Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.137〜v2.1.139 の計 3 本を 1 本にまとめて解説します。新機能ラッシュは v2.1.139 に集中、残り 2 本は VSCode 拡張周りと内部修正のみ。
今回の注目ポイント
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agent view (Research Preview):
claude agentsで全 Claude Code セッションを 1 リストに集約 (v2.1.139) -
/goalコマンド: 完了条件を渡すと Claude がターンを跨いで作業を継続 (v2.1.139) -
hook の
args: string[](exec form): シェル経由なしで spawn、パスのクオート問題が消える (v2.1.139) -
continueOnBlock設定:PostToolUseの rejection 理由を Claude に戻してターンを継続させる (v2.1.139) -
MCP stdio に
CLAUDE_PROJECT_DIR: hooks と同じ環境変数が stdio MCP サーバーにも渡る (v2.1.139) -
API key 設定時の機能無効化: Remote Control・
/schedule・claude.ai MCP connectors・通知設定が無効化 (v2.1.139)
claude agents で並走セッションを 1 画面に集約 (v2.1.139)
対象: Claude Code を複数並走させて、どれが自分待ちか分からなくなる人。
claude agents を叩くと、走行中・自分の入力で止まっている・完了済み、の Claude Code セッションが 1 つのリストに並ぶ。
claude agents
ターミナルタブを行き来して「どれが入力待ち」を探す手間が減る。Research Preview 扱いなので今後挙動は変わりうる。詳細は 公式ドキュメント に集約されている。
/goal で完了条件を渡して放置する (v2.1.139)
対象: 「テストが通るまで」「lint が消えるまで」のような達成条件を伝えて放置したい人。
/goal で完了条件を 1 つ宣言すると、Claude が満たすまでターンを跨いで作業を続ける。interactive モード・-p (非対話) モード・Remote Control いずれでも動く。
/goal すべての pytest が通るまで修正を続ける
実行中はオーバーレイパネルに elapsed / turns / tokens が出る。トークンの伸びを横目で見ながら止め時を判断できる。
「失敗テストを直して」のような単発依頼だと、Claude が「直しました」と返してもテストが赤いまま、ということが起きる。/goal は「何が満たされたら終わるか」を Claude 側に持たせるので、止まる条件がコマンド側で固定される。
hook の args 配列でクオート地獄から抜ける (v2.1.139)
シェル経由でコマンドを組み立てると、空白や $ を含むパスは引用符で囲む必要がある。args: string[] はシェルを介さずプロセスを直接 spawn するので、${path} に空白が混ざっても引用符は不要。
{
"type": "command",
"command": "/usr/local/bin/myhook",
"args": ["${path}", "--mode", "check"]
}
同じく v2.1.139 で PostToolUse hook の continueOnBlock: true も入った。立てておくと hook がツール実行を拒否したとき、rejection 理由を Claude に戻してターンを継続させられる。
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| v2.1.139 | UX | /scroll-speed |
マウスホイール速度をライブプレビューで調整 |
| v2.1.139 | Plugin | claude plugin details <name> |
コンポーネント一覧とセッションあたり推定トークンコストを表示 |
| v2.1.139 | UX | transcript ナビゲーション |
? でショートカット、{/} で user prompt 間ジャンプ、v でショートカットパネル切替 |
| v2.1.139 | MCP |
/mcp Reconnect ホットリロード |
.mcp.json の編集を再起動なしで反映、失敗時は HTTP status と URL を表示 |
| v2.1.139 | MCP | stdio に CLAUDE_PROJECT_DIR
|
hooks と同じ環境変数を stdio サーバーが受け取れる。plugin config からも ${CLAUDE_PROJECT_DIR} 参照可 |
| v2.1.139 | Plugin |
claude plugin install 自動再フェッチ |
マーケットプレイスを自動更新してリトライしてから「not found」を返す |
| v2.1.139 | Telemetry | subagent ヘッダ |
x-claude-code-agent-id / x-claude-code-parent-agent-id 付与、OTEL claude_code.llm_request span に agent_id / parent_agent_id 属性追加 |
| v2.1.139 | 認証 | API key 設定時の機能無効化 |
ANTHROPIC_API_KEY / apiKeyHelper / ANTHROPIC_AUTH_TOKEN が立っていると Remote Control・/schedule・claude.ai MCP connectors・通知設定が無効化される (Claude.ai login が併存していても同じ) |
| v2.1.139 | コンパクション | sensitive な user instructions を保全 | コンパクションプロンプトがモデルに保持を指示 |
| v2.1.139 | コンテキスト |
/context all の skill 推定 |
モデル側 tokenizer を反映した丸め値で表示 |
| v2.1.139 | コンテキスト | プラグイン出所表示 |
/context でプラグイン由来 skill の plugin 名を表示 |
| v2.1.139 | MCP | Remote MCP 再接続リトライ | 一時的失敗時の自動リトライが全ユーザーで有効化 |
| v2.1.139 | VSCode | 直近セッション再オープン |
Cmd/Ctrl+Shift+T で直前タブ復活。claudeCode.enableReopenClosedSessionShortcut で切り替え |
| v2.1.138 | 内部 | 内部修正のみ | 公開向け変更なし |
| v2.1.137 | VSCode | Windows 起動失敗を修正 | 拡張機能が Windows でアクティベートできない不具合を解消 |
バグ修正 (v2.1.139)
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forceRemoteSettingsRefreshポリシーと expired credentials が組み合わさり、claude auth login/logout/statusがデッドロックして復旧不能だった問題 -
autoAllowBashIfSandboxedがシェル展開 ($VAR,$(cmd)) を含むコマンドを自動承認しなかった問題 - 端末に書き込む hook が対話プロンプトの表示を壊す問題 (hook は端末アクセスなしで実行されるようになった)
- HTTP/SSE MCP サーバーが non-protocol データを流すとメモリが無制限に伸びる問題 (1 SSE フレームあたり 16 MB cap)
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Skill(name *)のワイルドカードがBash(ls *)と同じ prefix match で動かない問題 - シンボリックリンク経由の
~/.claude/settings.json編集を hot-reload が拾わない問題 - marketplace キーと manifest 名が違うとき plugin details がロードできない問題
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/modelピッカーの「Default」行がANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL/ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELの上書きを反映しない問題 - レスポンス完了 5 分後に「stream idle timeout」が誤発火する問題 (watchdog がストリームキャンセル時にクリアされていなかった)
- MCP サーバーが 10 個以上で cache directory が書き込み不可のとき、原因不明のまま
exit 1で落ちていた問題 - ダイアログのタブ名・リスト矢印・select 行でタイピングカーソルが点滅する問題
- transcript view でマウスクリック後にレターショートカットが効かなくなる問題
- Bash モードの上矢印が最初の履歴を繰り返し、編集途中のドラフトを上書きする問題
- 画像を複数まとめてペースト / ドロップしたとき最後の 1 枚しか挿入されない問題
- ハイパーリンクが dark テーマで読めない dark navy で表示される問題 (active テーマに合わせるように)
- 3P プロバイダーで model が
opusalias のとき model picker に重複した「Current model」行が出る問題 - PAYG 3P プロバイダーの legacy Opus picker エントリがデフォルトと同じモデルに解決される問題
- Cursor / VS Code 1.92〜1.104 でマウスホイールスクロールが暴れる問題 (トラックパッドは一定速度、マウスホイールは 1 ノッチ約 3 行)
- Windows Terminal / VS Code でバックグラウンドセッションに attach したときのスクロール挙動の崩れ
- 切断済みサーバー由来の MCP リソースが
@server:補完に残り続ける問題 - 2 ファイル diff の snippet で truncated 行数を 1 行多く報告していた問題
- Grep の Windows ドライブレターパスが相対化されない問題と、count モードが単一ファイル paths の合計を誤って出す問題
- 罫線埋め込みテキストが CJK / 絵文字の visual cell width 計算ミスでオーバーフローする問題
- ファジー一致のハイライトが絵文字や astral plane 文字をペアの途中で割る問題
- skill 引数名に regex メタ文字が含まれていると引数置換が壊れる問題
- ProgressBar がほぼ満杯の fractional cell でフルブロックを描画していた問題
- 最後の subscriber が抜けたあともフェッチ中だと task polling と
fs.watchが復活する問題 - manifest 名と source identifier が違うとき、plugin の依存解決でカウントが古いまま残る問題
- Insights の Time-of-Day チャートで unparseable timestamp が混ざるとセッション分布が歪む問題
- cmd / super / win 修飾キー単独の keybinding が unparseable 扱いになる問題
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--printモードでclaude_code.active_time.totalOTEL メトリクスが出ない問題 -
claude plugin updateが marketplace 内のクロスプラグイン symlink を壊す問題
まとめ
v2.1.139 の目玉は agent view と /goal。複数並走しているセッションの待ち状態を 1 リストで確認でき、完了条件付きの長時間タスクを /goal 経由で渡せるようになった。hooks 側も args: string[] と continueOnBlock の追加で、シェルクオートと PostToolUse rejection 周りが整理された。v2.1.137 / v2.1.138 は VSCode 拡張と内部修正のみで大きな変更なし。