この記事は、
「Blender?聞いたことあるけどよくわからん」
「3DCGやってみたいけど、難しそうだなぁ」
という方向けです。
Blenderでできることや魅力、取っつきにくさを減らす方法等を簡単にまとめていきます。
少しでもBlenderに対して興味を持ってもらえたら嬉しいです。
#1.Blenderとは何ぞや
- オープンソースの3DCGフリーソフトウェア(無料!ここ大事)
- モデリング(造形)やレンダリング(出力)はもちろん、アニメーションや動画編集もできる
#2.Blenderでこんなことができる
Blender Demo Reel 2013
少し古いdemoreelですが、イラスト調のものからリアル調のものまで幅広く取り上げられています。
この中だとフルーツやインテリアのところはフリーのモデルを借りたりすれば簡単に作れます。
また、雪山の地形等はモディファイアーというオブジェクトに対して
いろんな効果や変形を適用できる機能を使うと作ることができます。
Cycles Demoreel 2016
主に Cyclesレンダーというよりリアルな質感が表現できるレンダラーが使われています。
このdemoreelの中だと、冒頭の水の表現(流体シミュレーション)、
アメリカンクラッカーの質感、ドミノあたりは比較的簡単に作れます。
実際に以前映像用素材に作ったものをいくつか紹介します。
##1.鉱物
超絶簡単です。屈折率とか光の照り具合を調節するとリアルな感じになります。
##2.新聞記者の机(レトロっぽい)
重いかもしれない。いろいろ素材をお借りしています。
後ほど白い紙には写真っぽく画像を貼ったりもしました。
##3.海中(沈んでいく)
"blender" "海"とかで検索するとやり方が載っています。
あとはカメラの位置とか光の入り具合を調節してやったり。
#3.Blenderのここが良い
- 無料なのにモデリングから動画編集までできる
- Windows、Mac OS、Linuxに対応している
- オープンソースなので有志の方が作った便利なアドオン(プラグインとも言う、追加機能みたいなもの)を導入することができる
- もちろんアドオンの自作もできる(Pythonを使う)
- UnityやMMDとの連携がしやすい(例. モデルを作る、アニメーションを作る等)
#4.Blenderのここがちょっと…なところ
- UIがわかりにくい、機能が多くてパッと見ではわからない
他にもいろいろありますが、静止画の場合はタイムラインは使いません。
- 公式サイトやデフォルトUIが英語
- 業界シェアが低い
#5.取っつきにくさを減らすには?
##UI
初めは3Dビューだけ注目する等、視野を狭める(気にしない)
初見わからないことが多いのはどのソフトも同じ、まずは触ってみることが大事
##英語
UIを日本語化可能。
またBlender.jpという日本語で書かれたサイトもあります。
何か困ったときに質問できる掲示板はこちらの中にあります。
youtubeには海外の方が投稿されたメイキングの動画がたくさんあるので英語UIに慣れておくのもいいでしょう。
##シェア
個人で初めて触ってみる分にはあまり関係ないかと
#6.まとめ
初めて触った3dcgソフトがBlenderだったのですが、
魅力的なところはやはり無料でこれだけ幅広くいろいろなことができる点と
活発にユーザー同士の情報共有がされている点だと思います。
今までどこかで詰まっても記事を探したり掲示板に質問すると大体解決しました。
3dcgソフトもいろいろあって、同じような機能を持つものだとMaya、3dsMAX、Cinema4D等があります。
この3つは各々使用条件や使用期間等いろいろ制約がありますが学生無償版があります。
業界シェアは圧倒的にMayaが高いのですが、それぞれ特色や向き不向きがあるので、
用途によってソフトを選択するのも良いかもしれませんね。