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超Xカーブ!

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Last updated at Posted at 2026-04-11

シネマ音響標準カーブの歴史

映画館での音響調整って知っていますか?
Xカーブって知ってますか?

Xカーブという周波数特性規定がなぜ生まれたのかを歴史から紐解くのに調べた記事です。
まず超ーー長いです。たぶん読んでてすぐにつらくなります。

正直書いてる本人がチェックしてて、マニアックすぎてこんなの読んで喜ぶ人がいるのか?と思う内容です。

残された一次文書(当時の記録・規格書原文)を主体に憶測を入れないように注意し、
AIにピュアな情報を食わせてまとめているので専門書みたいな記事になってしまいました・・・。

人の体で耐えられるか分からない・・・
けど、いっくぞー!

最初に記号の説明

(参照している文献には下記の注釈があります)

  • ※1〜※4:今回参照した一次資料(巻末一覧参照)
  • ※5:Ioan Allen論文(SMPTE掲載、今回参照)
  • ※6:SMPTE ST 202:2010(今回参照)
  • ※7:ISO 2969-1977 第1版(今回参照)
  • 〔S〕:Web検索による情報(信頼性は一次資料より低い)

そもそもXカーブとは?

知ってる人は読み飛ばしてください。

ものすごくざっくり説明すると劇場ごとの聞こえ方のばらつきを抑えるために
客席複数位置でのマイク測定による空間平均・時間平均周波数特性を評価しましょうという取り決めです。

ある決められた客席エリアの測定範囲での複数ポイントにおけるマイクで測定したBチェーン全体の周波数特性を下に示した実線をターゲット、点線を許容範囲として狙いましょうというものです。

image.png
↑ Xカーブと言われたらこれを頭でイメージできればおっけー。

詳しい測定内容に関しては今回の記事は細かく説明しません。
後ほど大雑把には書いていますがまた別の機会にします。

Bチェーンとは?

ここも知ってる人は読み飛ばしてください。

劇場の音声パスのある決められた範囲を定義したもので

  • Aチェーン(トランスデューサーシステム)が音源から入力ソースセレクタに至るまでの区間
  • Bチェーン(ファイナルチェーン)が入力ソースセレクタから観客聴取エリアに至るまでの区間
    を指します。下の2つの図が分かりやすい

image.png
ISO-2969-1977より(A/Bチェーンが定義された初期の資料)

image.png
ST202より(現代の構成のDigital Cinema Packageでの構成が定義された資料)


ここまで来てようやくXカーブが分かりましたね?
この範囲の特性を音響調整するダビングステージという場所と劇場で合わせればおおよそ周波数特性は合わせられるよねという話です。

フラット特性にしたほうがいいじゃん?と思いますよね。
なんでこんなカーブにしたのか歴史を追っていきましょう。


ここまででやっと舞台が整いました!
物語がここから始まります。
今は昔~

Xカーブに至るまでの歴史の大まかな章

(アカデミーカーブからXカーブへ歴史のサマリー)

章    時期 要約
第1章 〜1937年 標準化以前の劇場の問題
第2章 1937〜1948年 AMPASリサーチカウンシルが複数劇場での実証試験を重ね、通称アカデミーカーブの策定・改訂した。そのプロセスと内容
第3章 1937〜1948年 アカデミーカーブ時代の技術的本質。目的の達成のために何を標準化したのかのまとめ
第4章 1960年代末〜1970年代初 ピンクノイズによるBチェーン音響測定という新手法が登場し、ISO(欧州主導)が独自に標準化作業を開始した。
第5章 1971〜1975年 DolbyとISOの標準化プロセスへの活動・米国/欧州の対立
第6章 1977〜1978年 ISO正式規格化。Curve Xを米国がそのまま模倣する形でSMPTE 202Mが制定。
第7章 アカデミーカーブとXカーブの相違はなぜ生まれたか?その相違がなぜ生まれたかを多角的に検証
第8章 2010年 SMPTE ST 202:2010 における根拠の希薄さ
第9章 アカデミーカーブとXカーブの主要項目を対比する。

第1章 標準化以前の問題(〜1937年)

各劇場が独自基準でシステムを調整し、スタジオ側もその調整に合わせて録音特性を変えるという悪循環が生じていた。スタジオによっては低域の変調量を最大 20 dB も削減するという極端な補正を行っていた。※1

単一周波数でのスポット測定による電気音響応答測定は室内の定在波の影響を受けやすく、極めて信頼性が低かった。※5


第2章 アカデミーカーブの策定(1937〜1948年)

2-1. 策定主体と体制

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  • 主体:AMPASリサーチカウンシル(Academy of Motion Picture Arts and Sciences Research Council)※1

  • 委員長:John Hilliard(MGMサウンド部)※1

  • 協力機器メーカー:Electrical Research Products, Inc.(ERPI)、RCA Manufacturing Company ※1

  • 承認:Columbia、MGM、Paramount、RKO、20th Century-Fox、United Artists、Universal、Warner Brothers 全社のサウンド部門 ※1

  • 業界内の技術的課題を調整するために設置されたものであり、その全活動はより高い品質の映画をスクリーンに届け、それを最低限のコストと最高の効率で実現することを目指して設立した組織

  • 各スタジオが個別に重複した研究を行うことを避け、協力によってコストと効率を最適化することを目的とした
    36の技術委員会が活動しており、音響録音、音響再生、映写、ラボ工程、フィルム保存、撮影、照明、セット音響の各問題を調査

以下はそのアカデミーの調査の中から劇場音響にのみ抜粋したものになります。


2-2. 調査プロセス(1937年3月)

image.png

各スタジオから250フィートずつの実際のリリースプリントを編集したテストリールを作成した。ダイアログ・音楽・通常録音・極端な条件など多様なサンプルを収録し、以下6館で電気特性を変化させながら繰り返し試聴を実施した。※1

劇場名 所在地 システムType
Carthay Circle Theatre Los Angeles III
Grauman's Chinese Theatre Hollywood III
Filmarte Theatre Hollywood I
Oriental Theatre Hollywood I
Pantages Hollywood Theatre Hollywood I
Warner Brothers Hollywood Theatre Hollywood IV

6館が意図的に異なる音響特性を持つ劇場として選定された。これらをカバーできる標準が多数の劇場に適合するという前提による。※1


2-3. 測定条件(全版共通)

  • 測定点:パワーアンプ出力(ローパスフィルター含む)にスピーカー等価ダミー抵抗を接続 ※1※2※3※4
  • テストフィルム:ERPI ED-20(補正済み)またはRCA カタログNo.27637 ※1※2
  • 測定はマイクを使用しない電気測定のみ

この条件は1937年から1948年まで全版にわたり一貫して維持された。※1※2※3※4


2-4. 規定された利得-周波数特性(1937年3月31日版)

対象スピーカーを振動板材質で2種類に分類し、それぞれ異なるアンプ出力の目標特性を規定した。※1

周波数 金属振動板 (dB) ベークライト振動板 (dB)
50 Hz +1 〜 −3 +1 〜 −3
100 Hz +½ 〜 −1 +½ 〜 −1
200 Hz 0 0
1000 Hz 0 0
1500 Hz 0 0
5000 Hz −4½ −2
7000 Hz −10½ −5
8000 Hz −18 −10

許容誤差:±1 dB(全帯域)※1

image.png

振動板材質で目標値を分けた理由は、金属とベークライトとでドライバーの音響特性が異なるため、同じアンプ出力でも最終的な音響出力が変わるからである。スピーカーユニットへの入力特性を実質的に統一することが目的だった。※1


2-5. スクリーンについての扱い

1937年版にはスクリーンが高域特性に影響することへの言及はあったが数値規定はなかった。※1

「the type and condition of screen used in the theatre will in a measure affect the high-frequency response of the reproducing system」※1
(劇場で使用されるスクリーンの種類と状態は、再生システムの高域特性にある程度影響を与えることを忘れてはならない)

試聴テストは実際の劇場のスクリーンが設置された状態で行われており、スクリーン透過後の音を聴きながら電気特性の目標値が決定された。これはアカデミーカーブがスクリーン透過・空間減衰を暗黙的に試聴に織り込んでいたことを意味する。※1

2-6. 1937年6月8日版改訂

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追加テストの結果、ベークライト振動板システムの高域特性のみを改訂した。
金属振動板の特性は変更なし。
改訂後のベークライト振動板特性では2000〜5000 Hzに+½〜+1 dBのブーストが加わった。※2
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2-7. 1938年10月10日版改訂

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さらなるフィールドテストを経て改訂。主な変更点は以下の通り。※3

  • 従来は全タイプを1枚のカーブに重ねていたが、タイプ別に個別のカーブを用意
  • テストフィルムがAcademy Research Council Standard Multi-Frequency Test Reelに更新
  • Type I(ERPI Mirrrophonic)がM-101/M-1/M-2/M-3/M-4/M-5に細分化
  • LansingシステムにType 285が追加

テストリールは $17.50〜$25 で業界に頒布され、現場での検証ループが構築された。※3

2-8. 1948年4月20日版

Motion Picture Research Council, Inc. 名義で発行。※4
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  • スピーカーシステムをメーカー・モデル別に個別規定する形に発展
  • アンプの最低出力要件(パワーカーブ)を新規追加:最低15W以上必須
  • スピーカーシステムの耐入力規定を新規追加
  • スクリーンの音響透過特性を初めて数値規定(American War Standard Z52.44-1946 参照):
    • 1000 Hz基準で6000 Hzの減衰 2.5 dB以下
    • 1000 Hz基準で10000 Hzの減衰 4 dB以下
  • 屋外音響測定を補完的に採用し、室内残響の影響を除いたスピーカー単体特性の把握が可能に ※4

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第3章 アカデミーカーブ時代の技術的本質

アカデミーカーブの思想を整理すると以下の構造になる。

スタジオ録音特性
    ↓
フィルム光学特性(A-chain)
    ↓
アンプ出力 ← ここで電気的に測定・規定
    ↓
スピーカー(特性既知として逆算済み)
    ↓
スクリーン透過(試聴で暗黙的に考慮済み)
    ↓
客席での聴感

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測定点:パワーアンプ出力(ローパスフィルター含む)
テストフィルム:Research Council Standard Multifrequency Test Film(補正済み)

  • Xカーブのようなマイクでの測定は当時の測定機器や測定安定性の問題からアンプ出力をスピーカーネットワーク負荷相当ダミー負荷抵抗で測定にしている。

  • スピーカー~客席の特性を規定範囲織り込んだものとしてしており、特にスピーカーユニットの特性差が大きく変わるので機種ごとに規定値を変えた

  • 機械測定と官能評価の両者を実施することで評価

  • 機械測定のためのテスト音源・および官能評価をするためのテスト音源のフィルム(テストリール)を定め、有償による頒布を行った。
    8大スタジオの音声サンプル(ダイアログ・音楽)

  • 規定した要件項目
    I. アンプの最低出力要件
    II. スピーカーシステムの耐入力
    III. 標準電気特性
    IV. スピーカーユニットの減衰調整
    V. スクリーン裏側の音響処理

規定の測定点はあくまでアンプ出力の電気特性であり、「なぜそのカーブの形か」の物理的根拠が一次資料に明示されていた。※1〜※4


これらがAMPASリサーチカウンシルが長きにわたって調査し模索して規定した劇場音響の評価手法です。
ものすごく筋が通った評価手法ですね。自分も調べていて感銘しました。

あれ?アンプの出力なの? と思った人、鋭いですね。
なんで現代のマイク測定はどこから?
ここからが面白いことが起きます。

「さて、ここからはクライマックスに向けてハードな展開が待っているかも」
「このお話を最後まで見届けてね」


第4章 1960年代末〜1970年代初頭:変化の胎動

4-1. 広域ピンクノイズ測定の登場

1969年にLjungbergがSMPTE誌に「Standardized Sound Reproduction in Cinemas and Control Rooms」を発表し、広帯域ノイズをBチェーン測定に用いる概念と、再生チェーンをA-chain/B-chainに分割して測定する概念を導入した。※5

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同号のSMPTE誌には他にも関連論文が掲載された:

  • デンマーク:25館のBチェーン実測報告(Rasmussen)
  • 英国:劇場スピーカー・音響リンクの評価と標準化(Lumkin/Buckle)
  • ISO TC36草案の再録

これら3本の論文はいずれも劇場間で特性が大きくばらつくことを指摘していた。※5

4-2. ISO TC36 の活動開始

1969年5月のモスクワ会議でISO TC36(映画)がBチェーン応答の標準化作業を開始した。Dolbyとは無関係にすでに進行していた。最初の草案は8 kHzで約-14 dBという特性だった。※5

4-3. 1970年当時の劇場の実態

1970年代初頭の35mm光学モノラルサウンドの再生システムはA-chain+B-chainで8 kHz付近で総計20 dB以上の減衰があった。ダビングステージもこれを模倣した環境だった。※5


第5章 Ioan AllenとDolbyの介入(1971〜1975年)

5-1. Allenの立場とXカーブ策定への関与

Ioan Allenは1969年にDolby Laboratoriesに参加した。〔S〕

当初はDolby Aノイズリダクションのマーケティング担当だったが、Ray Dolbyの指示でフィルムサウンド全体の技術調査を担当するようになった。〔S〕


5-2. 1971年エルストリー実験(Xカーブ形状の起源)

A Clockwork Orangeのポスプロが行われていたエルストリースタジオ(2400 m³の大型ダビングステージ)でDolbyが実験を実施した。スタジオには3本のVitavoxスピーカーが設置されていた。※5

実験の手順は以下の通りだった。※5

  1. コンソール近く(約10〜15フィート)にKEFニアフィールドモニターを設置
  2. フラットな無補正録音を再生して特性確認
  3. ファーフィールドのVitavoxスピーカーをニアフィールドと主観的に音色を合わせるよう調整
  4. ホールオクターブのグラフィックイコライザーとホールオクターブピンクノイズを使用

この実験の結果として:

「A surprising development was the discovery that the best subjective match still showed an apparent slight HF droop. A slope of around 3 dB per octave from about 2 kHz seemed to give the best results」※5
(驚くべきことに、最も良好な主観的一致を示した状態でも、見かけ上わずかに高域が下がっていた。2 kHz付近から1オクターブあたり約3 dBのスロープが最良の結果をもたらすように思われた)

これがXカーブの形状の起源である。(実測データ等は資料に記載されなかった)
Allenはこの高域ロールオフの理由として3つの可能性を挙げたが、どれが正しいかは特定できなかった:

  1. 遠くの音と映像に関わる心理音響現象
  2. スピーカーの歪み成分
  3. 残響の蓄積効果 ※5

5-3. 残響モデルの解釈

Allenが最も詳しく説明した仮説は残響モデルだった。

「If a room is tuned with pink noise as a test signal to have a 3 dB per octave slope from 2 kHz, the first-arrival signal will be closer to flat than the 3 dB per octave seen on an analyzer would suggest.」※5
(ピンクノイズを用いて2 kHzから3 dB/オクターブのスロープになるよう部屋を調整した場合、初期到達音はアナライザーが示す3 dB/オクターブよりもフラットに近い特性になる)

つまりXカーブの高域ロールオフはスピーカー特性+スクリーン減衰+空間減衰の合計ではなく、残響を含むステディステート測定の特性をそのままターゲットにした結果である。

この時点でアカデミーカーブとは測定の本質が異なる。


5-4. 1973〜74年の劇場実測調査

DolbyはBチェーンの実測調査を実施した。※5

  • 英国45劇場の平均:8 kHzで約-16 dB(Allen論文 Figure 5)
    image.png

  • ハリウッドのダビングステージ9室:同一都市内でも特性に大きなばらつき(Allen論文 Figure 6)
    image.png

  • 米国複数劇場の平均:英国より高域・低域ともわずかに広域
    image.png

この実測は現状把握であり目標値の根拠ではなかった。
ただし結果が1969年のISO草案値(-14 dB)に近かったことが、Allenのロビー活動を正当化する状況証拠として使われた。※5
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5-5. ISO草案への介入とロビー活動

「The author had started lobbying in the U.K. and U.S. for a much flatter B-chain curve, matching the 3 dB per octave slope discussed in the experimental work described above.」※5
(筆者は英国と米国において、上述の実験的作業で検討した3 dB/オクターブのスロープに合致する、より広域のBチェーンカーブの採用を求めてロビー活動を開始した)

Allenは1971年のロンドン会議後、英国がISO DIS2969の新草案を起草するよう働きかけた。新草案では3 dB/オクターブのスロープを定義した。※5


5-6. ISO投票と米国の反対(1972〜73年)

1972年の投票結果:賛成11カ国、反対3カ国(ドイツ・イタリア・米国)。※5

米国の反対理由はアカデミーカーブの思想的延長だった:

BチェーンだけでなくA+B総合の規格でなければ意味がない。A-chainのロールオフが急峻な国とフラットな国では同じBチェーン特性でも総合応答が異なる。※5

この反対意見はPetro Vlahos(Motion Picture Research Council)が1973年8月にISO TC36に提出した文書で主張された。※5

アカデミーカーブを策定した組織の後継であるMotion Picture Research Councilが反対していたという事実は、XカーブがアカデミーカーブとはB-chain分離という点で思想的に断絶していることを示している。

補足すると、ISOは欧州が中心に提案・規定したもの。
米国は積極的に採用せず自国の規格を推し進める。
つまりここの時点で欧州vs米国のバチバチ状態だったことが伺えられます。
しかも米国からみると、自国で作ったアカデミーカーブとは似ても似つからないものが標準として欧州側から提案され推し進められた状態です。


5-7. 1975年ロンドン会議と妥協

2つのカーブ案が提示された:

  • Aカーブ:8 kHzで-11 dB
  • Bカーブ(広域):8 kHzで-6 dB

「At a meeting in London in June 1975, a compromise was reached and it was decided that both curves should be in the next draft document. The wide-range curve was now called Curve X.」※5
(1975年6月のロンドン会議で妥協が成立し、両カーブを次の草案文書に収録することが決定された。広域カーブはCurve Xと呼ばれることになった)

「Curve X」という名称が決定された。草案には以下の注記が加えられた:

「The Curve X and its tolerance... represents the characteristic for future development.」※5
(Curve Xとその許容範囲は……将来の発展に向けた特性を表している)

当初から**「将来への方向性」**として位置づけられており、十分な実証に基づくものではなかった。

なおAllen自身、この「X」という命名について後年の論文でこう述べている。

「The 'X' stood for 'experimental,' an epithet that now seems inappropriate
for something that's been a national and international standard for 30 years!」※5
(「X」は「実験的」を意味していた。30年間にわたって国内および国際標準であり
続けてきたものに、この呼称は今や不適切に思える!)


第6章 規格の正式化(1977〜1978年)

SMPTEで規定される前にISOでまず標準化された。その経緯。
ISO(International Organization for Standardization=国際標準化機構)
SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers=米国映画テレビ技術者協会)


6-1. ISO 2969-1977 正式発行

1975年以降の草案調整を経て1977年12月15日に第1版として正式発行された。※7

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ISO 2969-1977の最大の特徴は、「現行の実態カーブ」と「将来への方向性としてのCurve X」が別物として同一文書に併記されていた点にある。

「This response represents current practice. The curve x and its tolerance, shown with stars in figure 5, within 4 to 10 kHz represents the characteristic for future development.」※7
(この応答特性は現行の実態を表している。図5に星印で示されたCurve Xとその許容範囲は、4〜10 kHzの範囲において将来の発展に向けた特性を表している)

承認国は以下の通りで、当初反対していた米国も最終版では承認に回った。※7

Australia, Austria, Belgium, Brazil, Canada, Czechoslovakia, France, Germany, India, Italy, Japan, Korea, Mexico, Netherlands, Romania, South Africa, Spain, Sweden, United Kingdom, U.S.A., U.S.S.R.

「No member body expressed disapproval of the document.」※7
(いかなる加盟国体も本文書への反対意見を表明しなかった)


6-2. ISO 2969-1977 の測定条件

ISO版の電気音響応答の定義は以下の通りである。※7

「The electro-acoustic response of the final chain is the sound pressure level expressed in decibels with respect to an arbitrary reference pressure, over a given frequency range measured at a given position in the listening area when pink noise of constant electromotive force (emf) is applied to the input terminals of the main fader, preceding the power amplifier.」※7
(最終チェーンの電気音響応答とは、パワーアンプの前段にあるメインフェーダーの入力端子に一定起電力のピンクノイズを入力したときに、聴取エリア内の所定位置において所定の周波数範囲で測定された、任意の基準音圧に対するデシベル表示の音圧レベルである)

測定方法として5種類が認められており、いずれもピンクノイズを入力としてマイクで客席音圧を測定するものである。※7
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なお同文書のAnnex A.2には次の注記がある。※7

「If a theatre wishes to change to characteristic x, it may be necessary to make suitable adjustments to the A chain in order to play conventional product.」
(劇場がCharacteristic Xへの移行を望む場合、従来のソフトを再生するためにAチェーンの適切な調整が必要になる場合がある)

これはCurve Xへの移行に際してA-chainの調整が必要になる場合があることを認めており、アカデミーカーブ時代の録音コンテンツとの互換性問題を暗示している。


6-3. SMPTE 202M 制定(1978年)

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(写真は最新版の2010年。1978年はSMPTEメンバーでもこの規格は最新版しか出ない)

Allen論文では以下のように記述されている:

「This document was mimicked in the U.S. and became SMPTE 202M Dubbing Theatres, Review Rooms, and Indoor Theatres – B-Chain Electro-acoustic Response, in August of 1978.」※5
(この文書は米国において模倣され、1978年8月にSMPTE 202M「ダビングシアター、試写室および屋内劇場 — Bチェーン電気音響応答」となった)

"mimicked"(模倣した) という表現はAllen自身が使っている。

AllenはSMPTE 202M制定後にSMPTEのEngineering Director, Motion Picturesを務めた。〔S〕


第7章 アカデミーカーブとXカーブの相違はなぜ生まれたか

アカデミーカーブからXカーブへの移行は単なる規格更新ではなく、測定哲学・策定主体・技術的前提のすべてが変わった断絶である。
その背景には複合的な要因が重なっている。


7-1. 測定技術の制約という要因

アカデミーカーブの時代(1937〜1948年)は、音響測定の手段が極めて限られていた。単一周波数のスポット測定は室内定在波の影響を受けやすく信頼性が低かった。※5

そのため1937年のアカデミー委員会は**「測定できないなら、測定できる点で規定する」**という合理的判断のもと、アンプ出力端子という電気的に制御可能な点を規定した。スピーカー以降の音響特性は既知のものとして逆算に織り込み、スクリーン透過・空間減衰は試聴によって暗黙的に考慮した。※1

Allenはこのアカデミーカーブの方法論を後年の論文で次のように正確に言語化している。※5

「The difficulty in measuring the acoustic output of the cinema system led to the 'Academy' technique of measuring the frequency response at the power amplifier outputs, and then using subjective tests to assess the response at the audience's ears.」※5
(シネマシステムの音響出力を測定することの困難さが、パワーアンプ出力で周波数応答を測定し、そののちに聴衆の耳での応答を主観的テストで評価するという「アカデミー」方式へと帰結した)

つまりアカデミーカーブの電気測定は「音響測定ができなかったからやむを得ず電気測定にした」のではなく、「音響出力の測定が困難だからこそ、制御可能なアンプ出力端子を基準点とし、残りは試聴で担保する」という能動的な方法論の選択だった。

1970年代に入るとピンクノイズと1/3オクターブRTAが普及し、客席での音響測定が初めて現実的な手段となった。※5 ISO TC36はこの新手法をそのまま採用したが、これは**「測れるようになったから測った」**という技術的必然であり、「測るべき場所はここだ」という理論的判断ではなかった。

「First, in the mid-1970s, when theatre equalization became practical, pink noise and a realtime analyzer were the only tools and technique available and at a cost practical in the commercial theatre world.」※5
(まず1970年代半ば、劇場イコライゼーションが実用的になった頃、ピンクノイズとリアルタイムアナライザーが商業劇場の世界で実用的なコストで入手できる唯一のツールと手法だった)


7-2. A-chain / B-chain 分離という概念的転換

アカデミーカーブ時代には「A-chain + B-chain = 総合特性」という一体の思想があった。
スタジオの録音補正・フィルムの光学特性・アンプ出力・スピーカー特性がすべて連動して設計されており、アンプ出力の規定はその連鎖の中の一点を固定するものだった。※1〜※4

1969年のLjungberg論文がA/B-chainの分割概念を導入し、ISO TC36がこれを採用したことで、Bチェーンだけを独立して規定するという発想が生まれた。※5

米国(Motion Picture Research Council)がISO投票で反対したのはまさにこの点だった。

BチェーンだけでなくA+B総合の規格でなければ意味がない。A-chainのロールオフが急峻な国とフラットな国では同じBチェーン特性でも総合応答が異なる。※5

この反対意見は技術的に正当だったが、ISOの多数決で押し切られた。
最終的に米国も承認に回ったのは※7、外交的妥協か実務上の必要性によるものと考えられるが、その理由は資料からは確認できない。


7-3. 策定主体の変化という構造的要因

アカデミーカーブは業界横断的な委員会が策定した。
映画会社・機器メーカー・劇場が共通の問題意識を持って取り組み、全主要スタジオが審査・承認した。誰も答えを持っていなかったため、実証を積み重ねるしかなかった。※1

XカーブはDolbyという単一企業が実質的に主導した。
背景にはDolbyノイズリダクションを映画音響に普及させるという商業的動機があった。
広域Bチェーン特性の標準化は、Dolby NRに対応した劇場システムの普及を業界全体に促すための前提条件でもあった。※5

「The author had started lobbying in the U.K. and U.S. for a much flatter B-chain curve」※5
(筆者は英国と米国において、より広域のBチェーンカーブの採用を求めてロビー活動を開始した)

Allen自身が「ロビー活動」という言葉を使っている点は注目に値する。
これは1937年の委員会が「調査した結果として標準を策定した」という記述スタイルとは根本的に異なる。


7-4. ISO 2969-1977 における「現行実態」と「将来目標」の混在

ISO 2969-1977の構造は特殊だった。同一文書に以下の2つが並存していた。※7

  • 現行の実態カーブ:当時の劇場Bチェーンの実測平均値に相当する特性(8 kHzで約-14 dB)
  • Curve X(将来への方向性):AllenがロビーしたCurve X(8 kHzで約-6 dB)
    image.png
    Bカーブ(中央)とXカーブ(右の高域部分のみ)

「This response represents current practice. The curve x and its tolerance represents the characteristic for future development.」※7
(この応答特性は現行の実態を表している。Curve Xとその許容範囲は将来の発展に向けた特性を表している)

これは規格文書として異例の記述である。「今はこうだが将来こうなるべき」という目標値を規格に織り込むことは、実証なき方向性の宣言に他ならない。しかしこの「将来への方向性」が後のSMPTE 202Mでは現行の唯一の標準として位置づけられることになった。


7-5. 定常状態測定の本質的限界

アカデミーカーブの試聴は実際のコンテンツ(ダイアログ・音楽)を使った官能評価だった。※1

ISO/SMPTE方式のピンクノイズ・定常状態RTA測定は以下の本質的限界を持つ。※5※6

定常状態測定が含むもの:

  • 直接音
  • 初期反射音
  • 定常残響成分

映画サウンドの大部分であるダイアログ(短時間過渡信号)の実態:

  • ダイアログの「t」「p」「d」などの子音は持続時間が短く、残響が立ち上がる前に終わる
  • したがってこれらの音は「直接音のみ」で知覚される

「Certainly these have a duration so short that they will have been and gone in an average-sized theatre before the first reflection and the commencement of any reverberation.」※5
(これらの子音は持続時間が極めて短く、平均的な大きさの劇場では最初の反射音が届き残響が始まる前に、すでに終わっている)

この矛盾をAllenは認識していた。

「It seems possible that as yet, no perfect technique for B-chain measurement exists, requiring, it would seem, some combination of first-arrival and steady-state analysis.」※5
(現時点ではBチェーン測定に完璧な手法は存在せず、初期到達音解析とステディステート解析を何らかの形で組み合わせることが必要と思われる)

しかしその認識があっても規格は変わらなかった。実用的・経済的に代替手段がなかったためである。


7-6. 「体制化」による硬直

ISO 2969-1977で「将来への方向性」として慎重に位置づけられていたCurve Xは、SMPTE 202M(1978年)以降、急速に「現行唯一の標準」へと地位を変えた。〔S〕

その結果:

  • スピーカー技術が進歩し高域特性が改善されても目標値は固定された
  • スクリーン素材・穿孔率が変化しても目標値は固定された
  • 劇場の音響設計が変わっても目標値は固定された
  • Xカーブに合わせるためにダビングステージの再生特性を歪めるという逆転現象が起きた

Allen論文が書かれた2006年時点で30年以上が経過してなお規格が維持されていることについて、Allen自身は次のように述べている。※5

「For any standard as 'ethereal' as a monitor characteristic to last 30 years suggests that it's very close to correct.」
(モニター特性のような「実体のつかみにくい」標準が30年も存続するということは、それが正しいものに非常に近いことを示唆している)

しかしこの評価は、規格が正しいから存続したのではなく、一度標準化されたものを変えることの難しさを反映している側面も否定できない。


第8章 SMPTE ST 202:2010 における根拠の希薄さ

8-1. 測定条件の変化

SMPTE ST 202:2010 で規定されているBチェーン電気音響応答の測定方法は以下の通り。※6

  • 測定点:客席内の複数位置でのマイク測定(スクリーンから2/3Lの位置を中心)
  • 測定信号:広帯域ピンクノイズ
  • 測定方式:1/3オクターブRTA、空間平均・時間平均

アカデミーカーブ時代のアンプ出力でのダミー抵抗電気測定とは測定対象が根本的に異なる。


8-2. Bチェーンの定義

SMPTE ST 202:2010 Figure 1・2によれば、Bチェーンは以下を含む。※6

入力ソースセレクタ
    ↓
ルームイコライゼーション・フェーダー
    ↓
パワーアンプ
    ↓
スピーカーユニット
    ↓
劇場音響(スクリーン透過・空間・残響含む)
    ↓
客席のマイク測定点

アカデミーカーブはこのチェーンのパワーアンプ出力端子を規定していたのに対し、Xカーブは**チェーン全体の出口(客席音響)**を規定している。


8-3. 参考文献としての引用はAllen論文1本のみ

SMPTE ST 202:2010 Annex B(参考文献)の最終行に以下が記載されている。※6

「"The X-Curve: Its Origins and History", Ioan Allen, SMPTE Motion Imaging Journal, July/August 2006」
(「Xカーブ:その起源と歴史」Ioan Allen、SMPTE Motion Imaging Journal、2006年7月/8月号)

そして本文Annex A.5(e)では以下のように記述している。※6

「All published experimenters have found that in a large room, a flat response near-field loudspeaker is subjectively best matched by a distant loudspeaker having an apparent high-frequency roll-off when assessed with steady-state measurements.」
(発表されたすべての実験者が、大きな部屋においてフラットな応答特性のニアフィールドスピーカーは、ステディステート測定で評価した際に見かけ上の高域ロールオフを持つ遠距離スピーカーによって主観的に最も良くマッチングされることを見出している)

「すべての研究者が確認している」という強い表現を使いながら、引用文献はDolbyのAllenによる1本のみであり、その内容は1971年のエルストリーでの1回の聴感テストである。※5※6


8-4. Xカーブ形状の物理的根拠について

Annex A.5には高域ロールオフが生じる要因として以下が列挙されている。※6

  • スクリーンによる高域減衰(通常5〜8 kHz間で約-3 dB、-6 dB/octaveで減衰)
  • 残響成分の付加(ステディステート測定に限定)
  • 空気の高域吸収(伝搬距離に比例)
  • 座席列による80〜125 Hzの減衰

しかし「なぜ2 kHzから-3 dB/octaveなのか」の定量的な根拠は示されていない。※6


第9章 アカデミーカーブとXカーブの本質的比較

項目 アカデミーカーブ Xカーブ
策定主体 AMPAS/MPRC(業界横断) Dolby(単一企業主導) ※5
承認プロセス 全主要スタジオが審査・承認 ※1 ISO投票(米国草案段階で反対) ※5※7
測定点 アンプ出力(電気) ※1〜4 客席(音響) ※6※7
測定信号 テストフィルム(周波数ごとの補正係数付き) ※1〜4 広帯域ピンクノイズ ※6※7
形状の根拠 スピーカー特性の逆算(明示的) ※1 1回の主観聴感テスト ※5
劇場数 6館(異なる特性を意図的に選定) ※1 45館実測(現状把握) ※5
改訂プロセス 段階的実証(1937年3月→6月→1938年→1948年) ※1〜4 政治的妥協(2案から選択) ※5
スクリーン扱い 暗黙的に試聴に織り込み→1948年に初めて数値化 ※1※4 補正要因の一つとして列挙 ※6
許容誤差 ±1 dB全帯域(1937年) ※1 ±1〜±3 dB(周波数による) ※6
ISO 2969での位置づけ 前身なし 初版で「将来の方向性」、後に唯一の標準化 ※7

Allen自身も論文の結論でこう認めている。※5

「The X-Curve is probably not perfect, and neither are the measurement techniques employed.」
(Xカーブはおそらく完璧ではなく、採用された測定手法もまたそうである)

また測定手法の限界についても:

「First, in the mid-1970s, when theatre equalization became practical, pink noise and a realtime analyzer were the only tools and technique available and at a cost practical in the commercial theatre world.」※5
(まず1970年代半ば、劇場イコライゼーションが実用的になった頃、ピンクノイズとリアルタイムアナライザーが商業劇場の世界で実用的なコストで入手できる唯一のツールと手法だった)


あとがき

さて、いかがでしたでしょうか?

アカデミーとその後のISO規格の策定で大きく意味合いも測定確認の手法も異なっていますね。
今回調べてみてここが一番驚きで、ちょっと大げさな表現になっているかもしれませんが。

アメリカvsヨーロッパの意地の争いみたいなのやメーカーの戦略活動なども感じ、最後は普及させたもの勝ち。後から正当化といった経緯が見えてきました。
今もなおSMPTEではXカーブの是非については議論されているそうです。

そして調べ事するとよく「Xカーブの原型はアカデミーカーブ」といわれますが、うまく利用されているだけでこれはちょっとアカデミーの委員会の当初の精神と異なるものだなと感じたのでなるべく一次資料をベースにまとめておこうと思いました。


さて、Allenさんが実際どこまで意図していたのかはわかりませんが、本人を調べてみるとイングランドのスタッフォード生まれでイギリス育ち。そして今はアメリカ人。
2026年の今もおそらく存命のようで現在サンフランシスコ在住のようです。87歳。

2023年にはICTAからIcon Awardを受賞しており、2024年にカンヌ映画祭でDolbyの映画音響50周年を記念するメダルを受け取っています。〔S〕
経歴としてSMPTEのEngineering Director, Motion Picturesを務めたという記録があります。
つまりXカーブをISOで主導した人物が、その後SMPTEのモーションピクチャー部門の技術ディレクターにもなっているわけで、SMPTE 202Mの策定において彼の影響力が大きかったのだと思います。
https://en.everybodywiki.com/Ioan_Robert_Allen

29.97fpsなんかの過去の経緯や技術的しがらみで今も残る(消し去りたい)ものとしていろいろありますが、このXカーブもなかなかな歴史があったんだなぁと思います。


ねぇねぇ、このお話ハッピーエンドだと思う?
点と点がつながってすっきりした?
まだまだ分かんないよね。あなたの調べ事もきっとそうでしょう?

ひとまずこのお話はここでおしまいね。
タイトル?タイトルは~!
(エンディング曲が流れる)


image.png

引用資料一覧(エンドロール)

一次資料(今回参照)

記号 資料名 URL・発行者 日付
※1 Technical Bulletin: Standard Electrical Characteristic for Two Way Reproducing Systems In Theatres https://digitalcollections.oscars.org/digital/collection/p15759coll4/id/876/rec/79 AMPAS Research Council 1937年3月31日
※2 Technical Bulletin: Revised Standard Electrical Characteristic for Two Way Reproducing Systems In Theatres https://digitalcollections.oscars.org/digital/collection/p15759coll4/id/833/rec/80 AMPAS Research Council 1937年6月8日
※3 Technical Bulletin: Revised Standard Electrical Characteristics for Two-Way Reproducing Systems In Theatres https://digitalcollections.oscars.org/digital/collection/p15759coll4/id/931/rec/86 AMPAS Research Council 1938年10月10日
※4 Technical Bulletin: Standard Electrical Characteristics for Theater Sound Systems https://digitalcollections.oscars.org/digital/collection/p15759coll4/id/1086/rec/116 Motion Picture Research Council, Inc. 1948年4月20日
※5 "The X-Curve: Its Origins and History: Electro-Acoustic Characteristics in the Cinema and the Mix-Room, the Large Room and the Small" https://journal.smpte.org/conferences/147th%20SMPTE%20Technical%20Conference%20and%20Exhibition/19/ (Google検索でダウンロードも可能)Ioan Allen, SMPTE Motion Imaging Journal Vol.115 No.7-8 2006年7月/8月号
※6 SMPTE ST 202:2010 — Motion-Pictures — Dubbing Stages (Mixing Rooms), Screening Rooms and Indoor Theaters — B-Chain Electroacoustic Response https://www.smpte.org/standards/recently-updated-documents (要購入)SMPTE(2012年Section 1一部修正) 2010年10月20日承認
※7 ISO 2969-1977 — Cinematography — Electro-acoustic response of motion-picture control rooms and indoor theatres — Specifications and measurements https://www.iso.org/standard/43646.html (要購入)ISO/TC 36 1977年12月15日(第1版)

Web検索情報〔S〕の内訳

箇所 内容 主な参照先
5-1 Allen入社当初の担当がマーケティングだったこと AES Journal追悼文(Ray Dolby)、EverybodyWiki
6-3 AllenがSMPTEのEngineering Director, Motion Picturesを務めたこと IMDb、AES New York 2018登壇者紹介、Comparably
7-6 SMPTE 202M以降Curve Xが「唯一の標準」へ地位を変えたこと Allen論文の記述からの推論を含む

本文書は今回参照した一次資料および論文から確認できる内容に限定して作成した。〔S〕マークの箇所はWeb検索による情報であり、一次資料による直接確認はできていない。

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