0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Azure HPC/CAE環境構築管理ソフト: Azure CycleCloudの環境構築

Posted at

マイクロソフトの田中です。AzureのHPC/CAE環境構築管理ソフト Azure CycleCloudについてご紹介します。

設計・開発領域で使われる計算環境に構築・管理にはアプリケーションの知識がいるため特殊な領域です。
クラウド環境では、各社クラウドネイティブな方法でHPC/CAE環境を構築していました。
Microsoftのパブリッククラウドでは、いつでも利用できるInifiniBandなどの環境を効率的に利用するため、Azure CycleCloudが利用できます。CycleCloudは旧Cycle Computing社のソフトウェアで今回Microsoftの買収に伴いリブランディングされたということになります。本記事ではドキュメントリソースと構築方法について記載します。

まずは宣伝。デモ中心にご紹介できるので参加可能であればご検討ください。

セミナー予定

11/7 Microsoft Tech Summit 2018 Day3 17:30-18:20(有償セミナー)

設計業務で利用するクラウド CAE/HPC ~Azure CycleCloud/Avere 紹介~
Microsoftの設計・開発領域におけるデジタル改革の取り組みとAzure CycleCloud、関連ソリューションとしてAvereをご紹介します。

11/26 Azure CycleCloud ハンズオン 13:00-16:00@MS品川オフィス

ハンズオンセッションを予定しています。サービスプリンシパルをどうするのかという問題があるのですが、具体的なイメージをつけてもらえればと思っています。
登録サイト https://www.microsoftevents.com/profile/4919842 

Azure CycleCloudとは

HPC/CAE向けのクラスタ構築管理ソリューションです。基本的な機能があり、アプリケーション作成のためのフレームワークが用意されます。無償なのも特徴で、既存のHPCユーザはモダンな利用方法でクラウド上にHPCアプリケーション(ソルバ)を展開できます。Microsoftからも有名商用・OSSソルバのテンプレートが提供される予定です。
20181104-pic01.png

以下のあたりが利用できる機能です。

  • 計算リソースの管理
  • データの管理
  • リソースの自動調整
  • レポートの作成
  • 監視と分析
  • アラートの作成
  • クラスタ用のテンプレート
  • ワークフローの作成

リソース・ドキュメント:https://docs.microsoft.com/en-us/azure/cyclecloud/

#構築のステップ 以下クイックスートの抜粋
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/cyclecloud/quickstart-install-cyclecloud 

##Azure CycleCloudクイックスタート

  1. Azureの権限等、準備
    • ターミナル環境(Linux, バーチャルコンソール)
    • Azure CLI環境
      -サービスプリンシパル権限
      • Azrue Active Directory –> ユーザー設定 –> アプリの登録]が「はい」になっている
    • Azrueサブスクリプションのアクセス許可
      • サブスクリプション -> Overview「所有者」 または「ユーザーアクセス管理者」ロールが割り当てられている
  2. サービスプリンシパルの作成
  3. ARMテンプレートを利用してAzure CycleCloudの仮想マシンを展開(もしくはマニュアル)
  4. Cycle ServerのパブリックIPアドレス(FQDN)を確認
  5. ブラウザからCycle ServerのFQDNへアクセス

###1. ターミナル、Azure CLIの環境の準備をする

###2. サービスプリンシパル
Azure CycleCloudには、Azureサブスクリプションへの投稿者アクセス権を持つサービスプリンシパルが必要です。利用できるサービスプリンシパルがない場合は、今すぐ作成できます。サービスプリンシパル名は一意である必要があります。下の例では、CycleCloudAppを好きなものに置き換えることができます。

Azure CLI
az ad sp create-for-rbac --name CycleCloudApp --years 1

出力には一連の情報が表示されます。appId、passwordとtenantのコピーをしてください。特にパスワードは一度だけの表示です。

出力
"appId": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx", "displayName": "CycleCloudApp", "name": "http://CycleCloudApp", "password": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx", "tenant": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx"

SSH鍵ペア
CycleCloud VMとクラスタにログインするには、SSHキーが必要です。
SSH鍵ペアを生成するには、Linux
ssh-keygen -f ~/.ssh/id_rsa -N "" -b 4096
SSH公開鍵を取得するには:
cat ~/.ssh/id_rsa.pub
出力はssh-rsaで始まり、その後に長い文字列が続きます。この公開鍵キーをコピーして保存してください。

3. ARMテンプレートでの展開

GitHubに格納されているARMテンプレートを使用して、CycleCloudをAzureリソースにインストールします。
https://portal.azure.com/#create/Microsoft.Template/uri/https%3A%2F%2Fraw.githubusercontent.com%2FCycleCloudCommunity%2Fcyclecloud_arm%2Fmaster%2Fazuredeploy.json 

ARMテンプレートの入力内容

  • 3つの別々のサブネットを持つ仮想ネットワークを展開します。
    • cycle:CycleCloudサーバーが起動されているサブネット
    • HPCクラスタのA / 22サブネットを計算する
    • user:ユーザログインを作成するためのサブネット
  • サイクルサブネット内に仮想マシンをプロビジョニングし、Azure CycleCloudをインストールします。

ARMテンプレートの内容が成功したか確認する

4. Cycle ServerのパブリックIPアドレス(FQDN)を確認

2つの方法があります。

  1. Azure Portal からFQDNを確認
  2. CLIコマンドから確認
    3. az network public-ip show -g ${RESOURCE_GROUP?} -n cycle-ip --query dnsSettings.fqdn

5. ブラウザからCycle ServerのFQDNへアクセス

ブラウザ上での初回設定

  1. CycleCloudサイトサイト名設定
  2. ユーザパスワード設定

カスタム例

展開した状態からいくつかのアプリケーションを登録しています。

20181104-pic02.png

0
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?