Azure IoT Edgeのランタイムインストールとプロビジョニング設定ができる公式ツールがPreviewで公開されましたので、ご紹介したいと思います。
現在の構成ツールのバージョンはv0.0.2
です。
なぜ
IoT Edgeデバイスに対してOSインストールが終わったら、Azure IoT Edgeランタイムをインストールし、Azure IoT HubまたはAzure IoT Centralに接続するプロビジョニング設定をしなければいけませんでした。
この二つの手順を公式ツール(Bashスクリプト)でまとめて実行することができるようになりました。
前提条件
- Azure IoT Edge構成ツールは現在、DPSを経由したプロビジョニングが対象です。なのでAzure IoT Hubのみ使っている場合、ツール利用ができないです。Azure IoT CentralはDPSが基本的に使われているため、問題なく使えます。
- 認証方式はSASキーのみです。X.509証明書方式は使えません。
- OSはティア(Tier)1が対象です。
ツール実行
実行は簡単なので特に記載することはありませんが、Azure IoT Centralの画面を例にして実行手順をまとめます。
# 変数設定
IDScope="<ID Scope>"
RegistrationID="<Registration ID>"
SymmetricKey="<Symmetric Key>"
# ツールダウンロードと実行
wget https://github.com/Azure/iot-edge-config/releases/latest/download/azure-iot-edge-installer.sh -O azure-iot-edge-installer.sh \
&& chmod +x azure-iot-edge-installer.sh \
&& sudo -H ./azure-iot-edge-installer.sh -s ${IDScope} -r ${RegistrationID} -k ${SymmetricKey} \
&& rm -rf azure-iot-edge-installer.sh
ログファイル確認
全ての出力内容はログファイルに保存されるので、実行が終わったらログファイルを確認してください。
$ ls -l /tmp/azure*
$ for filename in `ls -1 /tmp/azure*`
do
echo "----------"
echo $filename
echo "----------"
cat -n $filename
done