Service Management 強化:AIを活用し、顧客サービスとネットワーク運用を強化。 |
22番目はVancouver、4度目のカナダ。こう見るとカナダも結構多いですね。
何といっても生成AI機能であるNow Assistのリリースです。新しい!
今でこそほとんどの製品に搭載することができますが、当初はITSM、HRSD、CSM、Creatorと4領域のみ。生成AIのケイパビリティもまだまだ十分ではなく、要約をベースとした機能が多かったですね。
Washington DC (ワシントンD.C.)
Build date: 2024-03
アメリカ合衆国に位置するアメリカ合衆国の首都
ServiceNowのWashington D.C.リリースは、「よりスマート、より速く、よりシンプルな体験」を提供し、お客様が価値を実現するまでの時間を短縮することに注力しています。特に、生成AI (GenAI) をVirtual Agentなどの機能に深く統合し、Workflow Studioによる自動化の簡素化、そして新しいSales and Order Managementソリューションの導入が大きな柱です。24
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| GenAI / AI Platform | Now Assist in Virtual Agent 強化:テキスト入力を自動検出し、動的翻訳により同じ言語で応答する機能を追加。 |
| Virtual Agent Designer 強化:顧客との有意義な会話を生成するためのトピックを特定・推奨する機能を追加。 | |
| Impact AI Acceleratorsを導入:AIロードマップを強化し、組織の投資をビジネス目標にマッピングし、迅速な価値実現を支援。 | |
| StarCoder2:ServiceNowがHugging Face、NVIDIAと共同で開発した、コード生成のためのオープンアクセスLLMファミリーを公開。 | |
| 自動化 / ワークフロー | Workflow Studioを導入:Flow Designer、Action Designer、Process Automation Designer、Decision Builder、Integration Hubを一つの環境に統合し、ワークフロー作成を効率化。 |
| CSDM(Common Service Data Model)を活用したテンプレートワークフロー:データが一度収集され、顧客、従業員、技術アプリケーション全体で共通して使用されるソリューションを提供。 | |
| IT運用・サービス管理 | Service Operations Workspace のAIOps体験強化:ITOM向けにアラートの傾向と自動化された根本原因分析を単一ビューに表示するExpress Listを追加。 |
| Alert automation:アラートにコンテキストを提供し、問題解決を加速。 | |
| Operational Technology Knowledge Managementを導入:現場作業員や店舗オペレーション担当者がエラーや解決策の情報を迅速に見つけ、ベストプラクティスを共有できるようにする。 | |
| CRM / 営業 | Sales and Order Managementを新規導入:見積もりから販売後の変更まで、エンドツーエンドの販売プロセスをNow Platform上で統合し、フルサイクルの制御された販売体験を提供。 |
| セキュリティ / リスク | Security Posture Control 強化(Security Operationsへの追加機能):セキュリティギャップの可視性を高め、サイバーセキュリティの強度とレジリエンスを向上。 |
| プラットフォーム体験 | Platform Analytics 強化:Next Experienceユーザーインターフェース内で、プラットフォーム全体にわたる統一されたレポートと分析を提供。リアルタイムの情報表示や条件ベースのトリガー設定が可能。 |
23番目はアメリカの首都Washington D.C.。どの州にも属さないため、連邦法のみが適用されるエリアです。
ITOM領域へのNow Assist機能の拡充に加え、Now Platform全体のレポート、ダッシュボードを横断的に管理できるPlatform Analyticsが登場しました!
従来のCore UI Dashboardからの移行が急がれる時期ではありますが、使いこなしたいですね!
Xanadu (ザナドゥ)
Build date: 2024-09
中国 内モンゴル自治区(架空の地名)に位置するクビライ・ハンの夏の都(理想郷)
ServiceNowのXanaduリリースは、「企業全体で実用的なAI(Actionable AI)」を提供することを最大のテーマとしています。これは、プロンプトベースの活動を超えて、深い文脈理解を持つAI Agentsをプラットフォームに統合することで、IT、カスタマーサービス、調達など全社的な生産性を飛躍的に向上させることを目指しています。25
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| GenAI / AI Agents | ServiceNow AI Agentsを導入:自律的に機能する最初のAIエージェント(CSMおよびITSM向け)を提供開始。文脈を深く理解し、手動タスクを自動化し、生産性を向上。 |
| Now Assist Skill Kitを導入:顧客およびパートナーが、カスタムの生成AI (GenAI) スキルとプロンプトを構築、テスト、公開できるようにし、文脈と精度を向上。カスタムスキルをAI Agentsに割り当てることも可能。 | |
| プラットフォーム / 分析 | データ可視化生成を導入:初の分析AIスキルとして、データソースの深い知識なしに、会話型エクスペリエンスでデータに関する情報を取得し、ダッシュボード用のグラフを動的に生成。 |
| IT Service Management (ITSM) | AI Agents for ITSMを導入(Now Assist):ライブエージェントの生産性向上と平均解決時間 (MTTR) の短縮を目的とする。 |
| Customer Service Management (CSM) | AI Agents for CSMを導入(Now Assist):ライブエージェントの生産性向上を目的とする。 |
| チャットとメール応答生成を導入(Now Assist):文脈を考慮した応答候補を自動生成し、エージェントの生産性と顧客満足度を向上。 | |
| セキュリティ運用 | Now Assist for Security Operationsを導入:セキュリティインシデントの要約(脅威と影響の文脈を含む)を簡素化し、迅速なインシデント完了のための解決メモを生成。 |
| 調達 | Now Assist for Sourcing and Procurement Operationsを導入:リクエスターが自然言語を使用して、最適なサプライヤーから製品やサービスを見つけて発注できるようにし、コスト、エラー、サイクルタイムを削減。 |
| プラットフォーム統合 | Microsoft Copilot 統合を一般提供開始:アプリケーション間を切り替えることなく、Microsoft Copilot内でServiceNowのアクションを実行できるようにする。 |
| 産業別ソリューション | Technology, Media, and Telecommunications 向けNow Assistを導入:サービス問題とテストの要約、製品カタログの生成など、業界特有のGenAI機能を提供し、効率を向上。 |
24番目のリリースは伝説の都市Xanadu。都市名の予想もどうなるのだろう、と盛り上がってましたね。
さて、まだまだ生成AIブームは続いており、インダストリー領域にもNow Assistが搭載され始めました。
また、データベースについても従来のMariaDBと比較して27倍の性能を持つRaptorDBが登場することで盛り上がりましたね、
Yokohama (ヨコハマ)
Build date: 2025-03
日本 神奈川県に位置する日本の国際貿易の玄関口
ServiceNowのYokohamaリリースは、AIを業務が実行される場所に埋め込み、ビジネス成果をより速く、よりスマートに、大規模に推進することに焦点を当てています。AI Agentsの本格的な導入と、プラットフォーム全体でデータ接続性を高めるための重要な強化が中心となっています。26
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| AI Agents / GenAI | AI Agent Orchestratorを導入:複数のAIエージェントが連携して動作するように調整・管理する機能を提供。 |
| AI Agent Studioを導入:自然言語を使用したガイド付きの手順により、カスタムAIエージェントの作成、オンボーディング、監視を最適化する統合環境を提供。 | |
| AI Agent向け分析ダッシュボードを導入:AIエージェントの使用状況、品質、および価値を視覚化し、ROIを追跡できるようにする。 | |
| Now Assist の新機能:エンタープライズ全体で退屈な作業を自動化するための新しいNow Assist機能。 | |
| データ基盤 | Workflow Data Fabricを導入:ServiceNowを離れることなく、あらゆるソースの企業データに接続し、データを実用的なインサイトに即座に変換し、迅速なイノベーションを可能にする。 |
| CSDM(Common Services Data Model)強化:ライブエージェントとAIエージェントの両方にとって、単一の信頼できる情報源を持つことでデータ整備を支援。 | |
| ワークフロー / 開発 | ServiceNow Studioを導入:エンタープライズワークフローの構築と自動化のための統合環境を提供し、実装を加速。 |
| Service Observabilityを導入:監視ツールとオブザーバビリティツールからのデータとインサイトを統合し、AI駆動のインサイトを使用して、問題がエスカレートする前に根本原因をより正確かつ迅速に特定し、解決。 | |
| CRM / 営業 | Self-Service Commerce Portalを導入:顧客が製品の注文、構成、リアルタイムのステータス追跡をセルフサービスで行えるようにし、フロントオフィスとバックオフィスのワークフローを統合。 |
| Sales and Order Managementを強化:営業と注文のライフサイクル全体でチームをシームレスに連携。 | |
| ユーザー体験 | アクセシビリティ機能の追加:音声入力とText Adjustなどの新機能を追加し、アクセシビリティと包括性を向上。 |
25番目はおなじみのYokohama。神奈川県ではなくYokohama。
このリリースではAI Agentsが登場しました。従来のNow Assistのトリガーは基本的には利用者が作用する必要がありましたが、自律的に計画して実行するのがAI Agents。今後の発展が強く望まれる機能の一つですね。
また、新しいServiceNow Studioの登場も驚きがありました。
Zurich (チューリッヒ)
Build date: 2025-09
スイス チューリッヒ州に位置する世界的な金融の中心地
ServiceNowのZurichリリースは、プラットフォームへのAIのさらなる統合を通じて、「エージェント・エンタープライズ」 のビジョンを具体化することに重点を置いています。特に、エージェント・プレイブックによる自動化の量子飛躍、セキュリティの組み込みフレームワークの包括的な強化、およびプロセスマイニングとタスクマイニングによる隠れた非効率性の可視化が主要なハイライトです。27
| 分野 | 強化/新機能のハイライト |
|---|---|
| AI / 自動化 | Agentic Playbooksを導入:手動入力を排除し、AIを組み込むことで、自動化の量子飛躍を実現する。 |
| Process Mining and Task Mining 統合:プラットフォームにシームレスに統合され、組織全体に隠れた非効率性を可視化し、業務改善の機会を明らかにする。 | |
| コンテキストアウェアなAIエージェントをAgentic Playbooks内に埋め込み:人間とAIの専門知識をシームレスに融合し、自律的なワークフローを作成。 | |
| セキュリティ / リスク | ServiceNow Vault Consoleを導入:AI駆動のセキュリティとプライバシーのための単一の情報源。Platform Encryption、Data Privacy、Zero Trust Access、Log Export、Code Signingを統合。 |
| Machine Identity Consoleを導入:ボット、自動プロセスなどの非人間IDの可視性を提供し、古い/弱い認証方法を検出し、セキュリティ強化の手順を提供。 | |
| Asset Audit Responseを導入:インテリジェントな監視、規制監査ガイダンス、追跡可能なワークフローを通じて、不正な動作を検出。 | |
| プラットフォーム | 開発加速:AIと自動化を組み合わせることで、開発プロセスを加速。 |
そして最後はZurich。26番目、最後ですね。
今まさに遊んでいますがBuild Agentが登場し、ServiceNow上でもいわゆるバイブコーディングができるようになりました。
また、スケーラブルな同時開発を可能にするために、Developer Sandbox環境も登場しましたね。複数の開発者がブランチを切りながら同時並行的に開発やテストを実施することができます。
アウトロ
Hey! Hey! Hey! 言えたかな baby?
キミは 言えたかな baby?
Hey! Hey! Hey! 言えただろう?
リリースのなまえ
さいごに
という訳で、Pokémon LEGENDS Z-Aが発売された2025年10月に先駆けて,ServiceNowでは2025年9月に最新のZurichリリースがGAとなり,ServiceNowの都市名によるメジャーリリース A-Zが完結しました。
ちょうどよい区切りでもあったので「自身の勉強も兼ねてServiceNowの各種リソースを参考にA-Zの歴史を振り返ってみる記事をまとめてみよう」と思い立ち執筆を始めてみましたが、、、。全26種ものリリース内容を整理するのはAIの力を借りた部分は大きいとはいえ、思っていたよりも全然つらい。。。
筆者自身がRomeリリース以降にServiceNowと関わり始めたこと、普段はプラットフォーム機能を中心に調査していることもあり、フォーカスするポイントが少し偏っている気もしますが、「ServieNowリリース一覧ゲットだぜ!」と振り返る一助になっていれば幸いです。
そして、みなさまが「私のデビューリリースは○○の機能が登場した頃なのよ ( -`ω-)ドヤァ」とする参考資料になりますように(笑)
もし整理した内容とみなさまの記憶との間に誤りがあれば、ぜひやさしく教えてくださいませ。
ちなみに、次回リリース以降は都市名から国名に変わり、Australiaから始まることがアナウンスされていますね!28
それでは、恐らくザンビア (Zambia) かジンバブエ (Zimbabwe) であろうZリリースが終わるころに、またお会いしましょう (・ω・)ノ
参考
ネット検索してみると、海外メンバーがきれいにまとめている資料や記事も見つかりますね!執筆前に知っておきたかったわね (((・ω・)))

26 releases. 26 cities. Countless innovations. Thanks for being part of the A-Z journey! 💚
Every ServiceNow Release from Aspen to Xanadu
ServiceNow Releases Timeline: Evolution Through the Years
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Meet the Now Platform Vancouver release: GenAI, security, and agility ↩
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Fast time to value: Introducing the Now Platform Washington, D.C., release ↩
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The Now Platform Xanadu release: Actionable AI across the enterprise ↩
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ServiceNow Platform Yokohama release: AI, connected data, workflows ↩
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Meet the Zurich release: Where intelligence meets innovation ↩