Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.121 は MCP 周りの強化と、長時間セッションを破綻させていたメモリリーク修正が中心ですよね。tool-search の遅延読み込みをサーバ単位でオフにできる alwaysLoad も地味な効き目。フックの updatedToolOutput もついに全ツール対応へ。
今回の注目ポイント
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MCPサーバ全ツールを常時ロード -
alwaysLoad: trueで tool-search 経由の遅延読み込みをスキップ -
PostToolUse フックで全ツール出力を書き換え可能に -
hookSpecificOutput.updatedToolOutputが MCP 限定から解放 -
メモリリーク3件まとめて修正 - 画像処理で数GB に膨らむ RSS、
/usageの約2GB リーク、長時間ツールの解放漏れ -
claude plugin prune追加 - 孤立した自動インストール済みプラグイン依存を一掃 - フルスクリーンモードのスクロール挙動改善 - 入力中に末尾へ戻されない、長いダイアログも矢印キー対応
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/skillsに検索ボックス - 多数のスキルから目的の1つを即座に絞り込める
1. MCPサーバごとに「全ツール常時ロード」を選べる alwaysLoad
対象: MCPサーバを複数登録していて、特定サーバのツールを必ず使うケース
alwaysLoad: true を MCP server config に書くと、そのサーバの全ツールが tool-search 経由の遅延読み込みをスキップして即時利用可能になります。
これまで tool-search は「使う直前にサーチで呼び出す」ワンクッションが入る前提でした。コンテキスト節約には効きますが、社内検索や定常監視のように毎回必ず使う MCP は最初から常駐させたい。alwaysLoad はそこを直接指定する逃げ道です。
{
"mcpServers": {
"internal-search": {
"command": "node",
"args": ["./internal-search-mcp.js"],
"alwaysLoad": true
}
}
}
全 MCP に true を入れるとコンテキストを食うので、本当に常駐させたいサーバだけに限定するのが現実的です。
入ったバージョン: v2.1.121
2. PostToolUse フックで「全ツール」の出力を差し替え可能に
対象: ツール出力にフィルタを噛ませたい、リダクションや整形を自動化したいフック開発者
これまで MCP ツール限定だった hookSpecificOutput.updatedToolOutput。v2.1.121 から Bash, Read, Edit, Grep など全ツールに対象が広がりました。
書き換えるのはあくまで「Claude が見る結果」のみ。ツール実行そのものは通常通り走るので、副作用を変えずにコンテキストへ流す内容だけを整えられます。
擬似レスポンス:
{
"hookSpecificOutput": {
"updatedToolOutput": "REDACTED: 17 secrets removed"
}
}
ハマる用途:
-
Bashのログから API キー・トークン・社外秘を伏せる -
Read結果の特定パス(機密リポジトリ等)を除外 -
Grepの生出力を「3件マッチ、上位2件: ...」のように圧縮してトークン消費を抑える -
Editの diff から自動生成ノイズ(.lock や .min.js)を消す
実装で1つ落とし穴。空の updatedToolOutput を返すと出力がそのまま空文字に置き換わって Claude が状況を読めなくなります。書き換え条件に当てはまらなければ、updatedToolOutput キーごと省くのが無難。
入ったバージョン: v2.1.121
3. 数GB級だったメモリリーク3件をまとめて潰す
長時間セッション派には地味に効きます。
| 現象 | 修正内容 |
|---|---|
| 画像を多数扱うと RSS が数GB単位で増え続ける | 解放漏れを修正 |
/usage 実行で約2GB リーク(履歴の大きいマシン) |
トランスクリプト走査の参照保持を解消 |
| 長時間ツールが進捗イベントを出し損ねるとリーク | progress 監視のタイマー漏れを修正 |
「半日使っているとMacのファンが回り続ける」「/usage を叩いた瞬間に重くなる」覚えがあるなら、v2.1.121 にあげるだけで体感が変わります。
入ったバージョン: v2.1.121
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| v2.1.121 | プラグイン | claude plugin prune |
孤立した自動インストール済みプラグイン依存を削除。plugin uninstall --prune で連鎖削除 |
| v2.1.121 | UI |
/skills 検索ボックス |
入力でフィルタ。長いリストでもスクロール不要 |
| v2.1.121 | UI | フルスクリーンのダイアログをスクロール可 | 矢印キー、PgUp/PgDn、home/end、マウスホイール対応 |
| v2.1.121 | UI | 折り返した URL の全行クリックで開ける | 行をまたぐ長い URL でも全体が起点に |
| v2.1.121 | UI | フルスクリーン入力中のスクロールジャンプ抑制 | 上方向に読みに行ってもツール完了で末尾に戻されない |
| v2.1.121 | SDK |
CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1 非対話セッション対応 |
claude -p でも有効に |
| v2.1.121 | 権限 |
--dangerously-skip-permissions の挙動修正 |
.claude/skills/, .claude/agents/, .claude/commands/ への書き込みで確認しない |
| v2.1.121 | 連携 | iTerm2 クリップボード許可を自動設定 |
/terminal-setup がチェックを入れ、tmux 経由の /copy も動作 |
| v2.1.121 | MCP | 起動時エラーの自動リトライ | 最大3回、以前は1回失敗で切断のまま |
| v2.1.121 | UI | ターミナルタブのセッションタイトルを言語設定で生成 |
language 設定に従う |
| v2.1.121 | 接続 | claude.ai コネクタを URL で重複排除 | 同一 URL を複数登録しても1つにまとまる |
| v2.1.121 | 認証 | Vertex AI で X.509 mTLS ADC 対応 | Workload Identity Federation を証明書ベースで利用可 |
| v2.1.121 | UI | 起動高速化 | リリースノートの "Recent Activity" パネル削除 |
| v2.1.121 | UI | LSP 診断サマリの展開 | クリックまたは Ctrl+O で展開、ヒント表示 |
| v2.1.121 | SDK |
mcp_authenticate の redirectUri 対応 |
カスタムスキームと claude.ai コネクタ向け |
| v2.1.121 | OTel | LLM スパンに stop_reason 等追加 |
gen_ai.response.finish_reasons、user_system_prompt(OTEL_LOG_USER_PROMPTS ゲート) |
| v2.1.121 | VSCode | 音声入力が accessibility.voice.speechLanguage 尊重 |
Claude Code 側に言語設定がない場合 |
| v2.1.121 | VSCode |
/context がトークン使用ダイアログで開く |
プレーンテキスト返却ではなくネイティブ UI |
v2.1.121 のバグ修正一覧
- メモリリーク3件(本文セクション3で詳述)
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Bashツールが、起動ディレクトリ削除/移動でセッション中ずっと使えなくなる問題 -
--resumeが外部ビルドで起動時クラッシュ -
--resumeが大規模セッションでトランスクリプト破損行に当たると失敗。破損行をスキップして継続するように - Bedrock の application inference profile ARN で
thinking.type.enabled is not supportedエラー - Microsoft 365 MCP の OAuth が重複/未対応の
promptパラメータで失敗 - 非フルスクリーン下で Ctrl+L や再描画時にスクロールバック重複(tmux / GNOME Terminal / Windows Terminal / Konsole)
- claude.ai MCP コネクタが起動時のコネクタ一覧取得で一時認証エラーに遭うと無言で消える問題
- リモートセッションのビルトインツール「Always allow」ルールがワーカ再起動後に消える
-
managed-settings.json配下のネイティブビルドでNO_PROXYが一部 HTTP クライアントに反映されない - 管理設定承認プロンプトを Accept してもセッション終了。適用して継続するように
- 古い OAuth トークンで
/usageが「rate limited」表示。自動リフレッシュで解消 -
settings.jsonの不正な旧 enum 値で設定全体が無効化される問題 -
/usageダイアログが no-flicker オフ時にクリッピング - フルスクリーンレンダラがオフのとき
/focusが "Unknown command" 表示。有効化方法を案内 - 組み込み grep/find/rg のシェルラッパが、実行中バイナリが削除されると失敗。インストール済みツールにフォールバック
- 大規模ディレクトリツリーでの
findのピーク fd 使用量を削減
まとめ
v2.1.121 は派手な目玉機能こそ少ないものの、alwaysLoad とフック updatedToolOutput の全ツール解放という MCP/フック開発者目線で確実に効く変更が入りました。長時間セッションでメモリが膨らんでいた人は、メモリリーク修正だけでも上げる価値があります。