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ErlangAdvent Calendar 2014

Day 20

EdocをDash用に変換してくれるライブラリ「edocset」を作りました

Last updated at Posted at 2014-12-18

Erlangはじめました

一ヶ月ほど前くらいからErlangを触り始めた@mtgtoです.それまでは主にScalaを書いてました.Erlangはまだ駆け出しなのですごいE本を片手にコードを書くわけですが,OTPやライブラリを使うときにはAPIの説明を読む場面が多々あります.

私はAPIドキュメントを高速に検索・閲覧できるDashというMacアプリを愛用しています.このアプリではErlangもサポートされているのですが,残念ながらOTPのモジュールのみしか対応していません.今回紹介するedocsetを使えば外部ライブラリも閲覧できるようになります.Dashのわかりやすい説明はDash の使い方などをご参照ください.

なおライブラリ名は「Erlang + docset」(docsetはDash用のドキュメントファイルの拡張子)という意味です.

デモ

試しにcowboyのAPIドキュメントをDashから見る様子を動画にしてみました.画像をクリックでYouTubeに飛びます.

Demo video

動画ではcowboyのAPIドキュメントを見ていますが,私の環境(Erlang 17.4)でcowboyのrebar docをするとsrc/cowboy_protocol.erlの処理に失敗するので適当にコードをいじってEdocが生成できるようにしてあります.

使い方

現在のedocsetはreber docコマンドにフックして動くため,その設定を追加します.edoc_opts{doclet, edocset_doclet}{xml_export, xmerl_xml}を追加します(xml_exportの設定をしないと出力されるHTMLがxmerlで読めない形式になるため).

rebar.config
{edoc_opts, [
  {doclet, edocset_doclet},
  {xml_export, xmerl_xml}
]}.
{deps, [
  {edocset, ".*", {git, "git://github.com/mtgto/edocset.git", {branch, "master"}}}
]}.

rebar.configの編集が終わったらrebar get-opts compileしてからrebar docするとXXXX.docsetが生成されます.

$ rebar doc
==> cowboy (doc)
$ find . -name '*.docset'
./cowboy.docset

あとはXXXX.docsetをダブルクリックすればDashにライブラリのAPIドキュメントがインストールされて検索できるようになります.

ライブラリの中でやってること

Dash用のDocはHTMLのドキュメントと,モジュール・関数・タイプのURLが保存されたsqlite3データベースからなっています.

Edocの生成がユーザーから要求されると,最初にデフォルトの操作であるHTMLドキュメントの生成を行い,その後HTMLをxmerlでパースしてモジュール・関数・タイプの一覧をsqlite3に保存しています.

「Erlang sqlite3」でGoogle検索して最初に出てくるalexeyr/erlang-sqlite3を使ってみたのですが,私の環境では生成される*.soが使えなかったので(たぶんこれと同じ問題),フォークを使っています.というかフォークの数多すぎ・・・

まとめ

Erlangの勉強がてらDash用のAPIドキュメントを生成するライブラリを作りました.プロセスやサーバーはほとんど登場しませんがファイル操作やXML操作などに触れることができてよかったです.

最後に,DashはJava, Ruby, Goなど様々なAPIドキュメントに対応してるので本当におすすめのアプリです.Windows,iOS,Android版もあるようなので宗教上の理由でMacが使えない人にも使えると思います.

リンク

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