クリスタには、編集中のファイルを新規ウィンドウを開くことで、別の場所に同じキャンバスを表示できます。この機能を利用して、描画中にキャンバス全体や、反転した状態のキャンバスを素早くチェックできます。
便利な機能なのですが、これを毎回手動で行うのは面倒なので、アクションを使って自動化できないか試しました。結果、できませんでした。そこで、AutoHotKey でキー操作を自動化してみました。
AutoHotKey が初めての方へ
前回の記事「AutoHotKey で、マウスカーソルの座標を調べる」に、利用までの簡単な説明を描きました。こちらをご覧ください。
https://qiita.com/mojajamaru/items/a97f7bfad3238789385c
スクリプト
cli_open_windowx2_normal.ahk
; クリスタで開いたイラストを新規ウィンドウで開き、サブモニターに配置する
SetTitleMatchMode, 2
; 生面と、左右反転の2つ
WinActivate, CLIP STUDIO PAINT ;クリスタ をアクティブにする
sleep,1000
; 新規ウィンドウを開く
OpenWindowx2()
return
ExitApp ; アプリを終了
Exit ; AHK を終了
; 新規ウインドウを開く
OpenWindowx2()
{
; 新規ウインドウを開く
send,{alt}
sleep,200
send,w
sleep,200
send,v
sleep,200
send,n
sleep,2000
; 新規ウインドウを開く
send,{alt}
sleep,200
send,w
sleep,200
send,v
sleep,200
send,n
; 表示を左右反転
send,{alt}
sleep,200
send,v
sleep,200
send,v
sleep,200
send,h
}
動作の概要
WinActive でクリスタをアクティブにします。
あとは、ウィンドウ操作、[Alt] で上部メニューを開き、目的の操作を行います。
使い方
メモ帳などのエディタを使って、cli_open_windowx2_normal.ahk を作成します。
あらかじめ、クリスタで編集するファイルを開きます。
cli_open_windowx2_normal.ahk を実行します
すると、新規ウィンドウが2枚、正面と、左右反転の二つが開きます。これを、好きな場所に移動させてご利用ください。