Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
Linux x64 のネイティブバイナリが約 340MB から約 75MB に縮みました。v2.1.243 が配布物を zstd 圧縮に切り替え、実行時のメモリもセッションあたり 40〜70MB 削った。定型 1 行の changelog が続いたあとの、まとまった変更公開です。
今回の変更の見取り図
| 変更 | 版 | 中身 |
|---|---|---|
| 配布サイズの圧縮 | v2.1.243 | Linux x64 で約 340MB → 約 75MB。メモリ使用量も 40〜70MB 減 |
modelPicker 設定 |
v2.1.243 |
/model の一覧を独自リストで編成できる |
promptCacheTtl 設定 |
v2.1.243 | API キーや Bedrock / Vertex でも 1 時間キャッシュを維持できる |
modelPricing 管理設定 |
v2.1.243 | 組織の契約単価と割引率で /cost を計算する |
/usage の Loops 内訳 |
v2.1.243 |
/loop ごとの実行回数とトークン消費が見える |
| サンドボックスの挙動変更 | v2.1.243 | 許可ホスト一覧をプロンプトに載せない方式になった |
| glibc 2.44 起動クラッシュの修正 | v2.1.245 | Arch Linux や Fedora Rawhide で起動できなかった |
v2.1.241 の changelog は定型 1 行のみ。実質の変更は v2.1.243 と v2.1.245 が持っています。
340MB のダウンロードが 75MB になる
ネイティブ版のインストールと自動アップデートが落とすバイナリは、Linux x64 で約 340MB ありました。 v2.1.243 からは配布物が zstd 圧縮になり、ダウンロードは約 75MB。サイズにして約 78% の削減です。
メモリ面では、ランタイムがコード全体の常駐をやめて必要な部分だけを読み込むようになり、セッションあたりでおおよそ 40〜70MB 浮く。長時間セッションではヒープの成長に応じて GC を早めに走らせ、ピークメモリを抑えます。
起動も速くなりました。サンドボックスと MCP の初期化が最初の描画をブロックしなくなり、素の起動ではサブコマンド登録をスキップ。同梱スキルとプロンプト文の格納形式も変わり、バイナリ自体は約 2MB 縮んでいます。
モデルと料金の制御が設定に降りてくる
対象読者: API キー直結や Bedrock / Vertex 経由で Claude Code を運用している組織の人
v2.1.243 で settings のキーが増え、モデル選択・キャッシュ時間・単価を組織側で固定できます。
-
modelPicker-/modelの一覧を、順序とラベルを付けた独自リストに編成できる。Vertex / Bedrock 形式のモデル ID もそのまま書け、組み込み一覧への追記と置き換えのどちらも選べる -
promptCacheTtl/subagentPromptCacheTtl- メイン会話のプロンプトキャッシュを 1 時間に保ち、サブエージェントは 5 分のままにできる。API キーとクラウドプロバイダの利用者が対象 -
modelPricing(管理設定) - 組織の契約単価と割引率が/cost・ステータスライン・テレメトリのコスト表示に反映され、定価ベースの数字との乖離が消える
/usage には Loops の内訳が加わり、/loop タスクごとの実行回数・累計トークン・1 回あたりトークン・最終実行が並ぶようになりました。動かしっぱなしでトークンを食い続けるタスクが数字で見える。/tasks とエージェント詳細には、各サブエージェントが実際に動いたモデルと effort レベルも出ます。
料金表示もひとつ変わった。/model ピッカーと同梱の claude-api スキルで、Sonnet 5 の入力 $2・出力 $10 / MTok は期間限定プロモではなく通常の定価という扱いになっています。/login → Anthropic Console には「Sign in with your Console account」が加わり、API キーの発行を認めていない組織でもキーなしのサインインが選べる。
沈黙と切断まわりの修正
v2.1.245 は 8 月 25 日リリース、修正 1 件だけの版です。glibc 2.44 を採用したディストリビューション、たとえば Arch Linux・CachyOS・Fedora Rawhide で、起動時にクラッシュする問題が直りました。
v2.1.243 で、サンドボックス版 Bash のプロンプトから許可済みネットワークホストの一覧が消えました。Claude が一覧に無いホストを「ブロック済み」と見なして最初から諦めるのではなく、まずリクエストを試み、ユーザーがその場で新しいホストを承認できる動きに変わっています。
切断や無応答でセッションが止まる系の修正も v2.1.243 に集中しています。
| 症状 | v2.1.243 での修正 |
|---|---|
| API が応答を返さないままセッションが 10 分以上沈黙する | 約 3 分でタイムアウトして 1 回リトライし、失敗すると API Error: No response from API を表示 |
-p 実行や SDK セッションの remote MCP サーバーが切断後に復帰しない |
自動で再接続し、戻らない場合は failed として報告 |
/resume に直近 50 セッションしか出ない |
スクロールに合わせて追加読み込み |
/model で Ultracode を選んでも反映されない |
現在のセッションに即適用 |
| user namespace や rootless コンテナでセッション間メッセージングが v2.1.232 以降無効になる | 修正 |
NO_PROXY に localhost を書いても小文字の no_proxy でないと IDE 接続がプロキシを経由する |
大文字・小文字の両表記を許容 |
定型 1 行明けの大型版
定型 1 行の changelog で沈黙していた期間の変更を、v2.1.243 がまとめて吐き出しました。派手な新機能は少なく、配布サイズ・メモリ・起動時間の足回りに手が入った版でした。その直後の v2.1.245 で、glibc 2.44 環境の起動クラッシュも解消しています。
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