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【日替わりITトレンド:金曜 "インフラ"】IDCFクラウドがランサムウェア被害、大阪には巨大AIデータセンター構想!今週のインフラニュースと、「VMwareからの引っ越し」最前線

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※この記事はおよそ10分で読むことができます(文字数:4,932文字)

この記事を見つけてくれてありがとうございます!

またお会いしましたね、こんにちは。

相変わらずうだつの上がらないブラック社畜です。

初めて御覧いただいた方は初めまして。

今週はクラウドの「バックアップ」が話題になりましたが、私の仕事にはバックアップ要員がいないので、今日も一人で本番稼働中です。


金曜日のテーマは「インフラ」です。

インフラとは、ITサービスを裏で支えるデータセンター・ネットワーク・サーバーなどの土台のことです。

この記事では、国内クラウドを襲ったランサムウェア被害など今週のニュース3本と、「サーバーの土台を守る」という最新トレンドを紹介します。

週替わり特集「オンプレミスとクラウドの共存」では、多くの会社が悩む「VMwareからの引っ越し」を取り上げます。

引っ越しといえば、私もそろそろ職場から引っ越したいのですが、移行先がまだ見つかっていません。

1. 今週の注目インフラニュース3選

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国内クラウド「IDCFクラウド」がランサムウェア被害

今週いちばん大きなニュースは、ソフトバンクグループのIDCフロンティアが運営するクラウド「IDCFクラウド」の障害です(@IT、10月9日掲載)。

障害は10月7日の午前3時40分ごろに始まり、原因はランサムウェア攻撃でした。

ランサムウェアとは、データを勝手に暗号化して使えなくし、「戻してほしければお金を払え」と迫るウイルスのことです。

影響を受けたのは東日本リージョン1(東日本にあるデータセンター群の1つ)の一部で、495の企業・自治体に影響が出ました。

10月14日の第5報では、次のことが発表されました(INTERNET Watch、10月14日掲載)。

  • 仮想サーバーの中のデータが外に持ち出された痕跡は見つからなかった
  • 「スナップショット」でバックアップを取っていた194の利用者は、データを取り出せる見込み
  • 管理画面で、48社の登録情報が不正に照会されていた

スナップショットとは、ある時点のデータを丸ごと写真のように保存しておく機能です。

裏を返すと、それ以外の利用者は、自分で取ったバックアップがなければ復元が難しい状況です。

14日夜の時点でも障害は続いていました(Impress Watch、10月14日掲載)。

「クラウドに置けば、データは自動的に守られる」とは限らないことを示す出来事です。

大阪に国内最大級のAIデータセンター構想(報道)

10月13日、NTTデータグループと米Anthropic(AI「Claude」の開発元)が、大阪府の沿岸部に大型データセンターを建てる方向で協議していると報じられました(朝日新聞)。

受電容量は500MW(50万kW)で、先週紹介した「発電所の隣のAIデータセンター」(最大40万kW)を上回る規模です。

建設費は1兆円規模とみられていますが、両社からの正式発表はまだありません。

翌14日の会見では、Anthropic共同創業者のジャック・クラーク氏が、日本でのデータセンター構築を「意欲的に考えている」と話しました(Impress Watch、10月14日掲載)。

実現すれば、日本で使うAIの計算を国内で処理しやすくなり、「データを海外に出したくない」会社がAIを使うハードルが下がる可能性があります。

日立が「木造」のデータセンターを発売

10月14日、日立製作所が、木造のコンテナ型データセンターの販売を始めました(ITmedia ビジネスオンライン、10月14日掲載)。

コンテナ型データセンターとは、工場で作った箱型の部屋に、サーバーや空調をまとめて入れたものです。

今回は、その骨組みに鉄の代わりに木材を使いました。

木は育つときに二酸化炭素を取り込むため、建てる段階での排出を減らせます。

日立の試算では、規模によって約20トンの削減になるそうです。

耐震性や防火対策も備え、30年以上使えるとしています。

2. 最新トレンド:狙われるのは「サーバーの土台」

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仮想化の「土台」を守る新製品

今週のもう1つの流れは、「サーバーの土台を守る」ことです。

10月13日、BroadcomがVMwareの新しいセキュリティ製品「VMware HyperArmor」を発表しました(SiliconANGLE、10月13日掲載)。

仮想化とは、1台の大きなサーバーを、ソフトの力で何台ものサーバーに見せかけて使う技術です。

1軒の家を壁で区切って、何部屋ものシェアハウスにするようなイメージです。

その「家の土台」にあたるソフトをハイパーバイザーと呼びます。

土台を乗っ取られると、上に乗っている部屋(仮想サーバー)が全部まとめて危なくなります。

HyperArmorでできること

SiliconANGLEによると、主な特徴は次のとおりです。

  • 仮想パッチ:本物の修正プログラムを当てる前に、弱点を突く動きだけを先にふさぐ。再起動もいらない
  • 実行の制限:許可していないプログラムは、最初から動かさない
  • ログインの強化:管理者がサーバーに入るときに、使い捨てのパスワードも求める

価格は公表されていません。

Broadcomの技術者は「パッチは必ず当ててほしい。これは時間を稼ぐためのもの」と話しています。

筆者の考察ですが、IDCFの件とあわせると、これからのインフラは「破られないようにする」と「破られても戻せるようにする」の両輪が当たり前になると見られます。

3. 週替わり特集:「VMwareからの引っ越し」最前線

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そもそも何が起きているの?

今週の「オンプレミスとクラウドの共存」の話題は、VMwareからの引っ越しです。

オンプレミスとは、自社の建物やデータセンターに自前のサーバーを置いて使うことです。

VMwareは、仮想化の分野で長く定番だったソフトで、多くの会社がオンプレミスのサーバーで使ってきました。

ところが、Broadcomが買収したあと、ライセンス(使うための権利)の売り方や料金が大きく変わりました。

その結果、「使い続けるか、別の仕組みに引っ越すか」を考える会社が増えています。

調査で見える「困りごと」

10月6日(現地時間)、保守サービス会社のRimini Streetが、VMware利用者269人への調査結果を発表しました(マイナビニュース TECH+、10月9日掲載)。

  • 買収後の値上げ:100〜300%ほどという声が多く、最大で1000%の例も
  • 優先したいこと:73%が「コスト削減」
  • VMwareの新しい基盤に移る予定がない人:48%

値上げ300%は、月10万円だった費用が40万円になる計算です。

なお、Rimini Streetは他社ソフトの保守を販売する会社なので、その立場も踏まえて読むとよさそうです。

実際に引っ越した会社の例

実際の例として、大塚商会のケースがあります(IT Leaders、9月9日掲載)。

大塚商会は、自社のデータセンターから、サーバーを貸し出すクラウドサービス「Cloud IaaS」を提供していました。

その土台にVMwareを使っていましたが、ライセンス条件が変わり、続けるのが難しくなりました。

そこで、Nutanix(ニュータニックス)という別の仮想化基盤に乗り換え、「Cloud IaaS 2」として作り直しました。

  • 移行した顧客:約1年で1000社超(1か月に100社以上)
  • 1社あたりの作業:1時間以内
  • 実際に止まった時間:20〜30分ほど

お昼休みの間に、システムの引っ越しが終わるくらいのイメージです。

さらに、バックアップを離れた場所のデータセンターにも複製し、ランサムウェアや災害に備えているそうです。

誰に関係するの?

一番関係するのは、社内にVMwareのサーバーがある会社の情報システム部門です。

選択肢は、使い続ける、別の仮想化ソフトに移る、クラウドに移す、それらを組み合わせる、の4つです。

「全部クラウドへ」でも「全部オンプレ」でもなく、システムごとに置き場所を選ぶのが、いまの現実的な考え方と言えそうです。

IT部門以外の方は、今すぐ何かする必要はありません。

4. 社畜目線の考察:読者が今日からできること

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「どこに置くか」より「どう戻すか」

クラウドでもオンプレでも、攻撃や事故はゼロにはできません。

違いが出るのは、「止まったあとに、どれだけ早く元に戻せるか」だと筆者は考えます。

今日からできる小さな一歩

  • 自分の仕事のファイルが、どこに保存されているかを確かめる
  • 大事なファイルに、会社のルールの範囲で「別の場所の控え」があるかを確認する
  • 社内で「仮想化の見直し」の話が出たら、バックアップの取り方もあわせて聞いてみる

まとめ

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  • IDCFクラウドがランサムウェア被害を受け、495の企業・自治体に影響した。スナップショットを使っていた194の利用者はデータを取り出せる見込み
  • NTTデータグループとAnthropicが、大阪に500MW規模のデータセンターを協議していると報じられた(正式発表はまだ)
  • 日立が木造のコンテナ型データセンターを発売した
  • VMwareの値上げをきっかけに、別の仮想化基盤やクラウドへの引っ越しを考える会社が増えている
  • これからのインフラは「破られにくく、破られても戻せる」仕組みづくりがカギになる

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

「インフラのニュース、ちょっと身近になったかも」と思っていただけたら、スキやフォローをしていただけると、とても励みになります。

システムの引っ越しは20〜30分の停止で済む時代になりました。

一方、私の仕事は毎晩、会社から自宅への「お持ち帰り移行」が続いていて、停止時間はいまだにゼロです。

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