プログラミングは英語で学習した方が効率的
さて、日本を出てから10年あまり、世界がコロナ禍で麻痺状態になり、自分のやっていたリゾートも真っ先に閉鎖に追いやられました。
三年にわたる海外でのロックダウンで、貯金なども底をつき、売れるものはマットレスまで売り払い、これからの見通しも立たない中、何か職を見つけないと死ぬという状態に追い詰められました。
この頃、オンラインで外国人に日本語を教える、友人のネットショップを手伝うなどしながら、独学でプログラミングの勉強を始めました。
と、ここにも記しましたが、独学でコードを書き出して3年。ほぼ毎日続けてきて、ようやく自分の頭にある機能を実現出来るようなアプリケーションを自分の手で自作できるようになってきたわけですが、ロックダウン下に一日五百円で過ごしていた自分に、何十万円もするようなスクールに通えるはずもなく、周りにプログラミングについて聞けるような人は皆無で、Udemy無しでは継続できなかったであろうし、途中で野垂れ死していたと思います。
Udemyはオレのメンターです。
そんなUdemyのオススメを、自分が実際にやってきた講座のみを厳選して紹介したいと思います。
ここ最近でこなしてきた講座。
さて、実際に受講してきた講座は全て英語の講座なのですが、やはり海外に長く住んでるといえ、日本語の方が聞き取るのにエネルギーの消費が少ないし、特に知らない分野の用語などは英語だと疲れるので、最初は日本語講座を中心に探してたんですが、プログラミングであんまりグッとくるのがないんすよね。
まず、プログラミング用語を日本語に直した用語を使って理解するというのが、かなりしんどい。モチベーションが萎える。
functionはfunction、propertyはproperty、arrayはarrayと、そのまんまどストレートに学んだほうが、難解に訳された用語を間に挟むよりも、何倍も理解が楽であり、速いっていうのに気づいて、結局は英語の講座のみで勉強することにしました。
昔、オライリー本などを片手にバックエンドを勉強していた時に挫折しているのですが、結局、プログラミングそのものが難しいのではなく、日本語に翻訳されたIT用語が難しかったのだと、目から鱗が落ちました。
別に英語なんて喋れまへんっていう人でも、IT用語が大半で、実際にコードを打ちながらの解説なので、IT用語がある程度わかってくれば難しくはないはず。
最初は再生スピードを落とすといいと思います。英語もプログラミングも両方学べて断然お得。
あと、日本語の講座と比べて、受講生の数が桁違いで、その分世界中からのフィードバックや、容赦のない突っ込みをもとに講座内容も十分に練られており、非常に分かりやすい。YouTubeとか見てても、海外のプログラマーって、プログラミングを楽しんでる雰囲気が出ていて、リラックスして勉強できるのも良いかなと感じてます。
そう言った事もあり、個人的には是非英語の講座の受講をお勧めするよ。
Udemyお勧め講座
講座名 : The Complete Node.js Developer Course (3rd Edition)
受講した感想 :
前後左右、全く何も分からない状態で、一番最初に購入した講座。
バックエンドをやりたかったので、W3School で、一通りHTML/CSS/JavaScript を勉強しなおした上で、Udemyがセールになる日を狙って購入。
プログラミングに関する知識が乏しかったのもあり、何度もストップしてはコードを真似て書くという事を繰り返し、時間をかけて履修しました。
講座の進め方やテンポなどは非常に良くて、基本的なコマンドラインの使い方、サーバーサイドプログラミングの基本、APIの設計、サーバーとデーターベースとのやりとりとか、ファイルの取り扱いなんかの基本を一通り学べて、今に繋がる大きな一歩になった。
確かセールで15ドルくらい。凄いバリュー。やっぱり、フロントだけでは全然物足りなくて、バックエンドを勉強することで、まるっと一つのサービスが自作できる様になる。
ただ、サーバーサイドがメインで、作ったAPIなんかを試すのに、POSTMANでのテストだけで終わっているので、ここで学んだバックエンドをフロントエンドと繋げるために、次にReactを勉強することになる。
ただ、四年ほど前の講座なので、今からやると少し古い内容になってます。
講師の質⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
内容⭐️⭐️⭐️⭐️
分かりやすさ⭐️⭐️⭐️⭐️
総合点⭐️⭐️⭐️⭐️
講座名 : Node.js API Masterclass With Express & MongoDB
受講した感想 :
上記Node.jsの講座を終えてから、学習した事をリアルなアプリ作りで試してみたいと思って購入した講座。よりブートキャンプ的内容で、手を動かして実際のアプリをガシガシ作っていく。
元々講師のBrad traversyのYouTubeチャンネルTraversy Mediaを見つけて、彼のフリースタイル的なコーディングのスタイルにガツンと衝撃を受け、こういうヒップホップスタイルなコーディングが出来るようになりたいなと、ある意味自分のロールモデルになったプログラマーの講座。
ウェブアプリで必須の、データベースとの連帯、API構築、オーセンティケーション等の機能を追加しながらアプリを完成させていく。
ウェブアプリ制作のワークフローを実践的に勉強できて、非常にモチベーションがブチ上がる内容。
ただ、これも5年前の講座なので、内容が古い。
講師の質⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
内容⭐️⭐️⭐️⭐️
分かりやすさ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
総合点⭐️⭐️⭐️⭐️
講座名 : Build Web Apps with React & Firebase
受講した感想 :
これは、素晴らしかった。
バックエンドを学んだあと、次はフロントエンドをせんとあかんと思い、色々とリサーチした結果、一番使いやすそうなフレームワークとしてReactをやろうと決めて勉強を始めたんだけど、一番最初に買ったMaximilian SchwarzmüllerのReact講座はレビューの割に、内容が難しくてやる気が失せ、次に購入したこのNet Ninjaのやつは素晴らしかった。
バックエンドでFirebaseを使っており、色々と面倒なデータベースやオーセンティケーションのプロセスを省きつつ、Reactによるフロントエンドと、Firebaseによるバックエンドを繋いで、フルアプリを作れるようになっている。
色々と難解な事は置いといて、とりあえず手を動かして機能するアプリを作るという感じで、非常にやっていて楽しい内容でした。
Net NinjaはYouTubeでも凄く良質のプログラミングコンテンツを上げ続けているので、チェックしないと損。
講師の質⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
内容⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
分かりやすさ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
総合点⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
講座名 : The Complete Flutter Development Bootcamp with Dart
受講した感想 :
Node.jsとReactをやって、一通りモダンな環境でウェブアプリなんかを作れるようになったので、次はモバイルをやりたいなと思い購入。
Flutterは思想がReactリスペクトということもあり、ウィジェットを積み上げていく開発工程もReactに似ていることから、Flutter一択じゃねと思い、勉強してみることにしました。
UdemyでFlutter といえば、このアンジェラ先生のFlutter講座が有名らしく、GoogleのFlutterチームとのコラボレーションという事で、迷う事なくチョイス。
確かに、講座の内容、進め方、教え方共に、非常に洗練されていると思います。TraversyとかNet Ninjaの様な、ある意味ハッカー的なグルーブ感は無いですが、万人に受け入れられる丁寧な内容の講座。
一からこなしていけば、これ1講座でFlutterの基礎はマスター出来る様に構成されています。
因みに、アンジェラ先生のニュースレターを購読しているのですが、かなりプライベートな内容で、今の優秀な女性プログラマーの思想みたいなのを垣間見れて面白いです。
講師の質⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
内容⭐️⭐️⭐️⭐️⭐
分かりやすさ⭐️⭐️⭐️⭐️
総合点⭐️⭐️⭐️⭐️
講座名 : Mastering webRTC - make a video chat app!
受講した感想 :
前々からリアルタイムのチャットアプリを作りたいと思って購入した講座。
ニッチなテーマの講座だったので、あまり期待してなかったのですが、いや、これは面白かった。
いわゆるZOOMクローンが、ブラウザの機能だけでこんなに簡単に再現できるとは思わなかった。
このブラウザAPIにSocket.ioを使ったpeer to peerの機能を組み合わせることによって、サーバーを介さない、クライアント同士のチャットアプリが現実できる。
もし、自分が悪の組織に所属しているなら、秘匿性の強いメッセージアプリが簡単に作れてしまう。
まだ最後までやれていないけど、個人的にはサッカー気分を味わえる、非常に面白い内容。
講師の質⭐️⭐️⭐️⭐️⭐
内容⭐️⭐️⭐️⭐️⭐
分かりやすさ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
総合点⭐️⭐️⭐️⭐️
講座名 : Become a WordPress Developer: Unlocking Power With Code
受講した感想 :
ウェブ関係のプログラミングを勉強してるんすよっていうと、たまに、じゃあWebページ作ってくれへんって頼まれることがある。
そういう場合のクライアントは、大抵個人ショップとか小さな企業である。もちろんIT部門など無い。
そうなると、作った後で、コンテンツの更新やメンテナンスを非プログラマーの人達がやるということになるので、<!DOCTYPE html>
から書いて、コードの塊をサーバーにアップなんてしてもどうしようも無いので、じゃあWordpressで良いよねってなってくる。
WPって、ブログテンプレートから出発して、誰でも簡単にページが作れるっていう事が目的なので、もちろんページ自体は誰でも作れる。ただ、WPの開発となると、完全にプログラマーの住む世界になってくる。
いつも、機能を追加する度に得体の知れない外部プラグインをバンバン差し込んだり、アドミンページからコードの破片を追加したり、WPデフォルトの膨大なファイルをみる度に、成分のよく分からん薬でドーピングしている様 な、なんとも言えない気持ちの悪さを感じていたので、この機にWordpressとPhpを根本のところから勉強してみるかと手を出したのですが、なんと45.5時間という膨大なボリューム で、自分もコードを打ちながら理解して進めるとなると、4倍くらいの時間がかかる。つまり、180時間もの学習時間が必要となり、すでに2ヶ月ほどやっているが、やっと半分を過ぎたところである。
感想として、phpはともかく、Wordpressオリジナルのフックやプロパティが膨大にあり、こんなんいちいち覚えるのも無理やし、phpの書き方、特にhtmlと併用する時の書き方がどうもキモいという感想である。
また、テンプレートページも、特有のルールに従って名前を付けないといけないし、ファイルの置き場所も自由度がかなり低い。
なので、こういうのって、大きな枠組みを理解しておいて、細かいコードはAIで生成してもらうっていうのが一番良いんじゃ無いかとも感じております。
ただ、テンプレートページの作り方、プラグインの開発方法、カスタムポストタイプの作り方、Wordpress API、Wordpress クエリ、データベースまで、完全にトピックを網羅しているので、モチベーションを切らさずにやり切れば、Wordpressというシステム全体がよく理解できるのではないかと思います。
いつもはアドミンからしか使った事がないウェブデザイナーの方々は、ぜひディープな理解のためにやってみるといいと思いますよ。
講師の質⭐️⭐️⭐️⭐️
内容⭐️⭐️⭐️⭐️⭐
分かりやすさ⭐️⭐️⭐️
総合点⭐️⭐️⭐️
講座名 : Color Mixing - New & Easy - for Acrylic & Oil Painters
受講した感想 :
個人的に、フロントエンドやUIの開発にデザイン的な素養は非常に重要だと思っている。
特に、配色に関しては理論があるので学んでおいた方が良い。
デジタルであろうと、プライマリーの3色のみからありとあらゆる色を作り出す絵の具の混色は凄く勉強になる。
いつもCSSで色設定する時はHSLを使うようにしてるんだけど、まさにHSLは絵の具の知識が非常に役に立つ。絵の具を混ぜながら色相環をイメージし、補色を加えることによって、彩度を調整し、さらに黒と白で明度をバランスする。
という事で、混色の講座をとってみたよ。
講座の時間も他のプログラミングのものよりも短くて、実際に自分で絵の具を混ぜながら楽しんで学ぶことができました。
で、ぼやっとイメージしていた色が、あの色相環に置き換えて具体化できるようになりました。
ウェブデザインを勉強してる人には超お勧め。
講師の質⭐️⭐️⭐️⭐️
内容⭐️⭐️⭐️⭐️⭐
分かりやすさ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
総合点⭐️⭐️⭐️⭐
プログラマーの仕事はすぐになくなるんじゃね?
せっせと新しいテクノロジーに適応しようと、寝る時間を削って勉強しながら、最近のコーディング特化型AIの急速な進歩を眺めていると、もう3年くらいでAIがフルコード書いてくれんじゃね?人間のプログラマーなんて要らないんじゃね?という気分になり、モチベーションもダダ下がりになってきます。
Googleでさえ、全体のコードの25%はすでにAIで生成されているという事をトップのスンダーピチャイが明言して話題になりました。
でもね、そうなると、AIが生成したコードを読めないんですよね。
例えば、「転生したら異国の預言者で無双した話」っていうタイトルで、アラビア語で小説を書いてくれってプロンプト入力すれば、その小説は返ってくるよね。
でも、アラビア語が分からんと、何書いてるんかその内容は分からないよね。
クライアントから案件を受けて、その要件を満たしたアプリを生成してやって言っても、返ってきたコードが何をしてるんか分かれへんっていう事になるんで、やっぱり各言語やプログラムのコンセプトや大きな部分の理解は必須で、シンタックスとか各関数やプロパティといった知識レベルのものは、どんどんAIに任せる感じになってくるのかなあと思います。
最強独学サイト
おまけ。
2年以上前に書いた記事だけど、自分が勉強するのに非常に役に立ったと思う情報集のリンクを置いていくよ。
ビギナー向け、無料で最強の海外独学サイトリスト