Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.108は、セッション管理まわりの使い勝手を底上げしたリリースです。新機能2つ・改善5つ・バグ修正14件とボリューム多め。
今回の注目ポイント
- Recap機能の追加 -- セッションに戻ったとき、何をやっていたか自動で要約してくれる
- プロンプトキャッシュTTLの環境変数制御 -- 1時間/5分のTTLを環境変数で明示的に切り替え可能に
-
スラッシュコマンドのモデル自動発見 --
/initや/reviewをモデルが自律的に呼び出せるように
Recap: 「あれ、どこまでやったっけ?」がなくなる
長時間セッションやマルチタスクで何度もClaude Codeを行き来する人向けの機能です。
仕事中にSlack対応やミーティングで離席して、Claude Codeに戻ってきたとき「何の作業してたんだっけ...」となった経験、ありませんか。
v2.1.108で追加されたRecap機能は、セッションに戻ってきたタイミングで直前までの作業コンテキストを要約表示してくれます。手動で呼び出したいときは /recap コマンドを叩けばOKです。
設定は /config から行えます。テレメトリを無効にしている環境では、以下の環境変数で強制的に有効化できます。
# テレメトリOFFの環境でRecapを有効化
export CLAUDE_CODE_ENABLE_AWAY_SUMMARY=true
地味に見えるかもしれませんが、1日に何度もセッションを切り替える使い方をしていると、この機能のありがたみがじわじわ効いてきます。
プロンプトキャッシュTTLを環境変数で制御できるように
API key / Bedrock / Vertex / Foundry経由でClaude Codeを使っている人向けの変更です。
これまでプロンプトキャッシュのTTL(キャッシュ保持時間)はプラン種別に応じて自動設定されていました。今回、2つの環境変数が追加されて明示的にTTLを制御できるようになっています。
| 環境変数 | 効果 |
|---|---|
ENABLE_PROMPT_CACHING_1H |
1時間のキャッシュTTLを有効化 |
FORCE_PROMPT_CACHING_5M |
5分のキャッシュTTLを強制 |
# 1時間のキャッシュTTLを有効にする(API key / Bedrock / Vertex / Foundry共通)
export ENABLE_PROMPT_CACHING_1H=true
なお、Bedrock専用だった旧環境変数 ENABLE_PROMPT_CACHING_1H_BEDROCK は非推奨になりましたが、後方互換のためまだ動作します。統一された新しい変数への移行がおすすめです。
キャッシュTTLが長いほど、長い会話でのキャッシュヒット率が上がってレスポンスが速くなります。逆にコスト最適化で短いTTLが欲しい場面では FORCE_PROMPT_CACHING_5M が使えます。用途に応じて使い分けてみてください。
モデルがスラッシュコマンドを自分で見つけて実行する
Claude Codeのスラッシュコマンドを全部は把握していない人にとって地味にうれしい変更です。
/init でCLAUDE.mdを初期化、/review でPRレビュー、/security-review でセキュリティレビュー...こういったビルトインスラッシュコマンド、全部覚えていますか?
v2.1.108からは、モデルがSkill toolを通じてこれらのコマンドを自律的に発見・実行できるようになりました。つまり「このPRレビューして」と普通に頼めば、モデルが自分で /review を呼び出してくれます。
コマンド名を覚えていなくても、意図を伝えれば適切な機能が使われるようになったわけです。
その他の変更
| カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|
| 新機能 |
/undo エイリアス |
/rewind の短縮形として /undo が使えるように |
| 改善 |
/model 切り替え警告 |
会話途中でモデルを変えると履歴がキャッシュなしで再読み込みされることを事前に警告 |
| 改善 |
/resume デフォルト表示 |
カレントディレクトリのセッションが優先表示されるように。Ctrl+A で全プロジェクト表示 |
| 改善 | エラーメッセージ改善 | レート制限とプラン制限を区別表示、5xx/529エラーで status.claude.com へのリンク、未知のコマンドに類似候補を提示 |
| 最適化 | メモリ使用量削減 | 言語グラマーのオンデマンド読み込みにより、ファイル操作・シンタックスハイライトが軽量化 |
| UI | verbose表示 |
Ctrl+O の詳細トランスクリプト表示時に"verbose"インジケーターを追加 |
| UI | キャッシュ無効化警告 |
DISABLE_PROMPT_CACHING* 環境変数が設定されている場合、起動時に警告を表示 |
バグ修正(14件)
| 修正内容 | 詳細 |
|---|---|
/login でペースト不可 |
v2.1.105で発生したリグレッション。コードプロンプトでペーストが効かなくなっていた |
| テレメトリ無効時のキャッシュTTL |
DISABLE_TELEMETRY 設定者が1時間ではなく5分のTTLにフォールバックしていた |
| Agentの権限プロンプト | autoモード時、Safety classifierのトランスクリプトがコンテキストウィンドウを超えると権限確認が表示されていた |
| Bashツール出力なし |
CLAUDE_ENV_FILE(例: ~/.zprofile)が # コメント行で終わると出力が空になっていた |
--resume でセッション名喪失 |
/rename で設定したカスタム名と色が復元されなかった |
| セッションタイトルのプレースホルダ | 短い挨拶だけの初回メッセージでタイトルにプレースホルダーが表示されていた |
--teleport 後のエスケープコード |
テレポート後にプロンプト入力にゴミ文字が表示されていた |
/feedback リトライ不可 |
送信失敗後にEnterで再送信しようとしても動かなかった |
| 前提条件エラーの無言終了 |
--teleport / --resume で dirty git tree やセッション未検出時にエラーを出さず終了していた |
| Remote Controlタイトル上書き | Web UIで設定したタイトルが3メッセージ後に自動生成タイトルで上書きされていた |
--resume のセッション切り詰め |
自己参照メッセージを含むトランスクリプトで復元するとセッションが途切れていた |
| トランスクリプト書き込み失敗 | ディスクフル等での書き込みエラーが無視されログにも残らなかった |
| ダイアクリティカルマーク脱落 |
language 設定時にアクセント記号やウムラウト等が欠落していた |
| ポリシー管理プラグインの更新不可 | 最初にインストールしたプロジェクト以外から実行すると自動更新されなかった |
まとめ
v2.1.108は派手な新機能というよりも「使い心地の底上げ」に重きを置いたリリースです。Recap機能で離席後の復帰がスムーズになり、プロンプトキャッシュの制御が環境変数で明示的にできるようになりました。バグ修正も14件と手厚く、特にダイアクリティカルマーク脱落の修正は language 設定で日本語を使っているユーザーにも関係しうる変更なので、アップデートしておいて損はありません。