Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.228 で Write ツールの「同じセッションで一度 Read してから書く」制約が、新しいモデルに限って外れました。未読の既存ファイルをそのまま上書きできる。Write でファイルを作らせるフローは、Read 待ちで止まらなくなる代わりにガードが 1 枚減ります。
今回の注目ポイント
- Write の read 必須ルールが新モデルで外れた - 未読ファイルの上書きが Edit と同じ扱いに (v2.1.228)
-
/commit-push-prが危険フラグを自動承認しなくなった ---force/--amend/--no-verifyは都度確認 (v2.1.229) - claude.ai 同期スキルの挙動が制限された - ローカルコマンドを覆い隠さず、本文のコマンド実行とファイル展開も無効 (v2.1.228)
-
プラグイン marketplace に
commandソースが追加 - ディレクトリをコマンド出力で解決し、再起動なしで反映 (v2.1.229) - セッション後始末が memory フォルダの中身を消していた - 削除対象から除外 (v2.1.228)
- Max プランに Fable の従量課金を促す誤表示 - 期限切れトークンで起動したセッションで発生 (v2.1.227)
Write が未読ファイルを上書きできるようになった (v2.1.228)
対象読者: サブエージェントやスキルにファイル生成・全置換を任せている人
新しいモデルでは Read が前提条件から外れました。原文の記述はこれだけです。
Changed the Write tool so newer models can overwrite an existing file they haven't read this session, matching the Edit tool's rules; older models still require the read first.
これまで Write は、既存ファイルを上書きする前に同一セッション内で一度 Read を通す必要がありました。v2.1.228 でその条件が Edit と同じ扱いに揃い、新しいモデルは未読のまま上書きできる。古いモデルは従来どおり Read が先です。
往復が 1 回減るのは、テンプレートからファイルを丸ごと作り直すような処理。「このセッションでまだ読んでいない」で止まっていた分がそのまま通ります。代わりに、中身を確認しないまま全置換される経路も開いた。差分だけ触りたいなら Edit を明示的に指定する方が事故は少ないです。
/commit-push-pr が危険フラグを自動承認しなくなった (v2.1.229)
--force / --amend / --no-verify などを含む git・gh コマンドの自動承認が廃止されました。/commit-push-pr を無人で流している場合、確認プロンプトで停止します。
/commit-push-pr が握っていた自動承認の範囲から、取り消しの効かないフラグが抜けた。
claude.ai から同期したスキルの挙動が制限された (v2.1.228)
同期スキルがローカルのコマンドや MCP プロンプトと同名だった場合、そちらを覆い隠していました。v2.1.228 でこの上書きを禁止し、説明文はサニタイズのうえラベル付きで表示されるようになりました。
さらに手元のマシン上では、同期スキル本文の ! によるコマンド実行と @ によるファイル展開が無効になります。
claude.ai 側で書いたスキルにコマンド実行やファイル参照を仕込んでいた場合、ローカルでは動きません。同じ処理を残すなら、ローカルのスキルとして置き直す必要があります。
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 2.1.229 | 新機能 | プラグイン marketplace の command ソース |
ローカルコマンドが出力したプラグインディレクトリを毎セッション再解決し、再起動なしで反映。mode: "link" はその場所を直接使う |
| 2.1.229 | 新機能 | claude remote-control --continue |
直近の Remote Control セッションを再開する用途としてドキュメント化 |
| 2.1.229 | 新機能 | セルフホストランナーのフック | サーバー側から供給される Claude Code フックに対応し、マネージド環境と同じ挙動に |
| 2.1.229 | 改善 | ワークフロー fan-out の prefix 再利用 | 同じ prefix を持つ兄弟エージェントの起動をずらし、後続がキャッシュ済み prefix を読む。CLAUDE_CODE_WORKFLOW_PREFIX_STAGGER_MS=0 で無効化 |
| 2.1.229 | 改善 | Vertex / Bedrock のストリーミング | 長い思考の最中に SSE keepalive ping を送り、アイドルタイムアウトによる切断を防止 |
| 2.1.229 | 改善 | サンドボックス | ネットワークドメイン一覧の IPv6 リテラルを [::1]:443 形式で囲む。曖昧な表記は fail-closed 扱いとし /doctor が指摘 |
| 2.1.229 | 改善 | prompt is too long エラー |
/compact を促すだけでなく、自動コンパクションで回復できなかった理由を表示 |
| 2.1.229 | 変更 |
ListAgents の表示 |
切断された Remote Control セッションを offline、自分のクラウドセッションを cloud と表示 |
| 2.1.229 | 変更 | セルフホストランナー (Windows) | 起動時に --base-dir の明示が必須。Windows では既定のチェックアウト先を持たない |
| 2.1.229 | 修正 | ストリーミング表示 | 長い応答の一部が欠けたまま流れ、ターミナルに 2 回出力される問題 |
| 2.1.229 | 修正 | 起動時クラッシュ | 極端に狭い端末での進捗バー・表描画による RangeError。claude --continue / --resume の起動失敗も解消 |
| 2.1.229 | 修正 | /model |
独自 ANTHROPIC_BASE_URL を使う claude.ai 契約者に Sonnet / Opus 1M を拒否していた |
| 2.1.229 | 修正 | MCP OAuth | リダイレクト URI を localhost から 127.0.0.1 に変更し、厳格な認可サーバーに対応 |
| 2.1.229 | 修正 | CPU 制限付きコンテナ | 動的ワークフローがコンテナの CPU 制限ではなくホストのコア数を参照していた |
| 2.1.229 | 修正 | /install-github-app |
生成された Claude Code Review ワークフローが、レビューを投稿しないまま正常終了していた |
| 2.1.229 | 修正 | IDE 連携 | 診断が数千件ある状態でファイルを編集した後、UI が数秒固まる |
| 2.1.229 | VSCode | セッショングループ | サイドバーで右クリックから作成・改名・削除。Cmd / Ctrl または Shift クリックで複数をまとめて移動 |
| 2.1.228 | 修正 | memory フォルダ | セッションの後始末処理が、プロジェクトの memory フォルダ内のファイルを削除していた |
| 2.1.228 | 修正 | 画面描画の停止 | 内部レイアウトエラーの後、プロセスは生きたまま再描画だけが止まる |
| 2.1.228 | 修正 | プラグインキャッシュ | 唯一のバージョンが開発用シンボリックリンクのとき、その巻き添えでキャッシュを削除していた |
| 2.1.228 | 修正 | Remote Control /resume
|
接続中の再開で、再開元の会話タイトルや履歴が接続中セッションに漏れる |
| 2.1.228 | 修正 | /tui |
/model を変更した後に以前のモデルへ戻ってしまう |
| 2.1.228 | 修正 | Windows の git 検出 | git のインストール先の親フォルダから起動すると git / Git Bash が見つからない |
| 2.1.228 | 改善 | Vertex AI の認証 | 期限切れ・未設定の Google Cloud 認証情報を数分リトライせず、数秒で失敗させる |
| 2.1.228 | 改善 | クロスセッションメッセージ | 折りたたみ 1 行ではなく、送信者と本文をインライン表示 |
| 2.1.227 | 修正 | 課金プロンプト | 期限切れトークンで開始したセッションが契約プランを見ずにフラグ評価し、Max プランに Fable の従量課金を促していた |
| 2.1.227 | 修正 | claude-code-action |
GitHub ホストランナーで allowed_non_write_users を指定すると全 Bash コマンドが失敗 |
| 2.1.227 | 改善 | スラッシュコマンドメニュー | 選択行だけを青にし、一致文字は色替えでなく太字。絵文字やアクセント付きの名前も字形を保持 |
まとめ
v2.1.228 の Write と同期スキルの変更は、設定を触らなくても手元の挙動が変わります。v2.1.229 は /commit-push-pr の自動承認縮小と、狭い端末での起動クラッシュ修正が中心。v2.1.227 は Max プランに従量課金を促していた誤表示の修正です。