zshのmanは非常に詳しく、正確に書かれています。しかし、その分量が多くて例も少ないので、かなり読みにくいです。なので、これから何回かに分けてzshのmanページを解説していきます。
まず今回はzshのmanについての概要を説明します。
zshのmanは量が多いので17個に分割されています。各ページの名前と簡単な説明は次の通りです。
名前 | 説明 |
---|---|
zsh | zshの概要 |
zshroadmap | zshのmanの概要 |
zshmisc | その他すべて |
zshexpn | 展開機能について |
zshparam | 変数について |
zshoptions | オプションについて |
zshbuiltins | 組み込みコマンドについて |
zshzle | コマンドライン編集について |
zshcompwid | 補完ウィジェットについて |
zshcompsys | compsysという補完システムについて |
zshcompctl | compctlという補完システムについて |
zshmodules | モジュールについて |
zshcalsys | カレンダーシステムについて |
zshtcpsys | TCPシステムについて |
zshzftpsys | zftpコマンドのラッパー関数について |
zshcontrib | ユーザーから投稿されたスクリプトについて |
zshall | 他のすべてのzsh manページを集めたページ |
たくさんあって楽しくなってきますね。
この中でも特に読んだほうが良いページは「zshexpn」と「zshoptions」です。
zshexpnは展開に関するmanページです。展開というのはつまり、短い文字列を長い名前に置き換えることです。コマンドライン履歴の展開やファイル名生成(ワイルドカードなど)がこれにあたります。展開機能を使いこなせば、本来より短い名前で指定できるようになるので、コマンドライン操作が速く快適になります。
zshoptionsはzshのオプション一覧とその解説が書かれています。これを見て便利だと思うオプションを試してみると良いです。
zshをカスタマイズして便利に使おうという典型的なzshユーザーは、この2つを読んでおけばだいたいのことができるでしょう。
その他、役に立つものからどうでもいいものまで、たくさんページがあります。このアドベントカレンダーを利用して、今後いくつか解説していくので、お楽しみに。