Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.232 でサブエージェントの fork がデフォルト有効になりました。subagent_type: "fork" のサブエージェントが親の会話全体とプロンプトキャッシュを引き継ぐので、これまでの経緯を要約して渡す作業が丸ごと消えます。対話セッションでのエージェント起動もバックグラウンドが既定になり、サブエージェントの回し方が一段変わります。
今回の注目ポイント
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サブエージェントの fork がデフォルト有効に -
subagent_type: "fork"が会話全体とプロンプトキャッシュを継承 (v2.1.232) -
@で他の Claude セッションを名指し - 名前を打つだけでSendMessageが直接届く (v2.1.232) - ネストした git リポジトリの trust 継承を廃止 - 親ディレクトリの信頼を引き継がず、リポジトリごとに確認 (v2.1.232)
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PowerShell と Git Bash の権限バイパスを修正 -
$PSDefaultParameterValuesの上書きと Cygwin 形式シンボリックリンク経由の書き込み (v2.1.232) -
GitLab がシークレット秘匿と marketplace の両方でサポート対象に -
gitlab.comの URL がgithub.comと同じように clone される (v2.1.232) - MCP の接続失敗で 30 秒待たされなくなった - プロトコルバージョン確認への無応答・不正応答を即座に打ち切り (v2.1.232)
fork したサブエージェントが会話をまるごと引き継ぐ
対象読者: サブエージェントやカスタムエージェントを日常的に呼び出している人
デフォルトが「引き継ぐ」側に倒れました。 changelog の原文はこうなっています。
Subagent forking is now on by default: a
subagent_type: "fork"subagent inherits the full conversation and prompt cache
fork で起動したサブエージェントは、親セッションの会話履歴とプロンプトキャッシュをそのまま持ちます。呼び出す側が「ここまでの経緯」を要約してプロンプトに詰め直す手順が消える。キャッシュごと引き継ぐので、同じ前提を読み直すためのトークンも積み上がりません。
もう 1 つ、対話セッションから teammate 以外のエージェントを起動したときの既定がバックグラウンド実行に変わりました。起動して結果を待つあいだ手が止まらず、そのまま次の指示を打てます。
起動時のヒントに出ていた「カスタムサブエージェントを作る」という案内と、/powerup ツアー内の同じ誘導は削除されています。カスタムエージェントを新規作成する導線は 2 か所とも消え、fork が既定になりました。
@ で別セッションに直接話しかける
@api-worker テストが通ったか確認して
プロンプトで @ に続けてセッション名を書くと、Claude がそのセッションへ SendMessage を投げます。別ターミナルで回している作業の進捗を、手元のセッションから直接確認できます。
SendMessage 側の挙動も変わりました。ライブセッションと完全一致する裸の名前なら、ref での確認を挟まずそのまま届きます。名前が衝突しないよう、同じマシン上の対話セッションは一意な名前を保つようになりました。既存のライブセッションと同じ名前で起動・リネームすると name-word-word 形式の変種が割り当てられ、その旨が通知されます。
受信側の制御は /config に増えた行で行います。
/config の行 |
内容 |
|---|---|
| Dialog expiry | ダイアログの有効期限 |
| Messages from your other sessions | 他セッションからの受信を accept / hold / refuse で制御 |
ネストした git リポジトリが親の信頼を引き継がなくなった
モノレポやサブモジュールを抱えたリポジトリでは、アップデート後に信頼確認のプロンプトが増えます。
親ディレクトリで信頼済みなら、その配下のリポジトリも自動的に信頼扱いでした。v2.1.232 からはリポジトリごとに確認が要ります。サブモジュールや、作業ツリーの中にクローンした別リポジトリが対象。
権限まわりの修正はほかに 2 件。PowerShell では、変数を書き込むパラメータが $PSDefaultParameterValues を黙って上書きし、後続コマンドのファイルアクセス先を差し替えられる状態でした。Windows の Git Bash では Cygwin 形式のシンボリックリンクをパス検証が通常ファイルと見なしており、リンク越しの書き込みが素通りしていました。どちらも権限承認を経由するようになっています。
Bash の入力リダイレクト (< file) も、引数として書いた場合と同じく全プラットフォームで権限チェックされます。sandbox.ripgrep は user / managed / --settings からのみ有効になり、プロジェクト設定からの上書きは効きません。
Fable 5 が /advisor に復帰
Fable へのアクセスを持つ組織で、Fable 5 を /advisor のアドバイザーとして再び選べます。利用クレジットの同意は /model fable から。
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| v2.1.232 | セキュリティ | GitLab トークンの秘匿化 |
glrt- gloas- glptt- など 9 系統をマスク、ルーティング可能な glpat- / gldt- は全体を秘匿。glab の設定ストアも gh と同じ保護対象に |
| v2.1.232 | セキュリティ | 管理設定の承認ダイアログを強化 | エンドポイント URL を表示、テレメトリのみの変更は文言を明確化、sandbox.bwrapPath などバイナリ上書きは承認必須 |
| v2.1.232 | プラグイン | GitLab の marketplace 対応 | ネストしたサブグループを含む gitlab.com の URL が github.com と同様に clone される。clone 失敗時のヒントも実際の git ホスト名を出す |
| v2.1.232 | 設定 | marketplace 設定のエイリアス追加 |
additionalMarketplaces / allowedMarketplaces が extraKnownMarketplaces / strictKnownMarketplaces の別名として通る |
| v2.1.232 | MCP | 接続失敗時の待ち時間を解消 | プロトコルバージョン確認に無応答・不正応答のサーバーで 30 秒間ハングしていた問題を修正 |
| v2.1.232 | Gateway |
desktop: オーバーレイと管理ポリシーの検証 |
手書きの 11 キーからリリース済み Desktop 設定全体へ拡張。空の match.groups や不正な email_domain は起動時に失敗 |
| v2.1.232 | Remote Control | 再接続の粘りを強化 | ネットワーク断から約 30 分は再接続を継続し、1 時間に数回の瞬断でも切れない |
| v2.1.232 | Remote Control | セッション重複と履歴復元の修正 | Desktop / IDE 発のセッションが再開のたびに新規扱いされる問題、worker 再起動で履歴が戻らない問題を修正 |
| v2.1.232 | コマンド |
/code-review の高負荷モード |
high / xhigh / max もほかのレベルと同じくバックグラウンドエージェントで動く |
| v2.1.232 | コマンド |
/plugin install が marketplace を先に更新 |
plugin@marketplace 指定時、公開直後のプラグインも手動更新なしで入る |
| v2.1.232 | UI | フルスクリーン表示の高速化 | 更新のたびに会話全体を再正規化しなくなり、長いセッションでも応答性を保つ |
| v2.1.232 | サンドボックス | 保護パスの回避経路を封鎖 | Linux ファイルシステムサンドボックスの保護パスバイパスと、共有 /tmp 上のソケットディレクトリを強化 |
まとめ
fork のデフォルト有効化で、サブエージェントに文脈を渡す書き方そのものが変わります。@ によるセッション間メンションと合わせ、複数セッションを並行で回している環境ほど影響が大きい。権限チェックの抜け道を塞ぐ修正が Windows と Linux の双方に入っているので、アップデートは早いほうがいいです。