「この画面のここがおかしいです」——スクショを1枚貼っただけの報告に、「どこですか?」と聞き返したことがある人は多いと思う。逆に、自分が送ったスクショに「どこの話でしょう」と返ってきて、気まずい思いをしたことがある人も。
画像に矢印を1本入れるだけで、この聞き返しはだいたい消える。分かっている。分かっているのだが、いざやろうとすると、思ったより面倒だ。
自分のPCにはPowerPointは入っている。矢印くらい引ける。だから開く。スライドを1枚作って、画像を貼って、図形メニューから矢印を選んで……という頃には、最初に感じていた「ちょっと直しておこう」の勢いが半分くらい消えている。
これ、他にどんな方法があるのか。バグ報告、マニュアルのスクショ、資料へのフィードバック——「画像に矢印を入れる」場面で実際に使われている手段を並べて、保存が終わるまでの手順を数えてみた。
ブラウザだけで完結する選択肢がある
先に結論だけ書いておく。
PureMark Annotate というツールをブラウザで開くと、インストールも会員登録もなしで、画像に矢印・文字・モザイクが入れられる。開いた画面にCtrl+Vで画像を貼り付けて、矢印を引いて、保存するだけ。無料で、画像はブラウザの中だけで処理される(サーバーには送られない)。
「じゃあパワポやペイントは要らないのか」を確かめるために、実際に手を動かして手順を数えたのが以下。
4つの方法、手順を数えてみた
条件は「Windows標準搭載のOffice・ペイントを使う場合」「特別なカスタマイズはしない初期設定」。ストップウォッチで時間を測ったわけではなく、スクショを撮ってから保存し終わるまでに、何をどれだけ操作したかを1つずつ数えた記録として読んでほしい。
パワポで矢印を入れる(9手順)
- スクリーンショットを撮る(
Win+Shift+S) - PowerPointを起動する
- 新しい空白のプレゼンテーションを開く
- スライドに画像を貼り付ける(
Ctrl+V) - 「挿入」タブ → 「図形」→ 矢印を選ぶ
- 矢印を描きたい位置にドラッグする
- 矢印の色・太さを調整する(初期設定の矢印は細くて見づらいことが多い)
- 画像と矢印をまとめて選択し、右クリック →「図として保存」
- ファイル形式と保存先を指定して保存する
矢印自体はきれいに引ける。ただ、資料でも報告でもないただの1枚のために、プレゼンファイルを1つ作ることになる。
ペイントで矢印を入れる(8手順)
- スクリーンショットを撮る
- ペイントを起動する
-
Ctrl+Vで貼り付ける - 矢印の図形が用意されていないので、直線ツールで線を引く
- 三角形ツールに切り替えて矢印の先端を描く
- 線と三角形の位置・角度を合わせる(ズレたら描き直す)
- 色を選ぶ
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」でPNG保存する
ペイントには矢印そのものの図形がない。線と三角形を手作業で組み合わせるしかなく、位置合わせで何度かやり直すことが多い。
専用の注釈アプリを入れる(初回3手順+毎回3手順)
ShareXやCleanShot Xのような、スクショ注釈に特化したアプリを使う場合。
初回のみ:
- 公式サイトからインストーラーをダウンロードする
- インストーラーを実行し、権限を許可する
- 初回起動、スクリーンショットを撮るためのショートカットキーなどを設定する
2回目以降は毎回:
- 設定したショートカットキーでスクリーンショットを撮る
- 矢印ツールを選んでドラッグする
- 保存またはクリップボードにコピーする
使い慣れれば一番速い。ただし「インストール」というハードルがある。会社のPCで管理者権限がない場合、手順1〜2で止まる。「良さそうなツールを見つけたのに、会社PCにインストールできなかった」というのは、この手のツール選びでよく聞く話だ。
PureMark Annotateを使う(4手順)
- ブラウザで
annotate.puremark.appを開く(ブックマークしておけば1クリック) -
Ctrl+Vで画像を貼り付ける - 矢印ツールを選んでドラッグする
- ダウンロードするか、
Ctrl+Cでコピーする
スマホでも手順は同じです(写真を選んで、指でドラッグして、保存)。インストールが要らないので、PC とスマホで同じツールをそのまま使えます。出先でスマホから送るスクショにも、帰社後の PC 作業にも、覚える操作が 1 つで済みます。
インストールが要らないので、手順3の「専用アプリ」の初回セットアップがそのまま消える。
PureMark Annotate を実際に開いて試すと、この4手順が一番早いと分かるはず。矢印のほか、文字入れ・モザイク(顔の自動検知あり)・枠・ペンも使える。
比較してみると
| 方法 | 初回セットアップ | 毎回の手順数 | インストール | OS制限 | 費用 |
|---|---|---|---|---|---|
| パワポ | ソフトが入っている前提 | 9 | 不要(既存) | Win/Mac | Office契約が必要 |
| ペイント | 不要 | 8(矢印は自作) | 不要(Windows標準) | Windowsのみ | 無料 |
| 専用アプリ | インストール+初期設定 | 3 | 必要(管理者権限が要ることも) | ツールによる | 無料〜有料 |
| PureMark Annotate | 不要 | 4 | 不要 | 全OS(ブラウザ) | 無料 |
パワポとペイントは「すでに入っている」からハードルが低く見えるが、矢印を引くための手順自体が多い。専用アプリは毎回の手順は最少だが、入り口のインストールで詰まることがある。ブラウザで完結するツールは、その両方の弱点を避けた位置にいる。
「モザイクは?」「文字入れは?」への回答
矢印だけでなく、社内の管理画面や顧客情報が映り込んだスクショには、モザイクが要る場面も多い。PureMark Annotateはモザイクも入っていて、顔の自動検知にも対応している。人の顔が映っているスクショで「隠す場所を手動で選ぶのが面倒」という場面で使える。
文字入れも同じ画面でできる。矢印の近くに「ここが0になっている」のような一言を添えれば、報告の往復が減る。
矢印・文字入れ・モザイク・枠・ペンは、いずれもPureMark Annotateの中で無料で使える。会員登録なしで今すぐ試せる。
正直に書いておきたいこと
書き出した画像には小さな透かしが入る。気になる場合は、メールアドレスを登録(無料)すると次回の書き出しから透かしなしで保存できるようになる。登録しなくても矢印・文字入れ・モザイクの機能自体は制限なく使える。「無料だけど裏で何かされるのでは」と思われがちなので、先に書いておく。
まとめ
Before:スクショに矢印を入れるためだけに、パワポかペイントを開いて9〜8手順。
After:ブラウザを開いてCtrl+V、矢印を引いて保存。4手順。
「画像に矢印を入れる」というたった1つの作業のために、重いソフトを開く必要はなかった。次にスクショに何か書き込みたくなったら、PureMark Annotateをブラウザで開いてみてほしい。
参考リンク
- PureMark Annotate — 本記事で紹介したブラウザ完結の画像注釈ツール
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