Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.217 でサブエージェントの同時実行がデフォルト 20 並列に制限されました。ネストした生成もデフォルト無効に。1 メッセージから際限なくエージェントが増える構成は、環境変数を明示しないと組めなくなっています。
今回の注目ポイント
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サブエージェントの同時実行に上限 - デフォルト 20 並列。
CLAUDE_CODE_MAX_CONCURRENT_SUBAGENTSで変更可 (v2.1.217) -
ネストしたサブエージェント生成がデフォルト無効 - 許可するには
CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTHの明示が必要 (v2.1.217) -
--max-budget-usdがバックグラウンドサブエージェントも停止 - 上限到達で新規 spawn を拒否し、実行中のエージェントも止まる (v2.1.217) - 長セッションの数秒ストールを解消 - メッセージ正規化のコストがターン数の 2 乗で増えていた (v2.1.216)
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sandbox.filesystem.disabledを追加 - ファイルシステム分離だけ外し、ネットワーク egress 制御は残せる (v2.1.216) - 分離境界の抜け道を封鎖 - worktree の git 迂回や symlink 経由の workspace 脱出・外部書き込みを修正 (v2.1.216 / v2.1.217)
サブエージェントに並列上限・ネスト禁止・予算停止 (v2.1.217)
対象読者: サブエージェントを並列に大量起動するワークフローや、エージェントがエージェントを呼ぶ多段構成を使っている人。
1 メッセージから無制限にサブエージェントが増える経路が塞がれました。
同時に走るサブエージェントはデフォルト 20 並列まで。広げたい場合は環境変数で上書きします。
# 例: 並列上限を 40 に広げる
export CLAUDE_CODE_MAX_CONCURRENT_SUBAGENTS=40
ネストにも制限が入りました。サブエージェント自身がさらにサブエージェントを生成する動きはデフォルトで無効。CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH で深さを許可した場合だけ動きます。
多段のエージェント構成を組んでいる場合、v2.1.217 に上げるとネスト生成が止まります。従来の挙動を維持するには CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH の設定が必要です。
--max-budget-usd は、これまで予算上限に達してもバックグラウンドのサブエージェントを止められませんでした。上限を切っても課金が膨らむ余地あり。修正後は上限到達で新規 spawn が拒否され、実行中のバックグラウンドエージェントも停止します。
sandbox のファイルシステム分離だけ外す設定 (v2.1.216)
{
"sandbox": {
"filesystem": {
"disabled": true
}
}
}
settings に sandbox.filesystem.disabled を足すと、ファイルシステム分離をスキップしつつネットワーク egress 制御だけを維持できます。サンドボックスの書き込み制限でビルドが通らない、ただ外向きの通信制御は手放したくない。ファイルシステム側だけ外す中間の選択肢が増えました。
長いセッションが数秒固まる問題の解消 (v2.1.216)
セッションを長く続けるほど応答前に固まる、resume も遅い。この症状の原因は、メッセージ正規化のコストがターン数の 2 乗で増えるバグでした。
v2.1.216 で修正済み。数秒単位で固まっていた応答と、遅かった resume がそのまま解消します。
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| v2.1.217 | 新機能 | 絵文字ショートコード補完 | 入力欄で :heart: と打つと絵文字に変換。emojiCompletionEnabled で無効化可 |
| v2.1.217 | 改善 | transcript 喪失の警告 | ディスクフル等での書き込み失敗や保存無効時に、黙って失わず警告を表示 |
| v2.1.217 | 修正 | MCP 出力のメモリリーク | truncate 済み出力が元の全文をセッション終了まで保持していた |
| v2.1.217 | 修正 | workspace 脱出 | symlink された作業ディレクトリの正規化漏れで、セッションが workspace 外に出られた |
| v2.1.217 | 修正 | Windows 自動更新 | 更新失敗で claude.exe が消えることがあった。保全済みの実行ファイルを自動復元 |
| v2.1.217 | 修正 | Bedrock の Opus 4.8 | auto-compact が発動せず、上限超過後は /compact も失敗していた |
| v2.1.217 | 修正 | 企業ネットワーク設定 | Claude Desktop セッションで mTLS・TLS 検証・proxy 設定が無視されていた |
| v2.1.217 | 変更 | ログイン期限警告 | 表示を期限 5 日前から 3 日前に変更 |
| v2.1.216 | 修正 | worktree 分離の迂回 | サブエージェントが git -C や GIT_DIR で共有 checkout に git 操作できた |
| v2.1.216 | 修正 | symlink 経由の書き込み |
.claude の symlink 追従でプロジェクト外に書けた。/rewind も symlink / hard link を辿らない |
| v2.1.216 | 修正 | auto mode の誤拒否 | OAuth token の失効後、コマンドが HTTP 401 エラーで拒否され続けた |
| v2.1.216 | 修正 | AskUserQuestion | 「待って」と自由記述で答えても続行を促していた。中立的な文言に変更 |
| v2.1.216 | 改善 | slash メニュー | セッション中に変更した skills / commands が再起動なしで反映 |
| v2.1.216 | 改善 | /context |
コンテキストウィンドウ超過時に明示的な警告を表示 |
| v2.1.216 | 修正 | cloud セッション | コンテナ再起動で処理中の turn が消えた。resume 時に再実行されるように |
まとめ
サブエージェントの並列数・ネスト深さ・予算が、v2.1.217 で全部制御下に入りました。多段エージェント構成を使っているなら、更新前に CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH の確認を。v2.1.216 の 2 乗ストール修正と合わせて、長時間・大規模運用ほど効く 2 版です。