はじめに
2026年1月、GitLab 18.8で「GitLab Duo Agent Platform」なるものが一般提供されました1。
またAIエージェントの話だ...と流してしまう前に、GitLabの最新のAI機能についてキャッチアップしてみます。
一言でいうと
まずは、開発元であるGitLab Inc.の説明をみてみましょう。
GitLab Duo Agent Platform is a new AI-powered solution that embeds multiple intelligent assistants ("agents") throughout your software development lifecycle. It serves as an orchestration layer where developers collaborate asynchronously with AI agents across DevSecOps, transforming linear workflows into dynamic, parallel processes.
Get started with GitLab Duo Agent Platform: The complete guide
むずかしいことを書いている気がします。
魔翻訳すると、GitLab Duo Agent Platformを使えばソフトウェア開発のあらゆる工程にAIエージェントを組み込んじゃおう! が実現できるということです。
前からAI機能はあったけど...?
ただ、GitLabに詳しい方なら少し疑問を持つかもしれません。
「前からAIの機能ってなかったっけ?何が目新しいの?」
そのとおり、GitLabは数年前からGitLab DuoというAI支援機能をリリースしていました。
AI機能のアドオン(Duo Pro/Enterprise)を買うことで、以下のような機能が使えました。
- コメントをしたら、自動でコードを生成してくれる
- どんなコードなのか、チャットで聞けば答えてくれる
- 見つかった脆弱性を説明したり、解決策を提案してくれる
これらは基本的に人が何かアクションをすれば、それについて回答する というものでした。
AIで計画をする、AIでコーディングをする、AIでコードレビューをする、というように、
従来のGitLab Duoはあくまで道具として使われていました。
対して、Duo Agent Platoformではエージェント型AIを駆使できるようになりました2。
計画をするAI、コーディングをするAI、コードレビューをするAIのように、
GitLab Duoをパートナーの一員として使うことができます。

具体的に何が変わったのか
といってもイメージがつかないため、私視点で以下3つに整理しました。
-
「エージェント(システムプロンプト)」を使えるようになった
GitLabでは、上記のパートナーの存在を「エージェント」と表現しています。
セキュリティアナリスト、データアナリストのような専門的なエージェントを使うことで、より高度な処理ができるようになります。
もちろん、そのようなエージェントが現実世界に実在しているわけではありません。
このエージェントの正体は、事前に定義されたプロンプトです。 -
エージェントを組み合わせた処理「フロー」を非同期で実行できるようになった
コードレビューは誰だって神経をつかいます。
コードの品質、セキュリティ、コーディング規約などなど、これら各タスクをエージェント化できれば、あとはそれを順に実行すれば「コードレビュー」もAIで実現できます。
GitLabでは、このような複数エージェントを組み合わせた処理を「フロー」と呼びます。
このフローは非同期で実行できるため、AIでコードレビュー中に別作業をしておく、なんてこともできます。 -
エージェントとフローをまとめた「AIカタログ」が公開された
先述したエージェントとフローは、ユーザ側で自由に作成できます。
ただし、誰だって作るのは面倒ですよね(だいじょうぶです、私もです)。
そんな時に使えるのが「AIカタログ」で、いわばAIのレシピです。
GitLab公式や組織内のカタログを使えば、Duo Agent Platformを簡単に導入できます。
用語が色々でてきてしまったので、各コンポーネントの関係を図でまとめます。

さいごに
GitLab 18.8で一般提供になったGitLab Duo Agent Platformについてまとめました。
個人が書いたものですので記事内容の信頼性は保証できませんが、誰かの何かになれば幸いです。
お世話になった記事
- GitLab Blog
- GitLab Docs
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GitLab Duo Agent PlatformのBeta版はGitLab 18.2(2026年7月)にリリースされていました。 ↩
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GitLab Inc.のプレスリリース(GitLab Announces the General Availability of GitLab Duo Agent Platform)では "agentic AI" と表記されているため、本記事でもそちらを採用します。本記事におけるエージェント型AI(agentic AI)は、広義のものを指します。 ↩