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DockerAdvent Calendar 2019

Day 18

【Docker】Rails圧倒的環境構築&Herokuへ簡単デプロイ

Last updated at Posted at 2019-12-17

Docker Advent Calendar 2019 の18日目。
どうもてぃです。
僕の好きな数字が 18 で、advent calendarを見たらちょうど空いてたので参戦いたしました。
しょーもない理由です。どうぞ、お手柔らかにおねがいします。

##楽に環境構築したい。。。

弊社では基本バックRails・フロントReactでやっているのですが、毎度環境構築するのにみんな正直愛想を尽かしている次第です。
本番のことはとりあえず置いておいて、ローカル開発環境くらいは一瞬で作ってしまって、さっさとプロジェクトにジョインしたい。
そういった考えの元から、オレオレDockerfile/docker-compose.ymlでRails & PostgreSQL環境を一発で作ってしまおうという結論にいたりました。

人間楽をしたい生き物ですから、 退屈なことは自動化で瞬殺しましょう

##やりたいこと

  • Rails new
  • bundle install
  • DB作成
  • サーバー起動
  • ブラウザ起動

以上を簡単なシェルスクリプトを流して実行します。

超絶簡単です。
猿でもできる環境構築。

##実行環境
以下検証当初バージョン

  • elementary OS loki 0.4.1 (Ubuntu 16.04.5)
  • Docker version 17.12.0-ce, build c97c6d6
  • docker-compose version 1.20.1, build 5d8c71b

※可能であればdocker-composeのバージョンは1.20以上にしておいてください。

###docker & docker-compose最新版適応

  • docker-compose version 1.25.1-rc1, build d92e9bee
  • Docker version 19.03.5, build 633a0ea838

この記事を書いてる際にdockerとdocker-composeのバージョンを最新にしたところ問題なく動きました。
殆どmacユーザーだとは思うのですが、念の為バージョンアップの方法を書いておきます。
以下必要のない人はgit cloneまで飛ばしてください。

※すんません、macについては未検証ですm(_ _)m

###docker upgrade

# for mac
$ brew cask upgrade docker



# for linux(ubuntu)
$ sudo apt purge docker-ce

# インストール時にやっていれば飛ばしておk
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -

# 同上
$ sudo add-apt-repository \
> "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
> xenial \
> stable"

$ sudo apt update; apt install docker-ce

$ docker -v
Docker version 19.03.5, build 633a0ea838

:tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada:

###docker-compose upgrade

mac/linuxどちらも以下の手順でいけるはず。
こちらにアクセスし、自分の欲しいバージョンを見つけ、curl時にバージョンを指定してください。
今回は一番上にあった、 1.25.1-rc1 を使用します。

# docker-composeの場所確認
$ which docker-compose
/usr/local/bin/docker-compose

# docker-compose削除
$ sudo rm /usr/local/bin/docker-compose

# docker-compose 1.25.1-rc1をダウンロード
$ sudo curl -L https://github.com/docker/compose/releases/download/1.25.1-rc1/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m) -o /usr/local/bin/docker-compose

# docker-composeコマンドをsudoなしで利用できるように
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose

$ docker-compose -v
docker-compose version 1.25.1-rc1, build d92e9bee

:tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada:

##git clone

ゼロから説明するのは今回の記事の趣旨に反するので、とりあえずGitHubにリポジトリを用意しました。
README.md 通りに実行すれば、サーバー起動まで上手くいくはずです(メモリが足りないとかなければ)

↓リンク
https://github.com/motty93/docker-rails-postgresql

(すんません、うまくいかなかったらissueあげてもらえると即対応します。)

##手順

README.mdに手順書いてあるんですが、念の為こちらにも書いておきます。

$ git clone https://github.com/motty93/docker-rails-postgresql

$ cd docker-rails-postgresql/

$ sudo chmod 755 init.sh

$ ./init.sh

割と時間がかかるので、スクリプトを実行したら終わるまで大人しくtwitterやようつべを見てのんびりしておきましょう。

##自動化シェル
とはいいつつも、ただ実行するコマンドを羅列しただけです。
最終的にはdocker-compose up -dでサーバーをデーモン起動し、ブラウザを立ち上げます。

#!/bin/bash

echo "rails new"
docker-compose run web rails _5.2.4_ new . --skip --database=postgresql \
  --skip-git --skip-bundle --skip-turbolinks --skip-coffee --skip-test

if [ "$(uname)" == 'Linux' ]; then
  echo "Linux chown all file"
  sudo chown -R $USER:$USER *
fi

echo "force files checkout"
git checkout README.md .gitignore

echo "fig build"
docker-compose build

if [ "$(uname)" == 'Linux' ]; then
  echo "Linux chown all file"
  sudo chown -R $USER:$USER *
fi

echo "bundle install"
docker-compose run web bundle install --path=vendor/bundle

echo "copy env setting"
cp ./docker/init/env_sample ./.env

echo "copy database.yml"
\cp -f ./docker/init/init_database.yml ./config/database.yml

echo "db create & migrate"
docker-compose run web rails db:create
docker-compose run web rails db:migrate

echo "fig up deamon"
docker-compose up -d

echo "browser open"
if [ "$(uname)" == 'Darwin' ]; then
  open "http://0.0.0.0:3000"
else
  xdg-open "http://0.0.0.0:3000"
fi

(windowsは想定してなかったので自動化できてませんすんません)

##Dockerfile

FROM ruby:2.6.3
ENV LANG C.UTF-8
ENV APP_ROOT /myapp
ENV DEBCONF_NOWARNINGS yes

RUN apt-get update -qq && apt-get install -y \
    build-essential \
    libpq-dev \
    postgresql-client \
    nodejs \
    && rm -rf /var/lib/apt/lists/* /var/cache/apt/archives/* /tmp/* /var/tmp/*

RUN gem install -v 5.2.4 rails \
  && gem install bundler

WORKDIR /tmp

COPY Gemfile* /tmp/
RUN bundle install --clean \
    && mkdir ${APP_ROOT}

WORKDIR ${APP_ROOT}
ADD . ${APP_ROOT}/

CMD ["rails", "server", "-b", "0.0.0.0"]

至って平凡なDockerfileです。
Herokuへデプロイする際、Dockerfileの最後にサーバー起動コマンドがないとデプロイしてもアプリケーションエラーが発生してしまうため CMD ["rails", "server", "-b", "0.0.0.0"] を追記しています。
デプロイする予定の無い方は外していただいて問題ないです。

##docker-compose.yml

version: '3'
services:
  postgres:
    image: postgres:10-alpine
    volumes:
      - postgresql-data:/var/lib/postgresql/data
      - ./docker/init/db:/docker-entrypoint-initdb.d
    environment:
      - POSTGRES_USER
      - POSTGRES_PASSWORD
      - POSTGRES_DB
      - POSTGRES_PRODUCTION_DB
    ports:
      - '5432'
  web:
    build:
      context: .
      dockerfile: ./docker/rails/Dockerfile
    working_dir: /myapp
    command: bash -c "rm -f tmp/pids/server.pid && bundle exec rails s -b 0.0.0.0 -p 3000"
    ports:
      - '3000:3000'
    volumes:
      - .:/myapp
      - /myapp/log
      - /myapp/.git
    environment:
      - POSTGRES_HOST
      - POSTGRES_PORT
      - POSTGRES_USER
      - POSTGRES_PASSWORD
    depends_on:
      - postgres
    tty: true
    stdin_open: true
volumes:
  postgresql-data:
    driver: local

postgresqlのvolumeに関して結構問題がありました(Linuxだとdockerの権限周りめんどい)が、上記の構成で上手く自動化まで持っていけました。
特に目立ったところのない平凡なdocker-compose.ymlですね。
今回、環境変数は.envを使用するため、environmentのように指定すれば勝手に使ってくれます。超便利〜。

##初期設定関連ファイル

docker/initディレクトリ配下に入っています。

db/setup.sqlがpostgresqlの初期設定sql。
これがないと、実行ユーザーの権限がないやら、実行ユーザーのDBがないやら、postgresqlは遠慮なしに文句を行ってきます。
初期設定ユーザーの名前を変更したい場合、init.shを実行する前にsetup.sqlの中身を変更してください。

env_sampleは今回必要となる.envのサンプルファイル。
一応動くように環境変数を設定しています。
setup.sqlのユーザー・パスワードを変更した場合、こちらも変更しないとDBへ接続できないので注意してください。

init_database.ymlは環境変数に準じた設定をしています。
DB名を変更したい場合はrails new後、config/database.ymlを変更したらいいんじゃないすか。


以上、上記ファイル郡は`init.sh`が動いたときに適切な場面で適切な働きをしてくれます。 むしろ、最初以降は~~**使い物にならないタダのゴミ**~~使わないので、必要なければ初期スクリプト流した後削除してinitial commitしたらいいんじゃないすかね。

##Heroku container deploy

Railsといえば、おなじみのHerokuさんです。
ここ半年は検証本番含め結構お世話になってます。
git push origin herokuってするのもいいんですが、せっかくDockerfile作ったんだから、コンテナデプロイしたくないですか?
てなわけで、公式を見てみましょう。

↓リンク
https://devcenter.heroku.com/articles/container-registry-and-runtime#getting-started

Getting startedのところだけを順に実行したらデプロイ完了です。
###前準備

herokuへコンテナデプロイする際、アプリケーションルートにDockerfileがないとビルドしてくれません。
そのため、docker/rails/Dockerfileをアプリケーションルートへコピーします。

# docker/rails/Dockerfileをappルートへコピー
$ cp ./docker/rails/Dockerfile .

もう一点。
ローカルでコンテナが動いていると、heroku container:push後のアプリケーションクラッシュの一因になります。
念のため、コンテナを止めるか削除するかしておいてください。

僕は面倒くさがりなんでコンテナは毎回全削除してます。

$ docker rm -f `docker ps -a -q`

or

$ docker-compose down

###念のため手順

$ heroku login

$ heroku container:login

$ heroku create

$ heroku container:push web

$ heroku container:release web

これだけ。
クソ簡単でしょ?
たのしいHeroku第1版 :book:

$ heroku open

https___qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com_0_139887_2e860399-ab7b-dfe1-3af8-063ab26fe9e0.jpeg

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

herokuへpostgresqlのアドオンをいれる

heroku container:loginした後にpostgresqlのアドオンを入れましょう。
ただコンテナデプロイするだけじゃダメなんですよね。

$ heroku addons:create heroku-postgresql:hobby-dev

$ heroku open

これで簡単にデプロイができちゃいました。
パーフェクトHerokuContainer :book:

###これでもダメだった場合

上記手順を踏んでも、Application Errorが起きる場合tmp/pids/server.pidが残っている可能性が非常に高いです。
削除して、デプロイの手順をもう一度踏んでください。

以下手順。

$ rm tmp/pids/server.pid

$ heroku container:push web

$ heroku container:release web

$ heroku open

##Congratulation!!!

:tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada: :tada:

2019-12-17 17.41.05 からのスクリーンショット.png

##記事を書くに当たり猛烈に躓いた点

###LoadError: cannot load such file aciton_mailbox/engine

以前作成したDockerfileとdocker-compose.ymlを使用していたので全く問題なくいくとおもっていたのですが、なぜか上記でハマりました。
しかも検索しても全然出てこない。

色々調査していると、コンテナ内のrailsのバージョンが6.0.1になっており、自前で準備したGemfileのrailsと異なるバージョンになってしまっていました。

$ docker-compose run web rails -v #=> 5.2.4

$ docker run -it <image id> rails -v #=> 6.0.1

# は?

そりゃ、バージョン6系でもないのにaction_mailboxとか入れようとしてるからエラーになるわけですよね。
config/application.rbのrequireはずしてもダメでしたもん。

上記解決のため今回はDockerfilegem install railsする際にバージョン指定しています。
また、init.shのスクリプトでrails newする際にもバージョンを指定しています。
この二点はすげぇ大事です。とてつもなくね。

##今回のポイント

  • Dockerfileでgem install railsをする際バージョン指定する
  • docker-compose run web rails new時もバージョン指定をする
  • PostgreSQLの実行ユーザーをdbコンテナができる際に作成されるようsqlファイルを作っておく
  • .env & database.ymlは予め作っておき、db:createが走る前に反映させる(自動化スクリプトで問題なくやってくれる)
  • 権限でつまづかないようにpostgresql volumesの設定に気をつける(Linuxのみ)
  • Gemfileは用意しておき、rails newの--skipオプションで上書きしないようにする

##まとめ

今後同じリポジトリでrails 6.0.1にも対応する予定です(随時更新予定)
是非、環境構築につかれた方、簡単な検証環境をherokuに作りたい方、試してみてはいかがでしょうか!?

もっと改善できそうなところあればpull requestください。
よろしくお願いします。

##参考

Heroku dev center Container Registry
dockerでPostgreSQLのコンテナ作成と初期化
"debconf: delaying package configuration, since apt-utils is not installed"を表示しないようにする
Action Mailbox の基礎
Heroku dev center Heroku PostgreSQL

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