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Azure DevOps 利用料の考え方

Last updated at Posted at 2019-06-18

購入モデルは大きく2種類

Azure DevOps Server(DevOpsサーバー)

サーバーへインストールするモデルです。
こちらについてはリセラーにお問い合わせください。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/devops/server/
上記料金について記載のサイトには

Azure DevOps Server 2019 では、Azure を使用して月ごとに支払うか、3 年のコミットメントが必要なクラシック ソフトウェア ライセンスを購入できます。Azure を通じた購入では、クラウド サービスを利用するボーナスが得られるため、必要に応じて自由にクラウドに移行できます。どちらを選択した場合でも、Azure DevOps Server 2019 を実行するサーバー用の Windows ライセンスまたは Windows Server ライセンスも必要です。

との記載があります。
閉域ネットワークにこだわりのある会社、日本語にこだわりのある会社では、こちらが選択肢になるかと思います。

Azure DevOps Services(DevOpsサービス)

クラウドベースのモデルです。一般的に"Azure DevOps"というと、こちらを指します。
こちらは毎月利用料金を支払うモデルです。
必要な時に必要な分を継続購入し、いつも最新の環境を手に入れるというサービスです。
ここではAzure DevOps Servicesについて記載します。

利用料金はおいくら?

Azure DevOpsの料金は、こちらで計算ができます。
Azure DevOpsの料金
以下の内容を理解したうえで、必要な分を計算して算出しましょう。

おさえておきたいこと

始めるだけなら無料

ほぼすべての機能を無料で使い始めることができます。

人に対する課金とコンピューティングパワーに対する課金に分かれている

1つ前の投稿で触れた4つのサービスを例にすると、Boards・Repos・TestPlansは人に対して課金されます。
Pipelinesはコンピューティングパワーに対して課金されます。
Pipelinesは、プログラムをコンパイルしたりテストを流したり、デプロイしたりという作業を肩代わりしてくれますが、この作業は人手を介さない自動化に主眼を置いています。
よって、ここはコンピューティングパワーに対して課金されます。
人に対して実施される課金の種別を"ユーザーライセンス"、コンピューティングパワーに対して実施される課金の種別を"個別サービス"という名前で表現しています。

人への課金パターン(ユーザーライセンス)

  • 最初の5名までは無料
    細かい話題には触れませんが、AzureDevOpsは利用者を招待してみんなで使います。
    この招待する最初の5名は無料です。

  • Visual Studioサブスクリプション保有者は無料
    Visual Studioサブスクリプション(昔のMSDN)を保有している方は無料で利用できます。
    サブスクリプションレベルに応じて利用できる範囲には制限がありますので、詳細はこちらをご確認ください。
    Visual Studio サブスクリプションの Azure DevOps 特典

  • ステークホルダーは無料
    端的にいえば、モノを作らないけど"何を作るのか""できているのか"を気にしているだけの方は無料で利用できます。こちらも利用できる範囲には制限があります。(まずはモノ作りには参加できないと覚えておいてください)

  • 上記に当てはまらない開発者への課金
    Boardsを見ながら開発し、Reposにソースコードを登録する開発者に対して課金が発生します。
    "Basicプラン"という名前の課金は、この開発者への課金となります。
    料金は変わる可能性もありますので、上記料金ページにてご確認ください。

  • 上記に当てはまらないテスト専門家への課金
    "Basicプラン"に加え、Test Plansを利用するユーザーについては、"Basic+Testプラン"という名前の課金となります。
    こちらも料金は変わる可能性もありますので、上記料金ページにてご確認ください。

コンピューティングパワーへの課金パターン(個別サービス)

  • Pipelinesは1800分/月まで無料
    20営業日/月ベースで考えると1日90分までのパイプラインは無料です。(同時実行不可など制限事項もありますが、ここでは触れません)

  • 上記を超過する分は課金
    こちらも料金は変わる可能性もありますので、上記料金ページにてご確認ください。

課金に関するページを見ると、他にも情報がありますが、まずはここまで。

Azure DevOps Services の支払い方法

Azure DevOpsはAzureというマイクロソフトが提供するサービスの1つとなります。
よって、支払い方法もAzureに準じています。

簡単に記載すると、

  • マイクロソフトアカウントを作成する
  • 支払い単位となるサブスクリプションを作成する(作成されてる)
  • 支払い用のクレジットカード情報を登録する

というような流れになります。
その他、会社によっていくつかの精算方法がありますので、こちらもリセラーにお問い合わせください。

まとめ

Azure DevOpsは、"支払い方法がややこしい"というよりも、"支払わなくて良い方法がたくさんある"と言った方が適切だと思います。
(正しく管理することでコストメリットが出やすい。また当然ですがマイクロソフトのサービスとの組み合わせによるメリットを意識している。)
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