はじめに

npm install実行時に、node-sassの警告文とエラー文が発生した。発生当時、かなりの行数に渡って警告・エラー文が表示され、それらを参考に解消を図ったものの、かなりの時間を要したため、備忘録として残す。諸事情により、パスを一部省略している。
プログラミング初心者であるため、思いつくことを片っ端から試した。解決に全く関係ないことを行っている場合もあると思われるが、あらかじめご了承願いたい。

環境

OS: Windows10
node: v18.15.0
npm: 9.5.0

以下、package.jsonの記載。

"node-sass": "^8.0.0",
"pinia": "^2.0.28",
"vue": "^3.2.45"

解決法(It works for me)

node-sassの再インストールで解決した。どうやら考えられる解決法が様々あるようなので、一概にこの方法がエラーの改善につながるわけではないが、本文を見る前に一度試してみると時間短縮になるかもしれない。
以下はnode-sassのアンインストールと、インストールのコマンドである。この順番で実行すると、node-sassの再インストールができる。

npm uninstall node-sass
npm install node-sass

環境依存で発生している可能性について

調査したところ、WindowsOSだと発生しやすいという記事を見かけた。私はMacOSのPCが手元になく、エラー状況の再現もできないため、真偽は定かではない。

エラー内容

以下はエラー文の詳細である。

npm WARN deprecated @npmcli/move-file@1.1.2: This functionality has been moved to @npmcli/fs
npm WARN deprecated har-validator@5.1.5: this library is no longer supported
npm WARN deprecated uuid@3.4.0: Please upgrade  to version 7 or higher.  Older versions may use Math.random() in certain circumstances, which is known to be problematic. 
 See https://v8.dev/blog/math-random for details.
npm WARN deprecated request@2.88.2: request has been deprecated, see https://github.com/request/request/issues/3142
npm WARN cleanup Failed to remove some directories [
npm WARN cleanup   [
npm WARN cleanup     'C:\\work\\（省略）\\node_modules\\pinia',
npm WARN cleanup     [Error: EPERM: operation not permitted, rmdir 'C:\work\（省略）\node_modules\pinia\node_modules\vue-demi'] {       
npm WARN cleanup       errno: -4048,
npm WARN cleanup       code: 'EPERM',
npm WARN cleanup       syscall: 'rmdir',
npm WARN cleanup       path: 'C:\\work\\（省略）\\node_modules\\pinia\\node_modules\\vue-demi'
npm WARN cleanup     }
npm WARN cleanup   ],
npm WARN cleanup   [
npm WARN cleanup     'C:\\work\\（省略）\\node_modules\\node-sass',
npm WARN cleanup     [Error: EPERM: operation not permitted, rmdir 'C:\work\（省略）\node_modules\node-sass\test\fixtures\watcher\main\partials'] {
npm WARN cleanup       errno: -4048,
npm WARN cleanup       code: 'EPERM',
npm WARN cleanup       syscall: 'rmdir',
npm WARN cleanup       path: 'C:\\work\\（省略）\\node_modules\\node-sass\\test\\fixtures\\watcher\\main\\partials'
npm WARN cleanup     }
npm WARN cleanup   ],
npm WARN cleanup   [
npm WARN cleanup     'C:\\work\\（省略）\\node_modules',
npm WARN cleanup     [Error: EPERM: operation not permitted, rmdir 'C:\work\（省略）\node_modules\node-sass\test\fixtures\watcher\sibling'] {
npm WARN cleanup       errno: -4048,
npm WARN cleanup       code: 'EPERM',
npm WARN cleanup       syscall: 'rmdir',
npm WARN cleanup       path: 'C:\\work\\（省略）\\node_modules\\node-sass\\test\\fixtures\\watcher\\sibling'
npm WARN cleanup     }
npm WARN cleanup   ]
npm WARN cleanup ]
npm ERR! code 1
npm ERR! path C:\work\（省略）\node_modules\node-sass
npm ERR! command failed

node-sassの再インストールでエラー解消ができなかった場合

以下では、私が試したもののエラーの改善に至らなかった際に行ったことを記している。node-sassの再インストールでエラー解消が見込めない場合に解決につながるかもしれないため、参考にしてほしい。

npmのキャッシュ削除

npmのキャッシュを削除する方法。以下のコマンドを実行するとキャッシュクリーンができる。

npm cache verify

うまくいかない場合、cache clean --forceでもキャッシュ削除ができるらしい。

npm cache clean --force

cache clean verify と cache clean --force の違いは、

verify:「キャッシュフォルダの内容を確認し、不要なデータをガベージコレクションし、キャッシュインデックスとすべてのキャッシュデータの整合性を確認する」
clean: 「キャッシュフォルダーからすべてのデータを削除」

とのこと。以下引用元リンク。
引用：キャッシュフォルダーからすべてのデータを削除

パッケージを最新バージョンへとバージョンアップ

警告文にあるパッケージを最新バージョンへとバージョンアップする。本記事のエラー内容を見ると、har-validator@5.1.5 はサポートが終了しているため、代替のライブラリを使うことや、@npmcli/move-file@1.1.2 は @npmcli/fs に移動していること、uuid@3.4.0 をv7.0以上にバージョンアップすること、request@2.88.2 でrequestの使用が非推奨になっていることが示されている。自分の環境でターミナルに表示されたエラー文や警告文から、必要なパッケージのアップデートを行うと解決する可能性がある。

node.jsの再インストール

node.jsを再インストールする方法。公式サイトからインストーラーに従ってインストールするか、以下の別記事を参考にnode.jsを再インストールしてほしい。なお、node.jsとnpmはバージョンをあわせないといけないようなので、注意してほしい。

node-modulesディレクトリの削除

npm installが成功した後に、npmコマンドでエラーが発生した場合、一度node-modulesのディレクトリを削除し、再度npm installを実行するとよいと考えられる。私はnpm install時にエラーが発生しているため、この方法を実際に試しているわけではないことを留意してほしい。

それでも解決しない場合

解決しない場合、以下の記事の内容で解消する可能性がある。私が試したわけではないため、詳細はリンクの記事を参考にしてほしい。

おわりに

今見てみるとnode-sassの名前が挙がった警告文がほとんどなので、最初の方に試すべきだった。プログラミング初学者にとって（当然私も含めて）大量の警告文やエラー文に拒否反応が出るのは仕方ないが、わざわざ文字に起こして警告してくれる親切さに甘えよう、という自戒。

参考文献

以下、本記事の作成にあたって参考にしたサイトである。本記事で解決に至らなかった場合は、リンクから詳細な内容を辿ってほしい。