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【日替わりITトレンド:火曜 "クラウド"】AWSに「クラウドの健康診断AI」登場!Deno Deployは半年で終了へ、今週のクラウドニュースと「Well-Architected Agent」入門

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※この記事はおよそ11分で読むことができます(文字数:5,262文字)

この記事を見つけてくれてありがとうございます!
またお会いしましたね、こんにちは。
相変わらずうだつの上がらないブラック社畜です。
初めて御覧いただいた方は初めまして。
クラウドは使った分だけ払う仕組みですが、私の残業代は使った分だけ消えていく仕組みです。


火曜日のテーマは「クラウド」です。

この記事では、今週のクラウドニュース3つ、いまのクラウドの流れ、そして特集としてAWSが始めた「クラウドの健康診断AI」が分かります。

ちなみに私の健康診断の結果は、AIに聞くまでもなく「要再検査(主に睡眠)」です。

1. 今週の注目クラウドニュース3選

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AWSのデータベースに「分析エンジン」が入った(9月30日発表)

AWS(Amazon Web Services。Amazonのクラウド)は9月30日、データベースの「Aurora PostgreSQL」に、分析用のエンジン「DuckDB」を組み込んだと発表しました(AWS公式ブログ、Publickeyも10月8日に報道)。

データベースは、会員情報や注文などを整理してしまっておく「デジタルの帳簿」のようなものです。

これまでは、帳簿にある最新のデータと、倉庫(S3という保存サービス)にしまった過去のデータを一緒に分析するには、データを移し替える作業が必要でした。

今回の機能で、移し替えなしに、ひとつの問い合わせで両方をまとめて調べられるようになります。

たとえるなら、店頭の売上と倉庫の在庫表を、わざわざ書き写さずに並べて見られるようになったイメージです。

機能そのものに追加料金はかからず、使った計算の分と、倉庫からデータを読む分の料金がかかります。

東京を含むすべての一般向けリージョン(データセンターがある地域)で使えると案内されています。

Google Cloudのサーバーレスに「中をのぞく窓」(10月7日発表)

Google Cloudは10月7日、「Cloud Run」で動いているアプリに、SSHで接続できる機能をプレビュー(試験提供)として始めました(Google Cloudリリースノート)。

Cloud Runは、サーバーの準備や管理をGoogleに任せて、アプリだけを動かせる「サーバーレス」のサービスです。

SSHは、離れた場所のコンピューターに安全につないで、直接コマンドを打てる仕組みのことです。

これまでは「中で何が起きているのか見たいのに、のぞけない」という不便がありました。

トラブルのときに原因を探しやすくなるので、開発者にはうれしい変化です。

一般の利用者が今すぐ何かする必要はありません。

Deno Deployが終了へ、開発元はCloudflareに合流(10月9日発表)

プログラムを動かすソフト「Deno」の開発元は10月9日、Cloudflare(Webサイトを速く安全に届けるサービスの会社)に合流すると発表しました(Publickey、10月13日報道)。

あわせて、Denoのアプリを動かすクラウド「Deno Deploy」は、発表から半年後に終了すると案内されています。

Cloudflareは、自社のサーバーレスサービス「Cloudflare Workers」への移行方法を用意するとしています。

Deno自体も、合流から1年間は毎月の修正が続き、その後は開発元による開発が終わる予定です。

Deno Deployを使っている方は、引っ越し先と時期を早めに考えておきましょう。

2. 最新トレンド:AIエージェントと「国産クラウド」

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AIエージェントが「データベースを大量に作る」時代

いまのクラウドの大きな流れは、AIエージェント(人の代わりに作業を進めてくれるAI)向けの仕組みづくりです。

たとえば、データベースのサービスを提供するSupabaseは、10月5日にTursoという会社の買収を発表しました(Publickey)。

Supabaseによると、AIエージェントが試作品やグラフ画面を作るたびに、小さなデータベースを次々に作るため、その数が急増しているそうです。

小さく、すぐ起動でき、安く使えるデータベースの需要が増えると見られます。

データを国内に置く「ソブリンクラウド」

もう1つの流れが、ソブリンクラウドです。

ソブリンは「主権」という意味で、データを国内に置き、国内の会社が運用することで、海外の事情に左右されにくくするクラウドのことです。

ソフトバンクは9月30日、ソブリンクラウド「Cloud PF Type A」を西日本でも提供開始したと発表しました(ソフトバンク発表、クラウドWatch)。

4月から始めた東日本と合わせて、東西の2か所でデータを守れる体制になりました。

災害で片方が止まっても、もう片方で仕事を続けやすくなる、というのが大きな意味です。

自治体や社会インフラの会社など、止められない仕事をしている組織が主な対象です。

値上げに備える「FinOps」

AWSは、AI向けのGPU(AIの計算が得意な部品)を予約するサービスの料金を、1月に約15%、7月から約20%上げました(Business Insider Japan、6月29日)。

こうした流れから、クラウドのお金を見える化して無駄を減らす「FinOps(フィンオプス)」が注目されています。

その「無駄探し」をAIにやらせようというのが、次の特集です。

3. 今週の特集:AWSの「クラウド健康診断AI」で何が変わる?

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Well-Architected Agentってなに?

AWSは10月1日、「AWS Well-Architected Agent」のプレビューを発表しました(AWS公式ブログ)。

ひと言でいうと、会社のAWSの使い方をAIが定期的に点検して、「ここを直すとよい」と教えてくれる健康診断サービスです。

これまでは、AWSのお手本「Well-Architected(上手なクラウドの組み立て方)」と自社の環境を、人が見比べる必要がありました。

それをAIが自動で、しかも毎週やってくれるのが今回の変化です。

何をチェックしてくれるの?

点検の観点は、次の4つです(AWS公式ドキュメント)。

  • コスト:お金の無駄がないか
  • セキュリティ:情報が漏れる穴がないか
  • 信頼性:止まりにくい作りになっているか
  • 性能:速さが足りているか

65以上のAWSサービスが点検の対象で、1つの設定で最大100個のアカウント(AWSの契約単位)をまとめて見られます。

おすすめは、1つの部品ごと、アプリごと、システム全体の3段階で出てきます。

さらに、直し方の手順や、設定を書き換えるためのコードまで提案してくれます。

健康診断にたとえるなら、「血圧が高いです」で終わらず、「この食事をこう変えましょう」まで書いてくれる結果表のようなものです。

誰に関係するの?

一番関係があるのは、会社でAWSを管理している担当者です。

特に、クラウドの請求額が毎月なんとなく増えている会社では、無駄を見つける助けになりそうです。

ただし、使える条件があります。

  • 必要な契約:AWSサポートの「Business+」以上のプラン(下位のDeveloperやBusinessプランでは使えない)
  • 置き場所:AIの設定はアメリカの3つのリージョンに置く(東京のシステムも点検の対象にはできる)
  • 状態:プレビューのため、内容が変わる可能性がある

AWSは、AIの提案には誤りが含まれることがあるので、実行する前に中身をよく確かめるよう注意を書いています。

個人でAWSを少し触っている程度の方は、今すぐ何かする必要はありません。

4. 社畜目線の考察:今日からできること

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考察:クラウドは「借りっぱなし」が一番こわい

今週のニュースを並べると、クラウドは「借りたら終わり」ではないと感じます。

料金は上がることがあり、サービスは終わることがあり、設定は気づかないうちに古くなります。

筆者の予想ですが、今後は「AIに点検させて、人が判断する」形が、ほかのクラウドにも広がっていくと見られます。

今日からできること1:自社のクラウドの請求書を1回見る

担当でなくても、「うちの会社は毎月クラウドにいくら払っているのか」を知っておくと、会議の「コスト削減」の話がぐっと分かりやすくなります。

今日からできること2:使っているサービスの「終了のお知らせ」を確認する

Deno Deployのように、クラウドのサービスは終わることがあります。

仕事で使っているサービスの公式のお知らせのページを、月に1回のぞく習慣をつけておくと安心です。

まとめ

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  • AWSは、データベースのAurora PostgreSQLに分析エンジンのDuckDBを組み込み、データを移さず過去と最新をまとめて分析できるようにした
  • Google CloudのCloud Runに、動いているアプリへSSHで入れる機能がプレビューで登場した
  • Deno Deployは発表から半年後に終了予定で、利用者はCloudflare Workersなどへの移行が必要になる
  • AIエージェント向けのデータベースや、国内でデータを守るソブリンクラウドが注目されている
  • AWSのWell-Architected Agentは、AIが毎週クラウドを点検して直し方まで提案する「健康診断」サービス

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

「ちょっと役に立った」「クラウドの健康診断、うちの会社にもほしい」と思っていただけたら、スキやフォローをしていただけると、とても励みになります。

それにしても、AIが毎週クラウドの無駄を見つけてくれる時代になりました。

うちの会社にも導入されたら、最初に「削減対象」として見つかるのは、たぶん私の睡眠時間です。
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