Claude Codeの公式Changelogをリリースから最速で翻訳・解説しています。
v2.1.199 で、レートリミットで打ち切られたサブエージェントが、成功扱いのまま空の結果を返すバグが直った。多段構成では、途中の失敗が親に伝わらないと結果を丸ごと信用できない。背景エージェントの沈黙バグも、両バージョンでまとめて潰されています。
今回の注目ポイント
- サブエージェントのエラー握り潰しを修正:レートリミットやサーバエラーでの打ち切りを、成功扱いではなく親へのエラー報告・部分結果返却に (v2.1.199)
-
429 の自動リトライとリトライ上限の緩和:使用量制限と無関係な 429 をバックオフ付きで自動再試行。
CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOGは既定リトライを 300 に引き上げ (v2.1.199) -
permission mode の "default" が "Manual" に改名:CLI・
--help・VS Code・JetBrains で表記変更。--permission-mode manualと"defaultMode": "manual"も受理 (v2.1.200) -
AskUserQuestionが既定で自動継続しなくなった:アイドルタイムアウトは/configからのオプトイン式に (v2.1.200) -
スタックした slash-skill が全部ロードされる:
/skill-a /skill-b do XYZで先頭 5 個までのスキルを読み込み (v2.1.199) -
背景セッションの停止バグを多数修正:sleep/wake での中断、stale な
daemon.lock、Linux で約 50 秒ごとの自己終了など (v2.1.199 / v2.1.200)
黙って失敗するサブエージェントを潰した
多段エージェントを回していて、途中のサブエージェントがエラーで死んでも気づけなかった問題への対処。 両バージョンとも、サブエージェント・背景エージェントの失敗処理がまとまって直っています。
v2.1.199 では、サブエージェントの失敗の扱いを 2 つ直しています。
- レートリミットやサーバエラーで打ち切られたサブエージェントが、黙って失敗せず部分結果を親に返すように
- 使用量制限などの API エラーを「成功した結果」として親へ報告していたのを、エラーとして伝えるように
v2.1.200 でも追い打ち。レートリミットで一文字も出力しないうちに切られたサブエージェントが、クリーンに失敗せず空の結果を返していた挙動を修正。ストリーミング中にサーバがオーバーロードを返したケースでも、部分出力を捨てず「不完全なレスポンス」の注記付きで残すようになりました。
CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG の既定リトライ回数が、容量起因でない一時エラーで 300 に上がりました。あわせて CLAUDE_CODE_MAX_RETRIES の上限 15 も撤廃。リトライが長引く前提の値なので、CI など時間制限のある場所で回すなら明示的に絞る方が安全です。
サブスク利用者向けには、使用量制限と無関係な 429 (一時的なサーバ側レートリミット) が、バックオフ付きで自動リトライされるように変わりました。ターンごとに即失敗していたのが、今は勝手に粘る。
permission mode の "default" が "Manual" に
{
"permissions": {
"defaultMode": "manual"
}
}
v2.1.200 で、パーミッションモードの呼称が "default" から "Manual" に変わりました。CLI・--help・VS Code・JetBrains の表記が横断で更新され、--permission-mode manual と "defaultMode": "manual" が新たに受理されます。旧来の default も引き続き通るので、設定ファイルを今すぐ書き換える必要はありません。
同じ v2.1.200 で AskUserQuestion の挙動も変わっています。
AskUserQuestion のダイアログが、既定で自動継続しなくなりました。以前のようにタイムアウトで自動的に進めたい場合は、/config からアイドルタイムアウトをオプトインで有効化してください。自動応答を前提に組んだフローは挙動が変わるので確認を。
スタックした slash-skill が全部効く
v2.1.199 の小粒だが効く変更。/skill-a /skill-b do XYZ のようにスラッシュスキルを連ねたとき、これまで先頭 1 個しか読み込まれていなかったのが、先頭 5 個まで全部ロードされるようになりました。先頭に複数スキルを並べてから指示を書くと、5 個まで全部効きます。
その他の変更
| バージョン | カテゴリ | 変更点 | 概要 |
|---|---|---|---|
| v2.1.200 | 修正 |
.claude.json の非配列 MCP 設定でクラッシュ |
disabledMcpServers / enabledMcpServers に配列以外を入れると起動時に落ちていた |
| v2.1.200 | 修正 | worktree 上の project スコープ plugin | 同一リポジトリの git worktree から plugin が正しく読めなかった |
| v2.1.200 | 修正 |
claude agents --plugin-dir のフラグ順 |
agents の後にフラグを置くと plugin のエージェント/スキルが一覧に出なかった |
| v2.1.200 | 改善 | tmux 3.4+ のちらつき | 同期出力を有効化してレンダリングのフリッカを解消 |
| v2.1.200 | 改善 | スクリーンリーダー出力 | 装飾グリフを隠し、ネストした表を 見出し: 値。 形式で読み上げ |
| v2.1.199 | 改善 | SSL 証明書エラーの即時失敗 | TLS 検査プロキシや NODE_EXTRA_CA_CERTS 不足を、リトライを消費せず即座に対処法付きで表示 |
| v2.1.199 | 修正 | 設定ファイル復旧時のバックアップ | 破損した設定を復旧ダイアログでリセットすると不可逆に壊れていたのを、先にバックアップ |
| v2.1.199 | 修正 | plan mode のブラウザツール確認 | 状態変更を伴うブラウザ操作を確認せず素通りしていた。read-only な browser_batch は自動許可 |
| v2.1.199 | 修正 | サブエージェント表示中の /model /fast
|
リードのモデルピッカーが黙って開いていたのを、リードに効く旨の通知に |
| v2.1.199 | 修正 | Linux 背景デーモンの自壊 | 不正終了後に約 50 秒ごとにデーモンが自身と全エージェントを kill していた |
まとめ
v2.1.199〜v2.1.200 の主軸は、サブエージェントと背景エージェントが「黙って死ぬ」経路を片端から塞いだこと。エラーは親に伝わり、429 は自動で粘り、部分結果は捨てられなくなりました。permission mode は "Manual" に改名され、AskUserQuestion は自動継続をやめて明示オプトインへ。多段エージェントを常用しているなら、サブエージェントが黙って空の結果を返す取りこぼしが、この 2 リリースで減ります。