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BigQueryで「日付別テーブル」や「テーブルパーティショニング」を活用して大規模データを扱う

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概要

BigQueryで大量のデータを扱う場合、日付別テーブルもしくはパーティショニングされたテーブルを利用すると便利です。

これらのテーブルの種類についてはドキュメントにもありますが、いくつかのページにまたがっていたりして見つけるのに苦労しているので、ここにまとめておきます。

3つの選択肢

「日付別テーブル」「取り込み時間で分割されたテーブル」、**「分割テーブル」**の3つの選択肢があります。

後ろの2つがパーティショニングされたテーブルです。テーブルとしては1つですが内部的に分割(パーティションニング)されていて、実行するクエリで読み込むパーティションを指定することでスキャン対象のデータサイズを減らすことができ、パフォーマンスとコストを向上させることができます。

「日付別テーブル」は、その名の通り日付ごとに作成した複数のテーブルです。命名規則に従ったテーブル名をつけることで、Webコンソール上でも複数テーブルが集約して表示されます。また、BigQueryにはワイルドカードテーブルという機能があり、複数のテーブルをクエリ上でまとめて扱うことができます。

それぞれのタイプについて説明していきます。

テーブルパーティショニングを使わない

日付別テーブル

テーブル名に"_yyyymmdd"のサフィックスを付けるだけです。この方法は、「シャーディング」とも呼ばれます。

例としてfoo_yyyymmddのテーブルを作りました。各テーブルのフィールド定義は一致している必要はありません。
スクリーンショット 2018-10-07 17.26.05.png

このテーブルタイプのメリットは、単純さです。例えば日次バッジでテーブルの作成を行なっているとき、エラーなどでデータが中途半端な状態になったとしても、テーブルを削除してバッジ処理をやり直すことができます。
テーブル同士のフィールドの一貫性を気にしなくてもいいことも、時には便利でしょう。

デメリットとしては、パーティションされたテーブルに比べて、クエリのパフォーマンスが低くなります。

日付別テーブルは、後で紹介する取り込み時間で分割されたテーブルへの変換も可能です。

パーティショニングを使う

「取り込み時間で分割されたテーブル」と「分割テーブル」の2種類があります。後者の方が新しい機能で便利だと思うのですが、一応いずれも紹介します。

取り込み時間で分割されたテーブル

BigQueryがデータを取り込む日にちでパーティションが作成されます。(1日1パーティション) テーブル作成時に、「取り込む時間により分割」を指定します。(Webコンソールの場合)

クエリでパーティションを限定することでクエリのパフォーマンスが向上し、読み込むデータサイズも減少することからコスト(お金)も下がります。

例です。

SELECT * 
  FROM `project.dataset.table` 
 WHERE _PARTITIONTIME >= TIMESTAMP("2018-10-07")

_PARTITIONTIMEは自動で生成される擬似列で、テーブルに読み込まれたデータの日付ベースのタイムスタンプ(UTC)がこの列に格納されています。これを使ってデータを読み込むパーティションを指定します。

デフォルトではデータが入れられた日のパーティションにデータが入りますが、パーティションを指定することもできます。テーブル名$yyyymmddを指定してデータをロードします。

分割テーブル

「取り込み時間で分割されたテーブル」ではデータを格納するパーティションの選択に_PARTITIONTIME列が使われましたが、分割テーブルではそれに変わるフィールドをユーザが指定します。

例えば、Webサーバのログを保存するテーブルがあり、ユーザがアクセスした時刻が入るaccess_timeというフィールドあったとします。
このテーブルに対して実行されるクエリは、access_timeで条件を指定することが多いはずです。(例えば、2018年10月1日以降のログを確認する)

 テーブル作成時に、このフィールドをパーティションに使うフィールドとして指定します。そうすることで、WHERE句にaccess_timeを指定したクエリは、必要なパーティションからのみデータが読み込まれます。

SELECT * 
  FROM `project.dataset.table` 
 WHERE access_time >= TIMESTAMP("2018-10-01")

パーティションに使うフィールドの型は、TIMESTAMP型もしくはDATE型である必要があります。

まとめ

3つのタイプのテーブルについて紹介しました。これらの比較はドキュメントにもありますので、ご参照ください。

以上です。

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