初心者界隈の話
私はReactやNext.jsといったフロントエンド開発を初心者に教えています。
その中で意外によく見かけるタイプの人がいます。
「たくさんのこと」を知っている人です。
しかし、実はその「たくさん知っている」というのが問題になるのです。
ポーランドで出会った男性の話
以前、私がポーランドに住んでいた頃の話です。
あるイベントで、ベラルーシ出身の男性と話す機会がありました。
彼は「Reactのメリットは〜〜〜」、「Angularとの違いは〜〜〜」、「Pythonなら〜〜〜」といったように、とても詳しく話をします。
当たり前のように私は、「この人はプログラマーなんだろうな」と思っていました。
しかし話が進んでわかったこと。
それは彼がまったく別の仕事をしていることでした。
そして、「プログラミング業界に転職したい」、「でも、どの言語を勉強するか考え中」と言うのです。
内心、私は驚いていました。
彼の話だけを聞いていると、つまり彼の知識だけを見れば、まるで実際に仕事で使っている人のようだったからです。
決められない人は意外と多い
その後、私自身がプログラミングを教えるようになってあることに気がつきました。
彼のような人は意外と多い、ということです。
• 「あのアプリはPythonで作られている」
• 「Angularはもうオワコンですよね」
• 「AIならPython?」
• 「求人はJavaが多い」
• 「Reactサーバーコンポーネントは〜〜〜」
情報はたくさん持っているのです。
しかしその次の行動が取れていない。
おそらく始めは、「より良い選択をしたい」と思って調べ始めたのだと思います。
しかしいつの間にか、「知ること」が主となってしまった。
そして、「選ぶこと」が難しくなってしまったのです。
知識を集めるのは気持ちいい
知識を得るのは楽しいのです。
安心感もあります。
私にもそういう傾向があるのでよく分かります。
知識を集めているうちは安全です。
絶対に失敗しません。
しかし、「JavaScriptにする」、「この教材でやる」、「目標を一つに絞る」と決めることには少し勇気が必要になります。
「選ぶ」とは、「他を捨てる」ということだからです。
失敗するかもしれないからです。
完璧な選択は存在しない
振り返ると、私も特別な理由があってJavaScriptを選んだわけではありません。
「ウェブサイトを作りたくて、HTMLとCSSを勉強した。そしてJavaScriptに進んだ」
ただそれだけです。
最初から正解を引き当てようとしていたわけではありません。
むしろ、「とりあえず始めてみる」ということが大切だったのだと思います。
迷っている時間が一番もったいない
大人の勉強では、知識を集めるだけでは結果につながりません。
ある程度調べたら、ひとつ選ぶ。そして手を動かしてみましょう。
もし「違う!」と思ったら、その時に変えればいいのです。
最初から完璧な選択ができたらいいですが、実際にそれができている人はいません。
そういうことが「できているように見える人」は、他人の目の届かないところで絶え間なく小さな軌道修正を図っているのです。
まずは「とりあえず」の気持ちで選んでみましょう。
修正は前に進みながら行なっていけばいいのです。
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