概要
autohotkeyというソフトを使ってゲーミングマウスを使わずにコピーペーストなどが出来るようにする方法を紹介します。具体的に以下のコードを作成しました。
- 右クリック + 左クリック ⇒ ページを戻る(alt + ←)
- ホイールクリック ⇒ コピー(ctr + c)
- ホイールクリック + 右クリック ⇒ 貼り付け(ctr + v)
- 右クリック + ホイール移動 ⇒ ウィンドウ切り替え(Alt + tab)
- ホイールクリック + ホイール移動 ⇒ タブ切り替え(ctr + tab)
※ホイールクリックとはマウスの中央にあるボタンのことです。
参考(autohotkeyが何者か知らない人向け)
autohotkeyを使ったことが無い方は下のリンクを参考にしてみてください。
autohotkeyの使い方リンク↓
https://ch.nicovideo.jp/Jinsichi/blomaga/ar455334
http://wg16.hatenablog.jp/entry/autohotkey_001
https://qiita.com/chr/items/47f50e36703d3bb20371
コード
;これ最初に書かないとだめ
RButton::send, {Blind}{RButton}
return
;右クリック+左クリックで戻る
RButton & LButton::send, !{left}
return
;ホイールクリックでコピーする
Mbutton::send, ^c
Return
;ホイールクリック+右クリックで貼り付け
MButton & RButton::send, ^v
return
;右クリック+ホイール移動でAlt+tab
RButton & WheelUp::ShiftAltTab
RButton & WheelDown::AltTab
return
;ホイールクリックしながらホイール移動でクロームのタブを移動
MButton & WheelUp::send, ^+{tab} ;ctr+shift+tab
MButton & WheelDown::send, ^{tab} ;ctr+tab
return
一応デメリットとして、このコードを実行すると右クリックのドラッグが無効になります。治す方法はわかりませんでした・・・
ただ右のドラッグは使う機会がかなり限られるので普通に使う分には問題ないと思います。
以下で細かく説明します。
;これ最初に書かないとだめ
RButton::send, {Blind}{RButton}
最初のこれですが、別のコマンドで「右クリック+◯◯」を設定すると右クリック単体が動作しなくなります。なので新しく右クリック単体で右クリックを出力するように書く必要があります。そしてこれが右ドラッグが動かない原因です笑
断っておくと、同様にして「左クリック+◯◯」を設定すると左ドラッグが無効になります。これは非常に困るので「左クリック+◯◯」は設定しないほうがいいです。
;右クリック+左クリックで戻る
RButton & LButton::send, !{left}
これ凄く便利です。Chromeやエクスプローラーなどで使えます。
ただ、youtubeで音量を調節した後にこのコマンドを実行すると音量を下げる操作が行われ正常に前のページに戻れません。なので私は応急処置として以下のようにして使っています。
RButton & LButton::
IfWinActive, ahk_class Chrome_WidgetWin_1
{
ControlClick, x9 y138, A
}
send, !{left}
return
このコードの意味は最初に画面端の座標(9,138)(つまり何もないところ)をクリックした後で「戻るコマンド」を実行します。ですのでもしその位置にリンクが存在するとそのページに飛ばされてしまい、あまりスマートでは無いです。
ちなみに例えば同様にして「進む」を右クリック + ホイールクリックに割り当てられるのですが「進む」は「戻る」と比べて使用頻度がかなり少ないので別の自分の好きなコマンドに割り当てることをオススメします。この右クリック + ホイールクリックもかなり便利です。
ダブルクリックも併用するとさらに割り当てる種類を大幅に増やせますが(右ダブル, ホイールダブル, 右+ホイールダブルなど)、ダブルクリックは少し疲れるのでよほどそれに見合った便利な操作でない限りあまりオススメしません。ダブルクリック用のコードはここでは省略します。
;ホイールクリックでコピーする
Mbutton::send, ^c
ホイールクリックはすでに活用していて変えたくないという人もいると思います。(スクロールやChromeで「新規タブで開く」が出来ます。)
ただ注意したいのが、コピーと貼り付けはコマンドを実行する時のカーソル位置が重要になってくるので、右クリックからスタートする操作ではカーソル位置が変わってしまいうまく動作しません。なのでホイールクリックから始める必要があり、その場合ホイールクリック+右クリック か ホイール+左 かホイールダブルクリックなどになるのですが、正直ホイール+左クリックとホイールダブルクリックはかなり使いづらいです。
;右クリック+ホイール移動でAlt+tab
RButton & WheelUp::ShiftAltTab
RButton & WheelDown::AltTab
return
;ホイールクリックしながらホイール移動でクロームのタブを移動
MButton & WheelUp::send, ^+{tab} ;ctr+shift+tab
MButton & WheelDown::send, ^{tab} ;ctr+tab
return
このコマンドの特徴は、最初のキーを押している間はホイールを回すことで何回でも移動が可能であるということです。とは言ってもChromeのタブ移動は、時間が空くと経由したタブが全て再読込みされるのでちょっと動作が重いかもしれません。上のコードを入れ変えると移動する方向をお好みで変えれます。これもまあまあ便利です。
まとめ
上にあげたコードはなるべくどんな人が使っても使いやすいものを意識して書いたのですが、もちろん使う人によって重要なコマンドの優先度は異なってきますので、それぞれ使いやすいようにカスタマイズしてぜひ参考にしてみてください。
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