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【日替わりITトレンド:日曜 "異業種との連携"】キュウリ収穫ロボと声優のAIルール!今週の異業種×ITニュースと、木で建てる「データセンター」

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※この記事はおよそ11分で読むことができます(文字数:5,102文字)

この記事を見つけてくれてありがとうございます!

またお会いしましたね、こんにちは。

相変わらずうだつの上がらないブラック社畜です。

初めて御覧いただいた方は初めまして。

今週はキュウリをロボットが収穫するニュースがありましたが、私の残業はいまだに誰も収穫してくれません。


日曜日のテーマは「異業種との連携」です。

IT(情報技術)が、農業・建設・芸能といった、一見ITと縁が薄そうな業界とどう手を組んでいるのかを紹介します。

この記事では、今週の「異業種×IT」ニュース4つと、「ベテランの技をAIで受け継ぐ」最新トレンドが分かります。

特集では、林業や製材業とも関わる「木で建てるデータセンター」という意外な組み合わせを取り上げます。

ちなみに私の机の周りで一番「木造」なのは、もう何年も替えていない割り箸のストックです。

1. 今週の「異業種×IT」ニュース4選

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キュウリ栽培の「誰でもできる自動化」へ、2社が共同実証(10月15日)

AIとロボットで農業を支えるAGRIST(アグリスト)と、農業資材の専門商社welzo(ウェルゾ)は10月15日、キュウリ栽培の共同実証を始めたと発表しました(PR TIMES)。

実証とは、本番の前に実際の現場で試して効果を確かめることです。

場所は宮崎県新富町のビニールハウス(約2アール、テニスコート1面より少し広いくらい)で、期間は2027年8月31日までです。

組み合わせるのは、次の2つです。

  • welzoの「栽培制御システム」:ハウスの中の温度や湿度などを整える仕組み
  • AGRISTの「自動収穫ロボット」:実ったキュウリを見つけて収穫するロボット

狙いは、ロボットが収穫しやすい環境の整え方や、枝や葉の育て方のパターンを見つけることです。

そうすれば、経験の浅い人でも安定して育てられる「再現性の高い自動化モデル」を作れると考えられています。

スーパーに並ぶキュウリの裏側で、ロボットとシステムの「チーム戦」が始まっているわけです。

清水建設が、建設現場で働くヒト型ロボットの米企業に出資(10月16日)

日本経済新聞によると、大手建設会社の清水建設は10月16日、アメリカのスタートアップ「ノーブルマシーンズ」への出資を発表しました。

スタートアップとは、新しい技術やアイデアで急成長を目指す若い会社のことです。

ノーブルマシーンズは2024年に設立され、建設業向けのヒト型ロボットと、それを動かすソフトウェアを開発しています。

出資額は公表されていません。

今後の予定は次のとおりです。

  • 2026年内をめど:資材の運搬や現場の巡回を、仮想空間(コンピューターの中に作った現場)で検証
  • 2027年春から:実際の建設現場で、ロボットの実機を使って検証
  • 2030年度をめど:建設現場への試験導入を目指す

ロボットに入るのは「フィジカルAI(機械に入って現実の世界で体を動かすAI)」です。

重い資材の運搬や危ない作業をロボットが代わってくれれば、現場で働く人のけがのリスクを減らせます。

声優・俳優の団体が「声のAI利用」のガイドラインを発表(10月15日)

約2,600人の俳優・声優が加盟する日本俳優連合(日俳連)は10月15日、「音声に関する生成AI利用ガイドライン」を発表しました(PR TIMES)。

生成AIとは、文章・画像・音声などを自動で作ってくれるAIのことです。

発表では、日本には声を包括的に守る法律がないことが背景に挙げられています。

主な内容は次のとおりです。

  • AIに声を学習させる、声を作る、作品で使うといった各段階で、本人の事前の許諾を得る
  • AIで作った声を使うときは、本人に適切な対価(ロイヤリティなど)を支払う
  • AIで外国語に吹き替える場合も、新しく許諾と追加の対価が必要
  • 亡くなった方の声をAIで再現する場合は、遺族などの厳格な許諾が必要

声を使ったAIサービスを作る会社や、動画で声を使う人は、一度目を通しておくと安心です。

Googleがインドで、農業向けAIの取り組みを拡大(10月15日)

Googleは10月15日、インドでのAIの取り組みを公式ブログで発表しました。

農業では、90か国以上の4万4,000種類を超える種子のデータをAIで調べ、気候の変化に強い品種づくりを早める研究を進めます。

インドのグジャラート州では、GoogleのAIを使った仕組みが、この1年で60万人を超える農家に9億件以上のアドバイスを携帯電話のメッセージで届けたそうです。

日本での提供は発表に書かれていないので、今すぐ何かする必要はありません。

2. 最新トレンド:「ベテランの技」をAIで受け継ぐ

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キーワードは「技能継承」

今週のニュースを並べると、「熟練者の経験と勘を、ITで誰でも使える形にする」という流れが見えてきます。

これを「技能継承(ぎのうけいしょう)」と呼びます。

ベテランの頭の中にある「秘伝のレシピ」を、AIという「レシピ帳」に書き写しておくイメージです。

稲作の現場でも、ベテランの知恵をAIで共有

日本経済新聞は9月30日、秋田県大潟村での稲作の実証を伝えています。

日本総合研究所とJSOLが共同開発した、生成AIを使った農業支援サービス「V-farmers(ブイファーマーズ)」を、農業法人が使って試しているそうです。

熟練農家の知識をAIにためて、次の世代に伝えやすくすることも狙いの1つです。

「人の技を守るルール」もセットで進む

一方で、日俳連のガイドラインのように、AIに使われる側の権利を守るルールづくりも進んでいます。

筆者の感想ですが、「AIに任せる」と「人を大事にする」をセットで考える業界ほど、連携がうまく続くように思います。

3. 今週の特集:林業×IT、木で建てる「データセンター」

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鉄とコンクリートの代わりに「木」

今週の「意外なコラボ」は、木材とデータセンターの組み合わせです。

データセンターは、たくさんのコンピューターを置いて24時間動かす「コンピューターの集合住宅」のような建物です。

ふつうは鉄骨やコンクリートで建てるものですが、日立製作所は10月14日、柱や梁(はり)などの主な骨組みに木材を使った「フレキシブルデザインコンテナ(木造型)」の販売を始めました(日立製作所 公式発表)。

コンテナ型とは、工場で作った箱のような部品を現地に運んで組み立てるタイプのデータセンターです。

どんな場所に置くの?

想定しているのは、小〜中規模のデータセンターを、生活圏に近い場所にいくつも置く使い方です。

公式発表では、工場、通信拠点、自治体や公共施設の隣の土地、使っていない空き地などが挙げられています。

木で建てると、何がいいの?

公式発表から、主なポイントを整理します。

  • 国産材や、建てる地域の木材を使える
  • 木の外装や落ち着いた色で、地域の景観になじませやすい
  • 木は軽くて加工しやすく、運搬や現場の作業を減らせる
  • 林業・製材業など地域の産業の活性化や、森林資源の循環への貢献が見込まれる

CO2(二酸化炭素)についても、日立の試算が示されています。

延床面積約120平方メートル(教室2つ分くらい)のモデルで、建設時の排出を約10トン減らせるそうです。

さらに、木の中にためこまれる炭素の効果が約10トンあり、合わせて20トン規模になると見込まれています。

20トンは、重さでいえば2トントラック10台分にもなるCO2です(規模や周りの条件によって変わる、と日立は説明しています)。

「木だと弱くない?」への答え

心配になるのは、地震や雨への強さです。

公式発表によると、官庁施設などの基準に合わせた耐震の性能に対応でき、強風や積雪を想定した設計もできます。

腐ったりシロアリに食べられたりしないための対策や、雨や紫外線に強い外装で、30年以上使うことを想定しています。

価格は個別の見積もりです。

この事例から分かること

データセンターが増えるほど、地域の木材の使い道も増える、という関係が生まれる可能性があります。

コンピューターの「家」を昔ながらの木で建てる発想は、異業種連携の面白さそのものだと感じます。

4. 社畜目線の考察:今日からできる2つのこと

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考察:連携のカギは「人の技を、仕組みに変える」

今週のニュースと特集に共通するのは、「人が持つ技や資源を、ITで多くの人が使える形にする」ことです。

筆者の感想ですが、うちの職場の「あの人しか分からない仕事」も、そろそろ仕組みに変えてほしいところです。

今日からできること1:自分の「あの人しか分からない仕事」を1つ書き出す

技能継承は、農業や建設だけの話ではありません。

まずは自分の職場で「特定の人にしかできない作業」を1つ選び、手順を箇条書きにしてみましょう。

書き出した手順は、将来AIに手伝ってもらうときの「レシピ帳」になります。

今日からできること2:AIで声や写真を使うときは「本人の許諾」を確認する

日俳連のガイドラインが示したように、声や姿は本人のものです。

社内の動画や資料で、AIで作った声や人の写真を使うときは、使ってよいかを本人や担当部署に確かめる習慣をつけましょう。

まとめ

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  • キュウリ栽培では、栽培制御システムと収穫ロボットを組み合わせ、経験の浅い人でも育てられる仕組みづくりが始まった
  • 清水建設が建設現場で働くヒト型ロボットの米企業に出資し、2027年春から現場で検証する
  • 日俳連が声の生成AI利用のガイドラインを発表し、本人の許諾と対価を求めた
  • ベテランの技をAIで受け継ぐ「技能継承」と、人の権利を守るルールづくりが同時に進んでいる
  • 日立は主な骨組みに木を使ったデータセンターを発売し、地域の木材とITが結びつき始めた

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

「ちょっと面白かった」「木のデータセンターって意外だな」と思っていただけたら、スキやフォローをしていただけると、とても励みになります。

それにしても、30年以上使える木のデータセンターはすごいですね。

私の心の耐久年数は、月曜の朝礼までです。

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