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ふりかえりの手法を実践してみる ~よこなーる~

Last updated at Posted at 2022-12-16

はじめに

今回も実践してみたふりかえりを紹介していきます!
(前回の記事はこちら!)
今回は「よこなーる」を実践してみたので、こちらの手法について書いてみたいと思います!

この記事はTDCソフト株式会社Advent Calendarの17日目です。
https://qiita.com/advent-calendar/2022/tdc

よこなーるとは?

「聞いて欲しいこと」「変えたい・何とかしたいこと」「続けたいこと」「ドヤりたいこと」「お礼したいこと」の5つのトピックについてふりかえりを行っていく手法です。
右エリアがネガティブなこと、左エリアにポジティブなことに分かれていて、更に上のエリア(①、④、⑤)が伝えたいこと、下のエリア(②、③)がカイゼンにつなげたいことに分かれているのが特徴的だと思います。
image.png

参考にした書籍・サイト

こちらの記事「コミュニケーションの方向に着目したふりかえりの方法」を参考にさせていただきました。
このふりかえりを初めて知ったのは今年4月に開催された「ふりかえりカンファレンス」の中で紹介されていたのがきっかけで知りました(前年度の同カンファレンスでも紹介されていたみたい?でした)

どのように進めたか

基本的には先ほどの記事を参考にさせていただき進めましたが、カイゼンのためのアイデア出しが欲しかったので、よこなーるを一通りやったあとにアイデア出しの時間とアイデアを決定する時間を設けました。
以下記載の時間は6人で実施したときの時間ですので、もしこちらを参考にする場合はご自身のチームに合わせて時間を調整してください。

  1. 今日のふりかえりの説明|5~10分
    簡単に手法と流れについて説明します。

  2. 「聞いてほしいこと」出し|3分
    チームに対して聞いて欲しいことを出していきます。

  3. 「聞いてほしいこと」の共有|6分(1分/人)
    上記で記載した内容を一人ずつ共有していきます。
    よこなーるは書く→共有するが繰り返し発生するため、テンポよくふりかえりを進めるためにも一人1分ほどの時間で区切って共有しました。

  4. 「変えたいこと・何とかしたいこと」出し|3分
    変えたいことや何とかしたいことを各自で出していきます。

  5. 「変えたいこと・何とかしたいこと」の共有|6分(1分/人)
    こちらも同様に内容を共有していきます。
    こちらの内容はカイゼンのアイデア出しに結びつきがしやすい内容なので、必要に応じて時間を延ばして内容の深堀をしてもいいかもしれません。

  6. 「続けたいこと」出し|3分
    今後も続けていきたいことを書いていきます。

  7. 「続けたいこと」の共有|(1分/人)
    こちらの内容も同様にカイゼンのアイデア出しに結びつきがしやすい内容なので、必要に応じて深堀をした方がいいと思います。

  8. 「ドヤりたいこと」出し|3分
    チームに対してドヤりたいことを書いていきます。他のふりかえりにはない特徴的な要素だと思うので、恥ずかしがらず(?)どんどんチームに対して自分のやったことをドヤっていきます。

  9. 「ドヤりたいこと」の共有|6分(1分/人)
    「ドヤりたいこと」を共有していきます。ぜひ「どやっ」っと内容を共有してみましょう!

  10. 「お礼したいこと」出し|3分
    チームやチームメンバーにお礼したいことを出していきます。
    感謝や称賛したいことをどんどん書いていきます。

  11. 「お礼したいこと」の共有|6分(1分/人)
    「お礼したいこと」を共有していきます。
    なかなかチームやメンバーにお礼をする機会もないと思いますし、この場をセッティングするとふりかえりがとてもいい雰囲気にすることができます。

  12. カイゼンのアイデア出し|5分
    「変えたいこと・何とかしたいこと」と「続けたいこと」から中心にカイゼンのためのアイデアを出していきました。
    もちろん他項目の内容を基にカイゼンのアイデアを出すのもOKです。
    ここでは特に手法を使っていませんが、少しでもカイゼンにつながると思ったことは出していきましょうとアナウンスしました。

  13. カイゼンのアイデアの共有|6分(1分/人)
    カイゼンのためのアイデアを共有していきます。この後実際のアクションプランを決めやすくするために共有しながら、似ているアイデアはカテゴリ分けするなどした方がいいと思います。

  14. 実際に取り組むアイデアを決める(アクションプランを決める)
    出てきたアイデアから実際に取り組むアイデアを決定します。
    チームの話し合いで全員が合意できるアイデアをいくつか絞って実際取り組むアイデアとしました。

事前準備

オンラインでの開催だったためオンラインホワイトボードツールの「Miro」を使用して行いました。
5つのエリアに区切ったものを用意して、絵文字を用いることでネガティブゾーンとポジティブゾーンが分かるようにしました。

実際のふりかえりボード

無題.png

何度かこのふりかえりを実践しましたが、ドヤりたいことは一番付箋が出にくい気もします。
数が多いことが必ずしもいいとは思っていませんが、ここの付箋が出しやすくする雰囲気を作れるかは個人的な課題です。

なぜよこなーるをやってみようと思ったか?

  1. 手法の仕組みとして上手く設計されていたから
    「聞いてほしいこと」から始まり「お礼したいこと」へ時計周りに順にふりかえることでネガティブな内容からポジティブな内容にいくことでふりかえりの雰囲気が良くなる設計がされているところが非常に魅力的でした。
    また、ネガティブな内容も「聞いてほしいこと」というちょっとしたから内容を出せるという所がふりかえりの導入として入りやすさを感じました。

  2. 感謝を伝える場があること
    なかなか普段作業やふりかえりをしていてもチームやメンバーに感謝を伝える場面を作るのは意図的にデザインしないと確保できないと感じていました。
    その感謝を伝える場も設けることができるふりかえり手法だったので、チームビルディングとしての側面でも非常に効果を発揮するふりかえりだと感じました。

よこなーるをやってみた感想

  1. ふりかえりの雰囲気が明るい
    前述しましたが、ふりかえりの流れがとてもうまくデザインされているので、明るい雰囲気でふりかえりを進めることができました。
    ただ、できごとをふりかえって発散するだけでなく、その後のカイゼンのアイデアに収束させるための元になるエリア(「変えたいこと・なんとかしたいこと」「続けたいこと」)も用意されていて、しっかりチームでアクションプランまで決め切ることができました。

  2. 時間は多めに必要になってくる
    書く内容や共有する機会が他手法と比べて多いため、通常のふりかえりよりも時間を要しました。
    ただ、この時間を短縮して5つのエリアの内容を同時に書いて同時に共有してしまうとこの手法の良さは減ってしまう印象を個人的にはもちました。
    この手法に取り組む際には普段実施しているふりかえりよりも多めに時間を確保できるといいかもしれません。

  3. ポジティブな雰囲気で終えたいならよこなーるだけで完結することもできる
    カイゼンのためのアイデアまで一貫して考えるふりかえりではありませんが、ふりかえりにおいて必ずしもカイゼンのアイデアまで決め切る必要はないと思います。
    今回紹介した手順にはそのアイデア決定までの工程を記載していますが、よこなーるだけで完結してポジティブな雰囲気でふりかえりを終えることでも非常に効果があるふりかえりです。そうすることで時間が掛かることについてもいくらか短縮することができるというメリットもあると思います。

まとめ・最後に

個人的にはよこなーるは好きなふりかえり手法の一つになりました!
前回紹介した「Shooting Star」もそうですが、ふりかえりを楽しく前向きな雰囲気にすることは非常に大切だと考えているので、手法自体がそのような雰囲気を作れるようになっているのは非常にいいなと思っています。

弊社のアドベントカレンダーも残りわずかとなってきました!是非他記事も目を通していただけると幸いです。
(よろしければ各記事にいいね!もお願いします🙇‍♂️)
https://qiita.com/advent-calendar/2022/tdc

次は@m1k50118さんによる記事です!

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