①のつづきです。②では共通設定、内部処理Power Automateフローを設定します。
共通設定
接続の準備
- Power Automateを開く(https://make.powerautomate.com)
- 「データ」→「接続」→「新しい接続」でMicrosoft Dataverse接続を作成
- 同様にOffice 365 Outlook接続を作成
フロー作成の基本操作
- 「作成」→「自動化されたクラウドフロー」(イベント型)または「スケジュール済みクラウドフロー」(定期実行型)を選択
- フロー名は「[ゾーン]-[番号] [内容]」の形式で命名(例:「A-1 商談ステージ滞留アラート」)
- 作成後は必ずテストを実行して動作を確認する
2.内部処理PAフロー4本(A-4・C-5・C-6・D-3の書き戻し部分)
共通設定が終わったらいよいよ実装です。
A-4:ステージ変更日の書き戻し
このフローがないとA-1・B-1の滞留日数計算が機能しません。最初に実装してください。
Microsoft Dynamics 365(D365)における「ステージ」とは、案件や業務プロセスを完了まで導くための「大きな工程の区切り」を指します。営業活動や顧客対応などの一連の流れを可視化し、担当者が次にすべきアクションをガイドする機能です。
| Step | 作業 | 詳細手順 |
|---|---|---|
| 1 | フロー作成 | 「自動化されたクラウドフロー」→ トリガー「行が追加、変更、削除された場合(Dataverse)」を選択 |
| 2 | トリガー設定 | テーブル:営業案件(opportunities)/変更の種類:変更済み |
| 3 | 条件追加 | 「条件」アクションを追加し、「ステータスの理由(statuscode)が変更された場合」を設定 |
| 4 | 書き戻しアクション | 「行を更新する(Dataverse)」→ cr917_stage_changed_date に「utcNow()」を設定 |
C-5:契約更新日の自動セット + 更新商談の自動生成(Won時)
Won時に2つの処理を行います。① 契約更新日をクローズ日+365日で自動セット ② 更新サイクル用の新しいOpportunityを自動生成してパイプラインに追加します。
| Step | 作業 | 詳細手順 |
|---|---|---|
| 1 | フロー作成 | 「自動化されたクラウドフロー」→ トリガー「行が追加、変更、削除された場合(Dataverse)」 |
| 2 | トリガー設定 | テーブル:営業案件(opportunities)/変更の種類:変更済み |
| 3 | 条件追加 | 「ステータス(statecode)」が「成立(Won)」になった場合のみ処理 |
| 4 | 更新日計算 | 「変数」→「変数を初期化する」でDate型変数を作成し「addDays(triggerOutputs()?['body/actualclosedate'], 365)」を設定 |
| 5 | Accountに書き戻し | 「行を更新する(Dataverse)」→ Account(取引先企業)のcr917_renewal_dateに変数をセット |
| 6 | 更新商談を自動生成 | 「行を追加する(Dataverse)」→ テーブル:営業案件(opportunities) 件名:元商談名+「 — 更新 」+クローズ年+1+「年」 取引先:元商談と同じAccountのID 担当者:元商談と同じ担当者のID 推定クローズ日:cr917_renewal_dateの値(クローズ日+365日) 推定金額:元商談と同じ金額 ステージ:「見込み」(最初のステージ) 説明欄:「自動生成 — 」+元商談名+「 のWonクローズにより作成」 |
| 7 | 重複生成の防止 | フロー実行前に同名の更新商談が既に存在しないか確認する条件を追加。既存の場合はスキップ |
C-6:最終活動日の書き戻し
完了した活動(statecode=1)が作成・更新されたときのみ実行します。予定の作成では更新しません。
| Step | 作業 | 詳細手順 |
|---|---|---|
| 1 | フロー作成 | 「自動化されたクラウドフロー」→ トリガー「行が追加、変更、削除された場合(Dataverse)」 |
| 2 | トリガー設定 | テーブル:活動(activitypointers)/変更の種類:追加済みまたは変更済み |
| 3 | 条件追加 | 「statecode(状態コード)」が「1(完了)」の場合のみ処理 |
| 4 | 関連Accountを取得 | 「行を取得する(Dataverse)」で活動に関連するregardingobjectid(取引先企業)を取得 |
| 5 | Accountに書き戻し | 「行を更新する(Dataverse)」→ cr917_last_activity_date に「utcNow()」をセット |
D-3(書き戻し部分):請求書発行日の自動記録
| Step | 作業 | 詳細手順 |
|---|---|---|
| 1 | フロー作成 | 「自動化されたクラウドフロー」→ トリガー「行が追加、変更、削除された場合(Dataverse)」 |
| 2 | トリガー設定 | テーブル:営業案件(opportunities)/変更の種類:変更済み |
| 3 | 条件追加 | 「cr917_invoice_sent」が false→true に変化した場合のみ処理(前の値をtriggerOutputs()で取得して比較) |
| 4 | 発行日を書き戻し | 「行を更新する(Dataverse)」→ cr917_invoice_date に「utcNow()」をセット |
③に続きます。
