IT業界は、仁義なき血の海
以前、プログラムを書くのは好きですか?という記事にも書きましたが、プログラムを勉強し始めて、結局自分は何をやりたいのか?と立ち止まってみた時に、別に就職とか大きな企業で巨大なプログラムの一部を書く といった為ではなく、プログラミングという魔法のツールを使って、机上で自分の作りたいものを自分の手で作るっていうのが、一番幸せだよね という結論に落ち着いたのですが、何でもありで危険なサービスが溢れていたインターネットの黎明期はすでに終わり、暴れていたパンクス達もトゲトゲのライダースを脱ぎ、荒ぶったモヒカンもすっかりはげ落ちて、チャンチャンコを羽織って縁側でほうじ茶を嗜むほどに落ち着きのある成熟期に突入し、考えうるほとんどのサービスはすでにどこかで誰かが創っており、よほどの刺激がないと誰も見向きもせず、ましてやアプリやサブスクにお金を出すなんていう気前の良い一般ユーザーは殆どいないこの2024年になっています。
また、あるヒットしたコンセプトのサービスを真似たところで、Metaのような超巨大IT企業が、イーロンマスクが自爆している隙にTwitterのコピーを創ったけどほぼ完全に失敗した様に、世界一のシェアを取れるかどうかという規模の世界大戦レベルの凌ぎあいになっており、ゼロサムであり、ひろゆきが2ちゃんを作ったような時代とは全く違ってきているのである。
こういった時代に、一体個人に何が出来るというのでしょうか。
とは言っても、時代が悪い、何しても無理、屁こいて寝る と言ってふて寝してしまえば、屁以外、何も生まれません。
一応、以前にも書いたように、リストをランダムにシャッフルして表示するリストアプリや、レシピアプリ、フォトアルバムアプリなど、色々と自分で使いたいなーという需要を自分で制作することで満たし、満足してきましたが、もっと多くの人に使ってもらえるような、ぶっちゃけお金を稼げるサービス を作ってみたいといつも考えているわけですよ。
勝負できる隙間を見つける
まず、40すぎのおっさん一人と、暴力的に限られた財政的、人的リソースを直視しつつ、勝てるプランを立てないといけません。
例えば、近年で、少数のおっさんが立ち上げて、金銭的に大成功したサービスとして、漫画村があります。
数名で運営し、数十億の売り上げを立てていたわけで、ビジネス的には大成功といえ、犯罪であったわけですが、そこにはネットサービスで成功した何かがあるはずで、学べる部分があるんじゃないかと思い、考えてみました。
1、確実なマーケット
まず、漫画がタダで読めるという、清々しいくらい絶対成功するやんという超シンプルなコンセプトがあります。
確実にマーケットがあるわけです。 つまり、釣り堀なんですよ。
自分も長年自営をやってきて思うのが、魚のいないところで、いくらどんな努力しても魚は釣れません。
ここは絶対に魚が群れているというポイントを見つけないといけません。
2、大手には手が出せないゾーンを見つける
では、なぜ資本も技術力もある大手企業が、漫画村をやらなかったのでしょうか?
一つのプラットフォームで、サブスクで、漫画が読み放題なら、世界的なサービスが構築できるはずです。世界は日本のアニメコンテンツに飢えており、超巨大な釣り堀が存在しています。
たぶん、版権等の権利関係や多数ある出版社間の調整など、大人の事情が大きく関係し、簡単に実現できるアイデアではなかったのでしょう。
ソニーがコンテンツもハードも持っていながら、Apple MusicとiPodが作れなかったのと同じ様な匂いがします。
漫画村はアナーキーなペンギン村なので、そんなことは気にせずにコンテンツをさっさと揃えて、当然の様に大量のユーザーを獲得しました。
ここから見えるのは、巨大で潤沢な資金や超優秀な人材が揃っていても、グレーな部分には手が出せないということです。
漫画村みたいに、真っ黒なことをやったらアカンわけですが、グレーな部分を探せば、隙間があるという事です。
CMYK(0,0,0,0)から、CMYK(100,100,100,100)の間には、無数のグレーが存在します。
むしろ、真っ白と真っ黒の方が、ほぼ存在しないと言っても良いのではないでしょうか。
世の中に存在しているどんなビジネスも、結局は多少のグレーを含んでいるんですよ。
漫画村は、限りなく黒に近づいた上に、目立ちすぎて捕まってしまいました。アホです。
ただ、大きな企業になればなるほど、純白に近づかざるを得ず、個人だともう少し黒に近づける領域が存在します。
3、少数精鋭
漫画村の人のインタビューを見ていると、運営自体は数人でやってたみたいなので、やはり余分な人材は極力雇わず、できない部分のみアウトソーシングすべきだよね。
出来るだけ自分で開発すれば、開発コストは限りなくゼロになってくるし、システムやコーディングを外注すると馬鹿みたいにかかる上に、その保守、更新コストも莫大になる。
売る側は、なんだかんだと必要じゃない機能や仕様をモリモリと盛り込んで値段を吊り上げようとしてくるしね。
自分の知り合いで、ネット関係全然わからない人がいるんだけど、摩訶不思議な専門用語と理屈を駆使する怪しげなコンサルみたいな人達に良いようにぼられているのをみると、詐欺師と普通の営業マンの境界がどんどんよく分からなくなってくる。
自分が自分でプログラミングを勉強しようと思ったのも、その頃に作りたかったシステムを外部に見積もりとったら目玉が飛び出て、なんて書いてあるのかすらぼやけて見えないほどになったからである。
4、犯罪はダメです
当たり前のことなんだけど、すごく重要な事で、結局それにすごく需要があって、お金の川が目の前で流れているとしても、違法なビジネスはほぼ確実に続かないし、プラスマイナスすると、絶対にマイナスの方がデカくなるということ。
数年の打ち上げ花火も刺激があるかもしれないけど、人生は結構長いんだよ。
5、売り上げの低いビジネスを狙う
ニッチで、確実に魚はいるけど、大した売り上げの期待できない分野ってあると思います。
中小の規模でも、例えば月間100万円ほど売れて、利益が20−30万ほどしか出ないようなビジネスをやろうと思いません。
そんな所に、会社として労力もリソースも割けないわけです。
ですが、これが個人の副業としてのプロジェクトならどうでしょう?それだけ本業以外からキャッシュが入ってくれば、全然嬉しいよね。もちろんその為に人を雇うとかすると、一気に消え去るような収益なので、個人でそこはカバーできないといけません。
昔ネット上で一時期流行ったアフィリエイトとか、転売とかの怪しい副業関係って、実際はかなりの自分の時間や労力が必要で、結局そういった作業をまめにできる人が殆どいないみたいな感じだったよね。
という感じでまとめると、ニッチであれ、確実にマーケットのある場所を見つけ、余計な人を巻き込まず、少数精鋭(もしくは自分一人)で、できない部分は外注し、大手の手の出しにくいグレーゾーンでかつ犯罪や詐欺ではなく、出来れば競合の生まれにくい小さくても確実にキャッシュの回る場所を見つけて勝負する という感じになる。それプラス、自分の持っている武器は何なのかを考えれば、勝負できるアイデアが出てくるのではないかと思うわけです。
あと、個人で何かをやるなら、ある程度やっていることを楽しめないとね。
で、わしは見つけましたよ。
ということで、今あるWebサービスを開発中です。
海外にいるからこそ出来て、自分一人で開発でき、コストがほぼかからず、マーケットが確実にある、少しピンク色のウェブアプリです。詳しくは言えんけどな。
諸々うまくいけば、ここにも多少制作記録的な記事を書いてみようと思います。