Live Optics とは
Live Optics は DELL Technologies が無償で提供するアセスメントツールです。
Windows・Linux などの単体サーバから、VMware vSphere などの仮想環境、ファイルサーバや各種ストレージの利用状況をアセスメントし、レポートを簡単に作成する事が出来るツールです。
RVTools とは異なり、パフォーマンスデータも取得できるのが特徴です。
アカウント登録
以下のアカウント登録サイトにアクセスをし、必要情報を入力して [登録] ボタンをクリックします。
https://app.liveoptics.com/register/#form-container
フリーアドレスでは登録できないようなので業務で使っているメールアドレスを使いましょう。
アカウント登録完了後、ポータルからログインできるようになります。
https://app.liveoptics.com/auth/login
Collector のダウンロード・実行
Live Optics の Collector は vCenter に接続ができる端末にて実行が必要です。
exe ファイルを実行するだけなので、実行端末でのインストール作業など不要で利用ができます。
ポータルから [Collectors]-[Download Collector] をクリックし、Collector をダウンロードします。
Windows 版と Linux 版がありますが、今回は Windows 版をダウンロードしてみます。
Zipファイルを解凍すると "LiveOptics" という exe ファイルがあるので、それを実行します。
利用規約に同意し、Next をクリックしていきます。
これで Collector の画面まで辿り着きました。
アセスメントデータの取得
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[Start] をクリックします。
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アップロードのオプションを指定します。
取得したデータを HTTPS 経由でリアルタイムにデータを転送するか、ローカルに保存するか、インベントリ情報だけ取得するかを選択できます。
インベントリ情報の取得だけであれば RVTools で十分ですので、今回はインベントリ情報だけでなく、パフォーマンスデータも取得します。
また、実際の環境では インターネット越しの通信を許可しない環境も多いかと思いますので、今回はローカルにデータを保存するオプションである「Live Optics Webサービスに接続しないでください（SIOKIT のアップロードが必要です）」を選択してみます。
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ファイル名と保存先を指定して、[Next] をクリックします。
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[リモートサーバーの追加] をクリックします。
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今回は VMware Cloud on AWS 上の仮想マシンのデータを取得してみます。vCenter のユーザー名とパスワードを求められるので合わせて入力します。
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スキャンするクラスタとデータセンターを選択して、[了解]をクリックします。
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データを取得する時間を指定し、[キャプチャの開始]をクリックします。
キャプチャをする時間が長ければ長いほど正確なパフォーマンスデータが取得可能です。今回はテストの為、12時間とします。
データの収集が開始されます。収集が完了するまでお待ちください。
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指定したフォルダに .siokitファイルが作成されているので、そのファイルをローカルの PC にダウンロードし、Live Optics のサイトにアクセスします。
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ファイルをアップロードする為に、Upload Files をクリックします。
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Upload SIOKIT Files を選択します。
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.siokit ファイルをアップロードし、[Create Projects] をクリックします。
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[Go to Dashboard] をクリックします。
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分析が開始され、数分待つと Complete になりました。
レポートの中身とダウンロード
以下のレポートが作成されました。グラフィカルでとてもわかりやすいですね。
Live Optics のレポートはエクスポートできます。 [Reports] をクリックします。
VMware Cloud Sizer (VMC Sizer) にインポートするには [VMware] のレポートをダウンロードします。
PowerPoint にエクスポートをする事もできます。既存環境のレポートとして使えそうです！
VMware Cloud Sizer で Live Optics のデータをインポートする方法は以下の記事で紹介しております。
RVTools との比較
VMware Cloud on AWS のサイジングには、今回紹介した Live Optics そして RVTools が使えます。
VMware vSphere の環境のデータを取得する、という観点においての RVTools と Live Optics の違いを以下にまとめてみました。
| RVTools | Live Optics | |
|---|---|---|
| 無償/有償 | 無償 | 無償 |
| インストール | 必要 | 不要（exe ファイルの実行） |
| データのアップロード | 不要 | 必要 |
| パフォーマンスデータの取得 | 不可 | 可 |
| データのエクスポート | 可 | 可 |
RVTools は、軽量ですぐにインベントリ情報が取得できるという特徴があります。Live Optics はデータを Live Optics のサイトにアップロードする必要がある一方でパフォーマンスデータの取得も行えます。
VMware Cloud on AWS のサイジングの観点では、ある一定レベルのサイジングを行う分には RVTools で十分ですが、より精緻にパフォーマンスデータを使用してサイジングを行う為には Live Optics の方が優れております。
それぞれ長所がありますので、要件に応じて使い分けをしていきましょう。
RVTools のデータを使ってサイジングをする方法は以下の過去の記事を参照下さい。
まとめ
Live Optics では非常に細かい情報を、パフォーマンスデータを含めて、一度に取得できるので、vCenter の画面から情報を集める手間が省けます！
VMware Cloud on AWS のサイジングに利用できますし、サイジング以外でもシステム移行前に現行環境の状態を把握したり、システム構築後の新環境の状態を記録する用途などで利用できますので、一度使ってみてはいかがでしょうか？