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この記事を見つけてくれてありがとうございます!
またお会いしましたね、こんにちは。
相変わらずうだつの上がらないブラック社畜です。
初めて御覧いただいた方は初めまして。
プログラミング言語は毎年バージョンアップしますが、私のお給料は何年もバージョン1.0のままです。
木曜日のテーマは「アプリケーション開発」です。
この記事では、今週の開発ニュース、AIに開発を任せるときの新しい「安全の考え方」、そして特集として「Webの画面づくりの今と昔」が分かります。
道具は「書く量を減らす」方向に進化していますが、うちの会社の報告書は年々書く量が増えています。
1. 今週の注目開発ニュース
続報:Python 3.15が正式版に(10月9日公開)
先週の記事で「10月9日に正式版の予定」とお伝えしたPythonの続報です。
予定どおり10月9日に、Python 3.15.0が公開されました(Python公式)。
いちばん身近な変化は、文字コード(文字をコンピューターの数字に置きかえるルール)の初期設定が、いまのWebで標準的な「UTF-8」になったことです。
これまでWindowsでは、文字コードを指定しないとパソコンの設定に合わせた別のルールが使われていました。
そのため「Macでは動くのにWindowsでは文字化けする」という悩みが起きにくくなります。
逆に、古いShift_JIS(Windowsで長く使われてきた日本語の文字コード)のファイルを、指定なしで読み込んでいるプログラムは動きが変わる可能性があります。
仕事で使っている方は、まず小さなプログラムで試してから乗りかえるのがおすすめです。
SvelteKit 3が正式リリース(10月1日公開)
Webアプリの骨組みを用意してくれるフレームワーク「SvelteKit」の新版が公開されました(Svelte公式ブログ、Publickeyが10月14日に報道)。
大きな新機能より、整理が中心のバージョンです。
- 設定ファイル:2つに分かれていた設定を、1つにまとめた
- ミスの防止:データの種類のチェックが強まり、間違いに早く気づける
- 安全面:パスワードなどを扱うサーバー用の部品を、ブラウザ側から誤って読み込みにくくした
使っていない方は、今すぐ何かする必要はありません。
.NET 8と9のサポート終了まで1か月を切る
Microsoftは10月13日、開発の土台「.NET」の月例更新を公開しました(Microsoft .NET Blog)。
公式のサポート方針によると、.NET 8と.NET 9は2026年11月10日にサポートが終わります。
終了後は、弱点が見つかっても修正が届きません。
鍵が壊れても、もう修理に来てくれない家に住むようなものです。
社内システムが.NETで作られている場合は、2028年11月まで守られる.NET 10へ移る予定があるか、担当の方に確認しておくと安心です。
Google Play、AIで作った自作アプリを自分のスマホで使えるように(10月13日発表)
Googleは10月13日(米国時間)、AI StudioでAIと会話しながら作ったAndroidアプリを、自分のスマホでそのまま起動できる機能を発表しました(ITmedia NEWS、10月14日報道)。
開発者向けの登録はいらず、ふつうのGoogleアカウントだけで使えます。
提供は米国を含む一部の国から順番で、日本での時期は確認できた範囲では案内がありません。
2. 最新トレンド:AIに開発を任せるなら「箱」に入れる
WindowsとGitHubに、AI用の「囲い」が登場
いま増えているのが、AIエージェント(指示を受けて自分で考えながら作業を進めるAI)にプログラムを書かせる使い方です。
便利な一方、AIが大事なファイルを消したり、見てはいけない情報に触れたりする心配もあります。
そこで広がっているのが、AIを「サンドボックス(外に影響が出ない囲われた作業場所)」の中で動かす考え方です。
Publickeyの10月15日の記事によると、MicrosoftはWindows 11で、AIエージェントを囲って動かす「Microsoft Execution Containers(MXC)」の一般提供を始めました。
AIが触れてよいファイルや、つないでよいネットワークをルールで決められ、Claude Codeなど多くのAIツールが対応を表明しています。
GitHubも10月9日、AIで開発を手伝う「GitHub Copilot」で、同じようにAIの手が届く範囲を制限できる仕組みを、追加料金なしで一般提供しました(GitHub Changelog)。
新人さんに仕事を任せるとき、最初は触っていい棚だけを教えるのと同じ発想です。
守るべきは「アプリの裏側」:A2B攻撃
ITmedia NEWSの10月13日の記事によると、情報通信研究機構(NICT)の分析チームは、国内の情報漏えいの原因の一つとして「A2B攻撃」を公表しました。
公開されているスマホアプリを分解して、裏側のサーバーの場所を調べ、そのサーバーの弱いところを狙う手口です。
アプリに問題がなくても、サーバー側で「見てよいデータか」の確認が甘いと、情報が漏れてしまいます。
NICTは、AIで弱点探しが効率化され、攻撃が広がるおそれも指摘しています。
アプリを公開している会社の方は、使っていない窓口が開いたままになっていないか、点検しておきましょう。
3. 今週の特集:アプリ開発今昔「Webの画面づくり」編
SvelteKit 3にちなんで、ボタンを押したら表示が変わる、といったWebページの動かし方の今昔をたどります。
昔:jQueryで1つずつ命令(2006年〜)
jQueryは、2006年1月にJohn Resig氏が発表した道具で、JavaScript(Webページに動きをつける言語)を短く書けます。
やり方は「このボタンが押されたら、あの文字をこう変えて」と、画面の部品に1つずつ命令する方式です。
小さなページなら分かりやすい反面、画面が複雑になると「どこで何を書きかえたか」を追いきれなくなりがちでした。
中:Reactで「データが変われば画面も変わる」(2013年〜)
Reactは、Facebook(現Meta)のJordan Walke氏が作り、2013年5月に公開されました。
「データがこうなら、画面はこう見える」という設計図を書くだけで、データが変わるとReactが画面を書きかえてくれます。
そのために、画面の写しを裏側に持って見比べる「仮想DOM」という仕組みを使います。
今:Svelteで「見比べる作業も事前に済ませる」(2016年〜)
Svelteは、2016年11月にRich Harris氏が公開しました。
設計図を書く方式はReactと同じですが、画面の写しを見比べる作業をしません。
代わりに、公開前の段階でコンパイラー(人が書いたプログラムを機械向けに変換する翻訳係)が、画面を直接書きかえるコードを作ります。
そのため、ブラウザに送るプログラムが小さくなりやすいのが特徴です。
このSvelteで本格的なアプリを作る骨組みが、今週新しくなったSvelteKitです。
比べてみると
| 項目 | jQuery | React | Svelte |
|---|---|---|---|
| 登場 | 2006年 | 2013年 | 2016年 |
| 書き方 | 部品に1つずつ命令 | 設計図を書く | 設計図を書く |
| 画面の更新 | 人が指示 | 写しと見比べて自動 | 事前に作ったコードで直接 |
それでもjQueryは現役
調査会社W3Techsによると、2026年10月14日時点で、世界のWebサイトの65.3%がjQueryを使っています。
3つのサイトのうち2つで、20年前生まれの道具が今も働いている計算です。
4. 社畜目線の考察:今日からできること
考察:「書く」より「任せ方を決める」時代へ
今週のニュースを並べると、開発の中心が「人が書く」から「AIや道具に任せ、その範囲を決める」へ移っていると感じます。
jQueryからSvelteへの流れも、人の手作業を道具が肩代わりしていく歴史でした。
筆者の予想ですが、これからは「何を任せて、どこまで触らせるか」を決める力が求められると見られます。
今日からできること1:社内システムの「サポート期限」を聞く
自分の仕事で使う社内システムが何で作られ、いつまで守られるのかを、一度担当の方に聞いてみましょう。
今日からできること2:AIツールの「触っていい範囲」を確認する
AIにファイルを触らせるツールを使っている方は、設定画面でアクセスできる範囲を確認してみてください。
最初は狭く、慣れてから広げるのが安全です。
まとめ
- Python 3.15が10月9日に正式公開され、文字コードの初期設定がUTF-8になった
- SvelteKit 3が公開され、設定の集約とチェックの強化でミスに早く気づけるようになった
- .NET 8と9は11月10日にサポートが終わるので、.NET 10への移行予定を確認したい
- AIエージェントを囲いの中で動かす仕組みが、WindowsとGitHub Copilotで一般提供になった
- Webの画面づくりは、jQueryの手作業からReact、Svelteへと「道具に任せる」方向に進んできた
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
「ちょっと役に立った」「jQuery、懐かしい」と思っていただけたら、スキやフォローをしていただけると、とても励みになります。
それにしても、AIエージェントには「触っていい範囲」を決める仕組みができました。
私にも「残業していい範囲」を決める仕組みがほしいのですが、上司には一般提供されていないようです。
参考にした情報
- Python公式:Python 3.15.0 https://www.python.org/downloads/release/python-3150/
- Svelte公式ブログ:SvelteKit 3 is here https://svelte.dev/blog/sveltekit-3-is-here
- Publickey:SvelteKit 3正式リリース https://www.publickey1.jp/blog/26/websveltekit_3vite.html
- Microsoft .NET Blog:10月の更新 https://devblogs.microsoft.com/dotnet/dotnet-and-dotnet-framework-october-2026-servicing-updates/
- Microsoft:.NETのサポートポリシー https://dotnet.microsoft.com/en-us/platform/support/policy/dotnet-core
- ITmedia NEWS:Google Playの自作アプリ実行 https://www.itmedia.co.jp/news/article/2610/14/2000002240/
- Publickey:MXC https://www.publickey1.jp/blog/26/windowsaimicrosoft_execution_containersmxc.html
- GitHub Changelog:Copilotのサンドボックス https://github.blog/changelog/2026-10-09-github-copilot-weekly-releases-october-5/
- ITmedia NEWS:A2B攻撃 https://www.itmedia.co.jp/news/article/2610/13/2000002230/
- W3Techs:jQueryの利用率 https://w3techs.com/technologies/details/js-jquery
- Wikipedia:jQuery https://en.wikipedia.org/wiki/JQuery
- Wikipedia:React https://en.wikipedia.org/wiki/React_(software)
- Wikipedia:Svelte https://en.wikipedia.org/wiki/Svelte






