はじめに
プログラミングを始めて5年、IT系のお仕事に就いて丸2年が経ちました。人に教えることも増えてきた中で、プログラミングを学び始めた人の多くがつまづく箇所が見えてきたように思います。
それは、「参考書や教材と違うケースには対応しきれない」「エラーが出た時・行き詰まった時に解決できない」 といったところです。
学び始めのインプット段階では、技術書や動画教材があるため、勉強がはかどるものの、いざ実践となるとできなくなってしまう…という方が多いように見受けられます。
そのため、この記事では 「より実践力や自走力を上げるにはどうしたら良いか」という勉強の指針や心構えのようなものを紹介したい と思います。
対象読者
- 本やUdemy等でプログラミングに関するインプットが一通り完了した後、次の一手に悩んでいる人
- 写経やサンプルプログラムのコーディングはしたことがあるが、自作プログラムは作ったことがない人
- プログラミングの勉強をしたが、挫折した人
- etc ...
心構え1. 検索グセをつけよう!
何か分からないことがあった時、まず検索する癖をつけましょう。
「何を検索すべきか分からない」という時は、「何が分からないのかすら分からない」状態であることが多いので、検索ワードを考えることが頭の整理に繋がることもあります。
まずは分からないことが何かを明確にして、検索ワードにして調べてみましょう。
「考えてみても検索すべきことが分からない…」という時は、Chat GPTのような生成AIに相談してみてください。ごちゃごちゃな相談も上手く受け取って言語化・助言してくれることが多いです!(心構え3も参照)
心構え2. エラーメッセージはまずググれ!
何かエラーが発生すると、大量のメッセージが表示されるかと思います。そのメッセージのうち、たいてい一番下にクリティカルなエラー内容が書かれているので、それをコピペして検索してみましょう。
何らかのブログや技術記事、質問サイト等から解決策が見つかる確率が高いです。
心構え3. Chat GPTに相談しよう!
心構え1でも少し書きましたが、生成AIに対話形式で相談するのも有効です。頭の整理にもなるし、コードも書いてくれることがあるので大変便利です。
「頭がごちゃごちゃでどうしたら良いか分からない...」「分からないことが多すぎてどこから手を付ければ良いか分からない...」「エラーメッセージを検索してみたけど、情報がほとんどない...」等のケースで活躍します。
生成AIはたまにミスをするので、嘘のコードを提示してくることも…
ファクトチェックしつつ、うまく付き合いましょう
心構え4. 怪しいところは結果を細かく出力しよう!
いわゆる「デバッグ」の操作です。
一気にコードを動かすと、どこで引っかかっているのか、どこで予想外の挙動をしているのかが分かりにくいです。そのため、細かい単位で気になるところを出力しましょう。
デバッグツールがあるケースもありますが、まずは一番最初に習うであろう文字列出力関数(pythonならprint
、C言語ならprintf
のようなもの)を活用するのがおすすめです。
慣れてきたらデバッグツールを活用するのも良いと思います!
心構え5. 最低15分は自分で考えよう!
「質問する前に最低でも15分は考えよう」 ということです。
(某質問サイトに「15分考えて分からなかったら質問しよう」的なことが書いてありましたが、その裏返しですね)
分からないことが出てきたときに、すぐに誰かに聞いてしまったり、諦めてしまったりすると、その場では何とか乗り切れても次に同じようなことがあったときに自分で解決できなくなってしまいます。
苦しいかもしれませんが、まずは自力で考えるようにしましょう。考える際に上述の心構えたちを活用していくと、15分で何かしら解決に近づく一歩を踏み出せることが多いと思います。
心構え6. 諦めず挑戦しよう!
急に根性論っぽくなってしまいましたが...結局は諦めない精神が大切だと思います。
自分のレベル感にあった勉強やアウトプットも大切ですが、実践力を身に着けるには一見難易度が高いように見えることにも挑戦していくことが一番かと思います。
「時間がかかりそうだからいいや...」「自分には無理そうだから...」と諦めてしまいたくなるところですが、ここで踏ん張ることができると「自律してプログラミングできるようになる」状態に大きく近づくと思います。
まとめ
自分自身の勉強経験・人を教えた経験から、効果があると思われる心構えを紹介しました。
いささか根性論的な側面もあるかと思いますが、この心構えを持ってプログラミングに向きあうと、脱初心者の一歩を踏み出せるかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。