はじめに
2026年9月10日・11日の2日間,Snowflake World Tour Tokyo 2026(以後SWT2026)が開催された.本記事では,SWT2026への私の関わり方について,コミュニティブースでの発表,来場者向けに作成した性格診断アプリ,2日目夜のコミュニティイベントの企画運営を中心に振り返る.
先に述べておくと,今年のSWTは後述する諸事情により,2日間のフル参加は叶わなかった.しかしながら,何事にも全力で,がモットーでもあり,今年も可能な範囲で,特に事前準備を中心に,コミュニティブースと2日目夜のコミュニティイベントの企画運営に携わった.本記事はその活動記録であると同時に,SWT前後の(個人的に)非常に濃い2週間の記録でもある.
SWT2026への関わりの全体像
今年の関わりは大きく次の3つに整理できる.
- コミュニティハブ(コミュニティブース内のミニステージ)における,データサイエンス&データエンジニアリングコミュニティの紹介発表(9/11 16:40-17:00)
- コミュニティブースで2日間来場者に楽しんでいただくための性格診断アプリ「SnowVillage Compass」の作成
- 上記アプリと連動した,2日目夜のコミュニティイベント(ナイトイベント)の企画運営
コミュニティハブでのデータサイエンス&データエンジニアリングコミュニティ紹介発表
SnowVillage(Snowflakeの日本コミュニティ)には多数の分科会(ユーザグループ)があり,私はデータサイエンス&データエンジニアリングコミュニティの運営に携わっている(その他にも,Streamlitコミュニティ,Snowflake WEST User Groupの運営にも携わっている).このコミュニティをより多くの方に知ってもらうため,コミュニティハブにおける20分のプレゼンの構成を練り,資料を作成した.
資料作成にあたって意識したのは,私自身が話すことを前提としない,という点である.前述のとおり当日現地に行けるかどうかが不確定であったため,他の運営メンバ(児玉さんとたきこみさん)に話してもらっても成立する資料とすることを要件とした.
結果として,幸運にも9/11午後のSWTに参加できることになったため,9/11 16:40-17:00の枠で自らコミュニティへの熱い想いを発信することができた.また,この場の時間を活用させてもらい,Snowflake認定資格全冠を,Snowflake社の本橋さんからお祝いしていただいた.発表の場で祝っていただけるのは大変ありがたく,コミュニティ活動を続けてきてよかったと感じる瞬間であった.
Snowflake 認定資格全冠で、偉大なる本橋さん@mmotohas からご好意で記念品いただきました! 来年は全冠数名出て、公式で何か準備させるように、認定資格も盛り上げていきたいと思いました。社内では既にSnowProCore取得の勉強会もやってるので、取得者を増やしていければと思います。大事にします! https://t.co/8t5qBXYvAu pic.twitter.com/4Gbn8rSYyV
— Ph.D. Masahide TAKASUKA (@mshdtksk) September 11, 2026
性格診断アプリ「SnowVillage Compass」の解説
コミュニティブースで2日間来場者に楽しんでいただくための仕掛けとして,性格診断アプリ「SnowVillage Compass(SVTI診断)」を石原さんと一緒に作成した.リポジトリはこちら(GitHub)で公開している.
アプリを試したい方はこちら
https://mshdtksk.github.io/snow-village-compass.github.io/
アプリの目的と機能
本アプリの目的は,SnowVillageを知ってもらい,診断を「楽しんで終わり」ではなく,コミュニティへの次の一歩につなげることである.具体的には,8つの質問(所要約2分)に答えると,回答を4つの判定軸(E/B,S/T,C/V,I/O)で集計し,SVTI 16タイプのいずれかの「データ活用スタイル」を判定する.診断結果はデジタルカードとして表示され,あわせて次の情報を提示する.
- 同じ・近いタイプのNeighbors(コミュニティメンバ)
- おすすめのユーザグループ(分科会)
- おすすめのSnowflake機能
実装のポイント
実装面のポイントを端的に述べると次のとおりである.
- 判定はルールベースでありLLMは使用していない.固定の設問と判定ルールで完結させており,回答の送信・保存も行わない設計とした.イベント会場で気軽に試してもらう用途では,この割り切りが応答速度とプライバシーの両面で有効と考えられる
- GitHub Pages上で動作する静的サイト構成であり,Intro・Quiz・Resultの3画面からなるシンプルなWebアプリである.設問定義・タイプ判定・結果描画・シェア機能をスクリプトで実現している
- メンバ名簿や診断コードは
data/neighbors.json等のJSONで分離管理し,tools/配下のスクリプトで公式サイトの名簿やアンケート回答から更新できるようにした.なお本番はSnowVillage公式サイト(snowvillage.cloud/swt2026)へ移管して提供した
ナイトイベントとの連動
このアプリの診断結果は,2日目夜のナイトイベントのチーム分けにも活用した.同じ(あるいは近い)タイプのメンバが同じチームになることで,チーム内で自然と話す話題が生まれる,という仕掛けである.診断→ブースでの会話→ナイトイベントでの交流,と一連の体験がつながるよう設計した点が,今回の企画の肝であったと考えている.
Snowflake Community Awards Finalists関連の企画
コミュニティブースでは,私は参加できなかったが,もう1つ私に関連するイベントがあった.SnowVillageメンバでSnowflake Community Awards Finalistsに選出されたメンバによるトークイベントである.
また,Finalistsからのメッセージを喜田さんがまとめてくださり,その動画を常設でコミュニティブースで流していた.せっかくなので少しおふざけネタも入れているため,ぜひ見てほしい.裏話として,この動画は9/8深夜に撮影し,その数時間後には妻が出産予定の病院に向かう,というスケジュール感であった.
フル参加が叶わなかった「諸事情」
冒頭で述べた諸事情は2つある.
1つ目は,子どもの出産予定日がSWT周辺であったことである.そもそもSWTの現地参加自体ができない可能性が一定あった.だからこそ,前述のとおり事前準備に全力を注ぎ,当日私がいなくても成立する形(発表資料の共有,アプリの作成・公開)を意識して関わった.
2つ目は,SWT初日である9/10に,別件でOR学会(日本オペレーションズ・リサーチ学会)@京都の招待講演を受けていたことである.そのため,初日の参加は当初から不可能であった.
そして息子はというと,親孝行なことに9/9のお昼に無事生まれてきてくれた.妻も元気であったことから,妻と相談の上,翌日のOR学会と翌々日のSWT参加を行かせてもらえることになった.結果として,SWT2日目に現地参加し,コミュニティハブでの発表とナイトイベントの運営を行い,盛り上げ役の一翼を担うことができた.
9/9に無事に子供がうまれました 妊娠中も含め長期間大変だった奥さんには感謝です 母子共に非常に元気です 私の根気強さと奥さんの優しさや賢さを継承してもらい、自分らしい得意を持てる子に育んでいきたいと思います! pic.twitter.com/tnfTGiMLP8
— Ph.D. Masahide TAKASUKA (@mshdtksk) September 10, 2026
この期間の行程を振り返ると,9/2から9/9までは大阪,9/10は京都,9/11は東京,9/12は名古屋,9/13から9/16は大阪,9/14には一度東京に戻り諸々の手続き,という非常に濃い2週間となった.
妊娠期間も含め(そして出産後も含め),長期間にわたり多くの不安や苦労を乗り越えてくれた妻には本当に感謝している.
本日、母子共に元気に退院できました
— Ph.D. Masahide TAKASUKA (@mshdtksk) September 14, 2026
9/2から大阪に滞在して9/9に息子誕生、9/10に京都でOR学会、9/11に東京に戻りSWT、9/12に名古屋、9/13に大阪と充実した1週間でした
何事にも全力を出せるのも、奥さんをはじめとした家族、コミュニティメンバー、研究仲間、仕事の関係者のサポートあってで感謝です pic.twitter.com/c9waIQLXwk
おわりに
本記事では,SWT2026への私の関わり方として,コミュニティハブでの発表,性格診断アプリ「SnowVillage Compass」の作成とナイトイベントとの連動,Community Awards関連の企画,そしてその裏側にあった個人的な事情について述べた.
フル参加は叶わなかったものの,事前準備に重心を置いた関わり方でも,コミュニティに貢献できる余地は十分にあると実感した.一方で,これは運営メンバをはじめとする周囲の支えがあってこそ成立したものであり,改めて感謝を述べたい.
引き続き,家庭,育児,コミュニティ活動,研究,仕事,そのすべてに全力で取り組んでいきたい.




