Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.122〜v2.1.123 の計2本をまとめて解説。v2.1.122 は Bedrock のサービスティア指定や /resume の PR URL 検索など実務で効く中粒度の追加が並び、v2.1.123 は OAuth ループの一点修正です。
今回の注目ポイント
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BedrockのService Tier指定 -
ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIERで flex / priority を選べる - /resume にPR URLを貼ると元セッションが見つかる - GitHub / GitHub Enterprise / GitLab / Bitbucket の4つに対応
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OAuth 401ループ修正 -
CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1を入れていた環境がやっとログインできるように - settings.json の hooks 不正でも全体は壊れない - 1ヶ所のtypoで設定ファイル全滅、を回避
- 画像が2576px→2000pxに正しくリサイズ - 新モデル送信時の解像度誤差を是正
- OpenTelemetry の数値属性が文字列ではなく数値に - ダッシュボード集計の地味な落とし穴を解消
Bedrockのサービスティアを環境変数1つで切り替えられる
対象: Amazon Bedrock経由で Claude Code を動かしている人
v2.1.122で ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER が追加されました。default / flex / priority の3択で、値はそのまま X-Amzn-Bedrock-Service-Tier ヘッダとして Bedrock API に渡ります。
# レイテンシ重視・対話用
export ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER=priority
# 安価で待てるバッチ用
export ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER=flex
claude
これまでBedrockのサービスティア機能を使うにはSDK直叩きやプロキシ層でヘッダを挿し込むしかなく、Claude Code単体では選択不能でした。プロセス分離での使い分けが手軽です。具体的には大規模リファクタを裏で flex で流しつつ、対話セッションは priority で待たない、という構成が環境変数のexportだけで成立します。AWS側の利用枠が逼迫したときの逃げ道としても効くでしょう。
/resume の検索ボックスがPR URLを理解する
対象: Claude Code で作業 → PRを出す → 後日戻ってきて続きをやる、を繰り返す人
/resume の検索ボックスにPR URLを貼ると、そのPRを生成したセッションを引っ張ってこられるようになりました(v2.1.122)。GitHub・GitHub Enterprise・GitLab・Bitbucket の4プラットフォームに対応しています。
/resume https://github.com/your-org/your-repo/pull/1234
これまでセッション履歴をタイトル文字列で漁るか、リポジトリ名で絞り込むしかなく、レビューバックの再開で「あのPRどこから手をつけたんだっけ」になる場面が多発していました。PR URLコピー1発で復元、という導線が一直線に通ります。
CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1 環境のログイン不能が解消
対象: 実験ベータを切るために CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1 を設定していたユーザー
v2.1.123の唯一の修正。CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1 を設定した状態でOAuth認証すると、401を返されては再試行を繰り返す無限ループに陥り、ログインそのものが完了しない状態でした。
export CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1
claude # v2.1.122以前: 401ループで進まない
# v2.1.123以降: 認証完了
回避のため変数を一時的に外していた方は、v2.1.123に上げて元に戻して問題ありません。
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| v2.1.122 | /mcp | claude.ai connector の重複表示 | 同一URLの手動MCPサーバーで隠れていた claude.ai connector を表示し、削除ヒントを出す |
| v2.1.122 | /mcp | 未認証メッセージの明確化 | ブラウザサインイン後も未認証のまま残った場合の文言を改善 |
| v2.1.122 | OpenTelemetry | 数値属性の型修正 |
api_request / api_error の数値属性が文字列でなく数値で出力される |
| v2.1.122 | OpenTelemetry | at_mention ログ追加 |
claude_code.at_mention ログイベントを @ メンション解決時に発火 |
| v2.1.122 | settings.json | hooks不正の影響範囲縮小 |
hooks の1エントリが malformed でも他の設定は読み込まれる |
| v2.1.122 | Voice mode | Caps Lock バインドエラー | ターミナルが Caps Lock をキーイベントとして送らないため、エラーで明示 |
バグ修正(展開して読む)
v2.1.122 のバグ修正一覧
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/branchで巻き戻し済みタイムラインを含むセッションを fork するとtool_use ids were found without tool_result blocksで失敗する不具合を修正 -
/modelで Bedrock の application inference profile ARN に Effort オプションが表示されず、output_config.effortも送られない不具合を修正 - Vertex AI / Bedrock がセッションタイトル生成や構造化出力で
invalid_request_error: output_config: Extra inputs are not permittedを返す不具合を修正 - Vertex AI の
count_tokensエンドポイントがプロキシゲートウェイ越しで400を返す不具合を修正 -
spinnerTipsOverride.excludeDefaultが時間ベースのスピナーTipsを抑制しない不具合を修正 - ToolSearch がノンブロッキングモードでセッション開始後に接続したMCPツールを取りこぼす不具合を修正
- bash モードで
!exit/!quitがシェルコマンド扱いされず、CLIごと終了していた不具合を修正 - 新モデル送信時に画像が1辺2000px上限ではなく2576pxにリサイズされていた不具合を修正
- リモートコントロールセッションのアイドル状態が秒2回再描画され、
tmux -CCの制御パイプを溢れさせて端末を停止させる不具合を修正 - 古いビュー設定が残っていてアシスタントメッセージが空白に見える不具合を修正
まとめ
v2.1.122はBedrock運用と /resume の体験改善が当たり、v2.1.123は CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1 環境のログイン不能を解いた1点修正です。Bedrock利用者は ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER の導入を、settings.json に複数の hooks を書いている人は v2.1.122 への更新で「1箇所のtypoで全部死ぬ」リスクが消える点を押さえておくと良さそうです。