CivicTech & GovTech Advent Calendar 2023 5日目の記事です。
今回はCivicTech1年目の私が地元で5374.jpのローカライズを行った話をしたいと思います。
今年から始めたCivicTech
私自身、生まれてから大学卒業までお世話になった地元(岩手県奥州市)にITでなにか還元できないかと考えていました。
また、2022年に現市長・倉成市長がDXの推進の押し進めていくことも公言されており、私自身のCivicTechへのモチベーションとなりました。
そして、各ブリゲードの活動を見ていく中ではじめの一歩として5374.jp(ゴミナシ)のローカライズを行いました。
少しだけ奥州市について
私の地元・岩手県奥州市を紹介させてください。
奥州市は、岩手県の内陸南部に位置し、県内で3番目の広さを持つ町です。
2005年に全国的な平成の大合併の流れがあり、奥州市も5つの市町村が合併してできた市になります。
最近では、メジャーリーガーの大谷翔平選手が誕生した町として、市外・県外からも多くの方が訪れています。
技術について
実際に5374.jpをローカライズしたサイトはこちらです。
ホスティングには、Cloudflare Pagesを使用しています。
理由としては、これまでCloudflareを使用してきたことがなかったこと&他のホスティングサービスに比べて制限が寛容のためです。
本来であれば、自身の勉強も兼ねてクラウドサービスへのデプロイを考えましたが、費用面なども考慮すると包括的かつ無料で提供しているサービスを利用しました。
つまずいた点
ゴミ収集カレンダーのフォーマットが統一されていない
上記でも記載している通り、奥州市は5つの市町村から合併しています。
合併前の各市町村で作られたゴミ捨てのスケジュールが合併後にも使われており、
フォーマットが統一されていないため、データの整形が一筋縄ではいきませんでした。
下画像※2のように胆沢地区と江刺地区ではフォーマットが異なります。
所感
ゆるく進めていくことの大事さ
CivicTechの活動をしている方の多くは、ボランティアで活動している方が多いと思います。
そのような状況でモチベーションを保ちながら開発していくのは難しいです。
CivicTechでは、参加へのハードルを下げることと適度な交流による縁を保ち続けることが大事だと考えています。
今後やっていくこと
デザインの改良
奥州市では高齢化率が35%(全国平均28%)となっており、年配の方にも利用してもらいたいと考えております。
そのため、文字の大きさや操作性などに関してはわかりやすくガイドする必要があるため、アクセシビリティは一番の課題としています。
燃えるゴミ/燃えないゴミ以外の種類への対応
今回はリリースを優先してスピード重視で実装してきました。
ゴミの種類を「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」の2種類のみ対応しています。
今後はリサイクル品やその他ゴミに関しても対応できたらと思っています。
仲間の募集
私の理想としては市民と自治体が手を組んでITの推進・街の発展に寄与できればと思っています。
そのためには、一緒に活動してくれる仲間の募集とCode for Oshuの立ち上げを目指していきたいと思います。
出典
- ※1. コトバンク - 奥州(市)
- ※2. 奥州市 - ごみ・リサイクルの出し方、収集日程
- ※3. 5374.jp for 奥州(β版)