はじめに
この記事は、Engineer Onboarding Meetup #2へ参加した際の皆さんの意見などをまとめたものです。色々な会社のオンボーディングにおける、楽しみやつらみをワイワイと共有できる素晴らしいMeetUpでした!
当日のtogetterはこちら
会場はOracleさん!素敵な場所をありがとうございました。
ビールとお菓子で盛り上がり
Engineer Onboarding Meetupとは?
connpassから引用
"Onboarding"とは、新しく入社してくれるメンバーが少しでも早く自社に馴染み、本来の力を発揮し成果が出せるようサポートする仕組みのことです。具体的には、 社内メンバーとの人間関係の構築、自社の文化・ルール・業務への理解促進などに取り組んでいくことです。
Engineer Onboarding Meetup(EOM)では、その中でもエンジニアを対象としたOnboardingに特化して、ワイワイと情報交換をする勉強会です。
大前提
- onboarding 唯一解はない
- 会社の規模、風土、新入社員の性格や背景によって良いオンボーディングの定義は変わる。
オンボーディングでみんなが大事にしている事!
- 新入社員が、安心して力を発揮するために、相談できる人や場を提供する事。
- 何よりも、その人が貢献している感を組織全体で演出してあげる事が大事!
- オンボーディングをすることは、新入社員だけではなく組織を強くする!(メンターや組織のドキュメントもアップデートされる)
※ここでいう、「新入社員」は新卒・中途に限らず新しく会社にJoinした人を指します!
これらを実現するための談義の内容が以下
になります。
ノウハウや知見いろいろ
オンボーディグをやることのメリット
そもそもこれらを理解しないと、組織としてオンボーディングを進めずらいですよね
迎える側
- オンボーディング資料の作成がチームがやってることの棚卸しになる。手順や用語などを再考するチャンスになる。
- 今までの暗黙知が明文化されることで、すでにいる社員にも会社の方針が伝わるようになる
新入社員
- 入社することで、この会社入ってよかったー!!!って思う
- 安心して力を発揮できる環境だと、体験することで、入社後にできるだけ早い時点で、高いパフォーマンスが出せるようになる
- 入社後の不安やギャップを早い時点でチーム全体でフォローアップできる
新入社員の感情に訴えられるエモいオンボーディグにしたい時
組織によっては頼みづらいかもしれませんが、トップからの直接のメッセージの効果は絶大なようです。
- 可能であれば経営層(社長や事業部長)に会社創業時の思いや苦労したことを直接語ってもらう事が大事。組織トップやCTOが直接出てくると入った人を大切にしてる感が出る。
オンボーディングをブラッシュアップするには?
新入社員を巻き込んでブラッシュアップする事が大事です。新入社員の貢献感をだす事にも繋がります。
- 入社した人に2ヶ月後(会社に慣れてきた位の時)にオンボーディングどうだった? って直接聞いたりアンケートをして情報を蓄積する
- オンボーディングの資料をgitで管理して、新入社員のPRを受け付ける。これにより、 新入社員の会社に貢献している感じも出せる
オンボーディングはいつまで続けるか?
新入社員へのフォローは大事ですが、一方で早く組織の一員になりたいとも願っています。概ね1.5〜2ヶ月程度で終わる事が多いようです。ただし、OJTは長くするところもあります。
- だいたい6週間〜2ヶ月を目処にしているところが多い様子。あまりに長いと、「自分はいつ組織の一員として認められるのか」不安になりがち。
- ただし、OJTは1年続けるというところもある。これは、新入社員とメンター両方の成長を促す目的もあります。
新入社員が貢献感を得る事が大事!その施策とは?
所属しているチーム以外にも、その成果を見せてみんなで盛り上げると良さそうですね。
- チームがPRマージへ全面協力する
- チームをまたいで、「〜〜さんの初コミットです!」などとやって、周りが盛り上げる!
新入社員が周りのエンジニアに質問しづらい問題
新入社員は「無能」と思われることを非常に恐れています。安心して質問や相談をする工夫を迎える側がする事が大事なんですね。
- 「何を質問しても良い」安全なSlackチャネルを作ってあげる
メンターが負担感を感じてしまう問題
メンター自身やチームの成長に繋がることをしっかりと伝えましょう。オンボーディングはみんなで行う事が大事。特定の人だけがメンターにならないように注意しましょう。
- オンボーディングがメンターだけの負荷にならないの大事。チームみんなでオンボーディングするのがいい。
- メンターはローテーションして、全員が行うことでメンター自身の成長にもつなげる。(特定の人だけにメンターをお願いしない事が大事)ちなみに、個人が成長する要因として、影響度合いは9割くらいがOJTらしい。
- オンボーディングの中で自分が達成すべき目標をメンターと一緒に決める、短期的かつ成果の出やすいサブプロジェクトも設定する
実は面接からオンボーディングは始まっていた
入社後から始まると思いがちですが、入社前の正当な技術力の評価とカルチャーの理解が入社後の安心感にも繋がるようです。
- 面接でしっかりとその人の技術力を確認することも大事。「きっと自分の技術力を正しく把握してもらって内定出してもらったから大丈夫!」だと入社後に思える。
- 体験入社をしてもらうこともアリ。実際にコードに触れて、直して、コミットまで1日で行けると入社する人はすごく安心できる。また、そのような早いコミットを可能とする開発環境を整えることは、開発チームのメリットにもなる。
新入社員の気持ちを知るには?
意見や提案を言いやすいように、1on1ミーティングやランチが有効なようです。また、こちらが何を求めているかを伝えましょう。
- 個別の気持ちに応えるには、マネージャや同僚との1on1ミーティングがとても有効。ランチはとても喜ばれる傾向がある。
- 安全な場所を用意した上で、「こんなことを求めてる」っていうのを見せてあげるのが良い。→やらないと遠慮して「この会社サイコーです!何も言うことははありません」ってなりがちなので…
- 日報を書いてもらう。ポジティブになるようFun/Done/Learnでの日報作成がオススメ。
英語しか話せない人のオンボーディングをしたいんだけど。。。
文化の違いを理解する事から始めましょう。時間はかかりますが、資料準備などをしっかりしてコミュニケーションを円滑にしましょう。
- 外国出身の方であるならば、伝え方などは文化が違うことを意識しておく事が大切。(ハッキリ言わないと伝わらない事がある)
- 英語もしくは日本語に話が偏ると、話せない人が孤独になったりわかったふりをしてしまう事がある。語学力に隔たりがある場合は、時間がかかるかもしれないが、予めドキュメントを手厚くする事が大事。
- 質問や意見は口頭ではなく、SlackやZoomなどを活用してチャット形式にすると良いかもしれない。後でフォローできるし、googleなどでtranslateもできる。
- 会議中でも「気軽に止めてくれとしっかり伝える」
- 日本語チームと英語チームで個別MTGをやってそれぞれのテコ入れするのも有効
- 速度は落ちる、それは覚悟して、共通認識を大事に
MeetUpの資料
とても参考になる情報をありがとうざいました!登壇者や色々な情報交換をさせて頂いた参加者のみなさんに感謝!
オンボーディング 始めたら見えてきたもの
オンボーディングのはじめかた
中途入社視点からOnBoardingについて自由に考えてみた
オンボーディング力が欲しい...!!
オープン形式で培った私たちのオンボーディング
改めまして、Engineer Onboarding Meetupの運営の皆さん、楽しい時間をありがとうございました!