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batの遅延環境変数についての備忘録

Last updated at Posted at 2019-04-22

batで、if/forブロックの中で変数を取り扱う場合には注意が必要です。

通常、変数の値の読み出し時は%var%とします。
しかし、if/forブロック内で新たに
変数の値を変更した場合、これでは期待の値を得ることができません。

この現象の理由はbatではif/forブロック内の処理実行時に、
1. ブロックの最後の)までの読み出しを先に一気に行う
2. ブロック内の変数値を展開
3. ()中のループ処理へと入っていく
といった手続きが取られるためです。

つまり、②の時点の変数の値が採用されるために
ループ内で変数の値を変更しても反映されないのです。

この現象を回避するには遅延環境変数を利用します。
ファイル冒頭へ、
setlocal EnableDelayedExpansionとして、遅延環境変数を有効にした上で
変数の読出時には!var!とします。

これで②時点での変数読み出しを回避することができます。

@echo off
setlocal EnableDelayedExpansion

for  %%a in (*.txt) do (
    set name=%%a
    echo !name!
)

endlocal

こちらも参照
batについての備忘録

参考

batファイルでfor文内に変数を利用する場合の罠

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