Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.267 で settings に maxEffortLevel が入り、Bedrock / Vertex / Foundry 込みで effort の上限を固定できるようになりました。利用者は /effort で上限より上を選べないので、Bedrock や Vertex 経由の組織利用でも effort の天井は管理側が握ります。間の v2.1.266 は、v2.1.265 で CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY 付きの proxy 構成が止まった回帰を戻す 1 行だけの版。
先に拾うもの
| 変更 | 挙動が変わる人 | 版 |
|---|---|---|
maxEffortLevel で effort の上限を設定できる |
managed settings や modelSettings を組織で配っている人 |
v2.1.267 |
--system-prompt-snapshot off で system prompt を毎リクエスト描き直す |
--system-prompt の文面を試行錯誤している人 |
v2.1.267 |
| 読めない managed 設定が全許可から全拒否に変わる | HTTP hook や channel plugin を managed settings で許可している組織 | v2.1.267 |
| prompt cache を壊すツール定義の書き換えを潰す | MCP を多く繋いでいる人、resume を多用する人 | v2.1.267 |
CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY 単独では gateway sign-in を要求しなくなる |
v2.1.265 で proxy 経由が "Not signed in" になった人 | v2.1.266 |
maxEffortLevel は上限であって固定値ではない
設定は top-level か、modelSettings 配下のモデル単位に書きます。
{
"maxEffortLevel": "medium"
}
これで Bedrock / Vertex / Foundry を含む全プロバイダで、effort が medium を超えなくなります。利用者が /effort で選べるのは low と medium まで。値は低い順に low / medium / high / xhigh / max です。
同じ v2.1.267 で、Claude Code が custom command / skill / subagent の effort: frontmatter を無視するバグも直りました。対象は Opus 4.7 / Opus 4.8 / Fable 5 のように、既定の effort が固定されているモデルでした。frontmatter に effort: high と書いても、既定値のまま動いていました。
--system-prompt-snapshot off は prompt の文面を試すためのフラグ
既定の on では、system prompt を会話の初回リクエストで 1 回描画して記録し、以降は resume を含めて記録をそのまま送ります。 後から --system-prompt に別の文面を渡して起動し直しても、compact するまで Claude Code は最初の記録を送り続けます。
off は記録せず、毎リクエスト描き直す設定。v2.1.267 の changelog は「prompt の文面を反復する時用」と位置づけています。既定の on が cache を守り、off が書き換えた文面を即反映する、という切り分けになりました。
prompt cache のズレ潰し、v2.1.267 はツール定義と resume が対象
v2.1.263〜v2.1.265 で subagent と teammate の cache が直り、v2.1.267 はツール一覧が途中で書き換わるケースを潰しています。 Anthropic API の cache は tools → system → messages の順の前方一致で、ツール定義が 1 つ変われば以降は全部外れる仕組み。
-
セッション途中でツールが増える: 会話から fork した background worker が
EnterWorktreeをツール一覧に足していた。ToolSearch の無いセッションで MCP や plugin のツールが途中から inline で増えるのも同じで、対応モデルには deferred definition として渡すようになった。 -
/modelで切り替える: モデルを変えるたびに全ツール定義を再送していた。commit と PR の attribution 文は conversation note に移り、モデル変更時は Claude Code がそこだけ更新する。 -
resume で描き直す: MCP connector の再接続が前回と違うタイミングで起きた時、初手でツールを使ったセッション、claude.ai connector のツールが変わった時、
-pの会話を対話で resume した時。どれも記録済みの定義を再描画せず、そのまま再生する。
extended thinking が消える問題も根っこは同じです。読み込み済みのツールを MCP が再送する、切断やアップグレードでツールが消える、といった時にツール一覧が書き換わり、それまでの thinking を捨てていました。--system-prompt や --append-system-prompt 付きのセッションと subagent も、system prompt とツール定義を 1 回だけ記録する側に揃いました。
v2.1.265 だけ CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY 付きの構成が "Not signed in" で止まっていた
v2.1.265 で CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY を設定していると、API key / apiKeyHelper / custom auth header のどれで認証していても全リクエストが失敗していた。v2.1.266 で元の挙動に戻り、設定変更は要らない。
出ていたエラーはこれ。
Not signed in to the Cloud gateway
CLAUDE_CODE_USE_GATEWAY は文書化されていない環境変数で、v2.1.264 まで Claude Code は ANTHROPIC_BASE_URL と ANTHROPIC_AUTH_TOKEN が両方ある時しか見ていませんでした。v2.1.265 でこの変数だけで Cloud gateway の sign-in を強制するようになり、LLM gateway や proxy 経由の構成が軒並み止まりました。v2.1.266 からは単独の指定を Claude Code が再び無視します。
読めない managed 設定は全許可から全拒否へ
allowedHttpHookUrls / httpHookAllowedEnvVars / allowedChannelPlugins の managed 設定を Claude Code が読めないとき、v2.1.267 からは何も許可しない。以前は読めない = 全許可だった。
管理側の設定ファイルが壊れたまま気づいていなかった組織では、v2.1.267 に上げた時点で HTTP hook と channel plugin が通らなくなります。同じ版で、path にバックスラッシュを含む marketplace entry が containment check をすり抜けていた穴も塞がりました (macOS / Linux)。
v2.1.267 の残りの修正
残りで運用に触るものだけ。
| 領域 | 修正 |
|---|---|
| resume | 5 MB を超える transcript を resume すると、並列ツール呼び出しとその hook 出力が消えていた |
| resume |
/compact などの slash command を挟んだ後の -p --resume が、"Continue from where you left off." のターンを勝手に足していた |
| 認証 | Claude Desktop 配下で AWS / Google Cloud の資格情報が切れると、再認証エラーの前に "request failed" を 10 回リトライしていた |
| Remote Control |
claude remote-control の server credential が約 30 日で切れると、接続中の全セッションごと落ちていた。ホストが再登録して継続する |
| VS Code | transcript の親リンクが循環していると、fork / 過去メッセージ編集 / rewind で拡張ホストが CPU 100% で固まっていた |
| VS Code | CRLF のファイルで diff view の accept が "String not found in file" で失敗していた |
| VS Code | パスにスペースを含むファイルが @-mention から落ちる。Remote-SSH でワークスペースがリモートにしか無いとセッション一覧が読めない |
| Web 版 | GitHub Enterprise Server の token が切れると「未接続」表示になっていた。PR と issue の操作時に自動で更新する |
1 行の v2.1.266 と 53 行の v2.1.267
v2.1.266 は前回の記事を公開した約 30 分後に出た、v2.1.265 の回帰を戻すだけの版でした。v2.1.267 は 53 行ありますが、新規は maxEffortLevel と --system-prompt-snapshot off の 2 つで、残りは v2.1.263 から続く prompt cache の修正と、resume の整合性が中心です。effort の上限は管理側、snapshot の切り替えは prompt を書く側に向いた機能で、同じ版に載った以外の繋がりはありません。
前回: Claude Code v2.1.263〜v2.1.265|サブエージェントと teammate で prompt cache が外れていた|毎日Changelog解説