発覚
「Excelアプリケーションはオブジェクトの階層構造である。」
です。
私は5年目くらいの 職場のマクロ触れる人 です。
VBAの階層っぽさを端々で感じつつも、
それがファクトであるのか確かめることを疎かにしていました。
そしてある日、ChatGPTがボロッとそれに近いことを
言ったので調べました。
この概念を知るだけでも、VBA周辺の情報がだいぶ単純化されましたので、
初学者の方向けに共有します。
頂点
当たり前かもしれませんが、Applicationオブジェクト(Excel)が頂点のピラミッド型です。
Cellsまでの道程を例としたとき
Application(Excel アプリ全体)
└ Workbooks(開いているブックの集合)
└ Workbook(1つの Excel ファイル)
└ Worksheets(シートの集合)
└ Worksheet(1枚のシート)
└ Range(セルの集合)
└ Cells(最小単位のセル)
とりあえず覗く。
こんなコードをF5実行して、階層の中身を覗いてみましょう。
Sub test()
Dim excelApp As Application
Set excelApp = Application
Stop
End Sub
「ローカルウィンドウ」を表示して、トグルを開けていきます。
(迷子になったら右クリックから階層を戻れます。)
「既定フォント」などExcelアプリ本体に紐づく情報多しです。
現在、開いているWorkBookは1つだけで、Item 1 がそのWorkBookにあたる。
Application → WorkBooks → WorkBook の流れはイメージ付きやすい。
厳密に書くと長め
トグルを開けて階層を下りていくと、RangeもいずれApplicationの配下にある訳です。以下2つのコードは同義になり、もちろん両方とも動作します。
Range("A1").Value = 1
' 厳密Ver.
Application.ActiveWorkbook.ActiveSheet.Range("A1").Value = 1
親要素を省略したRangeはアクティブブックを辿るよう変換されます。
という罠です。 Active系は意図しない参照を取りますので本番実装は奨めません。
なぜ Range("A1") が動くのか?
前項に思いっきり書いてしまいましたが、ThisWorkbook や Range、Cells など多くのプロパティはApplication からフルパスで記述しなくても利用できます。
省略された場合、
Application.ActiveWorkbook.ActiveSheet
が暗黙的に補完されます。
この仕様により、Application を頂点とする階層構造に気づきにくくなっていますが、
VBA(Excel)も他のオブジェクト指向言語と同様に、明確な階層構造を持つ設計になっています。
逆引き卒業、リファレンスマンへ。
ピラミッド型の階層構造であることが確定したので、私の脳内の「Excelとは」の輪郭がハッキリする恩恵に授かりました。
事務方プログラマーにありがちな「やりたいこと」から定型コードを逆引きで探す機会が減りました。
ローカルウィンドウやリファレンスを覗き、オブジェクトに対し「やれること」を探索するアプローチがVBA開発の中心になりました。
まとめ
- Excelは、Application を頂点とした明確なオブジェクトの階層構造を持つアプリケーションである。
- Range("A1") などの省略記法は、Active な親オブジェクトが暗黙的に補完されているだけである。
- 階層構造を理解すると、「やりたいこと→コード」ではなく「今触っているオブジェクト→やれること」から考えられるようになる。

