Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.239 で、Bedrock 経由のストリーミングがプロキシに阻まれたとき、毎ターンを非ストリーミングで投げ直して課金対象の API 呼び出しが 2 倍になっていたバグが直りました。トリガーはプロキシがレスポンスの Content-Type ヘッダを落とすことだけ。症状が出る場所は課金額だけです。
拾いどころ
| 変更 | 効く相手 |
|---|---|
| Bedrock ストリーミングの二重課金の修正 | プロキシ配下で Bedrock を使っている環境 |
/claude-api upgrade の追加 |
anthropic 0.x のまま止まっている Python プロジェクト |
| Esc とキュー済みプロンプトの競合修正 | ターンの途中で Esc を押す運用 |
.worktreeinclude / BOM / pluginRoot の黙殺修正 |
設定を書いたのに効いていなかった人 |
| コスト見積もりへの 1.1 倍反映 | データレジデンシー(米国内推論)ワークスペース |
| Windows のセッション間メッセージング解禁 | 複数マシンで Claude Code を並べている環境 |
Bedrock のストリーミングが落ちると、課金される API 呼び出しが 2 倍になっていた
プロキシがレスポンスの Content-Type を剥がすと、Claude Code はストリーミングを失敗と判断し、同じターンを非ストリーミングで投げ直していました。 ストリーミングでの 1 回目と、投げ直した 2 回目。合計 2 回が課金対象になります。
Fixed Bedrock streaming behind proxies that strip the response Content-Type header, which silently doubled billed API calls by re-running every turn non-streaming
原文が silently と書いている通り、画面側に異常は出ません。非ストリーミングでの応答は正常に返るので、ストリーミングが落ちたこと自体に気づく手がかりが無い。レスポンスヘッダを書き換えるプロキシが間に入っていれば、それだけで成立します。
v2.1.238 以前の Bedrock + プロキシ構成では、課金対象の API 呼び出し回数が実際の作業量の 2 倍に膨らんでいます。
Bedrock まわりはもう 1 件。SSO プロファイルと awsAuthRefresh を組み合わせた構成が、HTTPS プロキシ配下だと起動時にハングしていた問題も v2.1.239 で直りました。原因は認証情報の事前チェックが HTTPS_PROXY を見ていなかったこと。
/claude-api upgrade で anthropic 0.x を 1.x へ移す
/claude-api upgrade
Python プロジェクトの anthropic 0.x を 1.x へ移行するサブコマンドが v2.1.239 で追加されました。同時に /claude-api スキルの Python リファレンスも 1.x 準拠に更新されています。
changelog が名指ししている差分はタイムアウトの型。1.x でタイムアウトを指定するのは httpx.Timeout ではなく anthropic.Timeout です。
Esc を押した瞬間に、セッションだけ先に手を離す
プロンプトをキューに入れた状態で Esc を押すと、次のターンが早期に完了扱いになる競合がありました。Claude 側はまだ動いているのにセッションは idle 表示。その状態で再送信すると、同じ操作がもう一度走ります。
セッション周辺の修正はほかにも並びます。リネーム後に 64 KB 以上の会話が書かれるとカスタムセッション名が /resume から消える問題、claude -c が _ や - や . の違いしかないパスの別ディレクトリからセッションを拾う問題、all-projects モードで削除済み worktree へ cd しろと言われる問題(現在のディレクトリで再開するようになりました)。いずれもセッション再開の周辺です。
書いたのに効いていなかった設定
| 設定 | 何が起きていたか |
|---|---|
.worktreeinclude の **/ 始まりのパターン |
対象が gitignore されたディレクトリにあると、何にもマッチしなかった |
agents / skills / commands の .md
|
先頭に UTF-8 BOM が付いていると、警告も無く読み込まれなかった |
marketplace の metadata.pluginRoot
|
効果を持たず、bare な plugin ソース名がドキュメント通りに解決されなかった |
claudeMdExcludes |
rules ディレクトリ名やシンボリックリンク名を書くと、シンボリックリンクの .claude/rules を除外できなかった |
| effort / ultracode ステータスバッジのカスタムテーマ色 | 上書きが無視されていた |
設定が読まれず、エラーも警告も出ない。共通しているのはそこです。どれも v2.1.239 で塞がりました。
2.1.239 は掃除に寄った回
追加された機能は /claude-api upgrade、Windows でのセッション間メッセージング解禁、Alpine/musl ビルドでの画像ペースト・クリップボード・音声キャプチャのアドオン読み込み、これまで対象外だった Bedrock/Vertex/Foundry でのフルスクリーン描画の初回案内まで。残りの大半は Bedrock、/resume、フルスクリーン描画、キーバインドといった既存の運用が引っかかっていた箇所の修正です。2.1.232 の回帰だったセッション名同期の暴走も、ここで重複排除とレート制限が入りました。
前回: Claude Code v2.1.237〜v2.1.238|長時間セッションのメモリリークが直る|毎日Changelog解説