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【初心者向け/AWS】EC2インスタンスの作成方法

Last updated at Posted at 2025-08-31

概要

EC2インスタンスを初めて作成したので、簡単にではありますが、作成手順をまとめました。
少しでもご参考になれば幸いです。

目次

  • EC2とは
  • EC2インスタンスを作成する
  • AMIの選択
  • インスタンスタイプの選択
  • キーペアの作成
  • セキュリティグループの設定
  • ストレージの選択
  • タグの設定
  • 注意点とおすすめ設定
  • インスタンスの起動

EC2とは

EC2は、Amazon Elastic Compute Cloud の略で、AWSが提供する仮想サーバーサービスです。
簡単にいうと、インターネット上で使えるレンタルサーバーを柔軟に提供してくれる仕組みです。

【特徴】

・Elastic(弾力性)

必要に応じてサーバーの台数や性能を自由に増減できます。

・Compute(計算能力)

Webアプリやデータ処理、機械学習などを動かす計算資源を提供します。

・Cloud(クラウド)

物理サーバーを購入・設置しなくても、インターネット経由で利用できます。

【料金】

・従量課金制(使った分だけ支払う)

・AWSアカウント作成後 12カ月間は無料利用枠 があります(対象は一部OSやインスタンスタイプのみ)。

・無料利用枠では t2.micro または t3.micro、30GBのEBSボリューム などが対象です。

EC2インスタンスとは

EC2インスタンスとは、EC2上で起動している仮想サーバーの1台分のことを指します。
EC2というサービス自体が「クラウド上で仮想サーバーを提供する仕組み」ですが、その中で実際に動く個々のサーバーが「インスタンス」です。

EC2インスタンスを作成する

まず、AWSにサインインします。
画面上部の検索バーで「EC2」と検索し、以下の画面が表示されたら、画面左側にある「インスタンス」をクリックします。

スクリーンショット 2025-08-26 212001.png

画面右上にあるオレンジ色の「インスタンスを起動」ボタンをクリックします。

スクリーンショット 2025-08-26 212706.png

AMIの選択

AMIはOSやミドルウェアがインストールされたサーバーのテンプレートです。

無料利用枠を使う場合は、 「無料利用枠対象」 と表示されたAMIを選びましょう。

よく使われるのは Amazon Linux 2023 または Ubuntu です。

スクリーンショット 2025-08-26 214142.png

インスタンスタイプの選択

サーバーの性能を決めるインスタンスタイプを選びます。
(無料利用枠対象:t2.micro または t3.micro)

それ以上の性能が必要な場合は有料プランを選択します。

スクリーンショット 2025-08-26 214610.png

インスタンスタイプの種類と特徴をまとめました。

カテゴリ 主なインスタンスファミリー 特徴 無料利用枠対象か
汎用 (General Purpose) Mファミリー、Tファミリー、A、Mac バランス型。Tはバースト性能+低コスト 一部(t2.micro, t3.micro)
演算最適化 (Compute Optimized) Cファミリー 高性能CPU向け、計算集約ワークロードに強い なし
メモリ最適化 (Memory Optimized) Rファミリー、X1/X1e 大規模メモリ処理向け なし
ストレージ最適化 (Storage Optimized) D、H、I 系ファミリー 大容量・高速ストレージ重視の用途向け なし
アクセラレーテッドコンピューティング F、G、P、GPU/FPGA系ファミリー GPU/FPGA等による高速処理(ML、メディアなど) なし

キーペアの作成

SSHで安全にログインするためにキーペアを作成します。

①「新しいキーペアの作成」を選択

②キーペア名 を入力(例:test_key)

③「PEM形式」を選択してダウンロード(Linux/Mac向け)
PPK形式 はWindowsのPuTTY用

※ダウンロードしたキーファイルは二度と取得できないので、大切に保管してください。

スクリーンショット 2025-08-26 214850.png

セキュリティグループの設定

セキュリティグループは、インスタンスへの通信を制御するファイアウォールです。

【例】
SSH (22):自分のIPアドレスからのみ許可(公開は危険)
HTTP (80), HTTPS (443):Webサーバーを公開する場合に追加

※ 0.0.0.0/0でSSHを許可するのはセキュリティ的にNG なので注意が必要です。

スクリーンショット 2025-08-26 215555.png

新たなセキュリティグループルールを作成する時は、右上の「編集」をクリックした後、「セキュリティグループルールを追加」をクリックします。

ストレージの選択

ストレージを選択します。
無料枠は、30GB以内のgp2/gp3 EBSボリュームを選択しましょう。
サーバーの用途に応じて後から容量を変更できます。

スクリーンショット 2025-08-26 215914.png

タグの設定

タグは、AWSリソースを管理しやすくするためのラベルです。
課金は発生しません。

【例】
キー:Key_Name
値:Server

※「Name」タグは、AWSコンソールでリソース名として表示されるため、つけておくと管理が楽です。

スクリーンショット 2025-08-26 213759.png

インスタンスの起動

オレンジ色の「インスタンスの起動」ボタンをクリックします。
以下のような画面が表示されたら、EC2インスタンスの作成に成功しています。

スクリーンショット 2025-08-26 220258.png

起動が完了したら、インスタンスIDをクリックして詳細を確認 できます。

注意点とおすすめ設定

・無料枠で使うなら請求アラートを設定すること

→ 750時間/月を超えると課金されます(インスタンスを起動しっぱなしだと課金されるので注意)。

・使わないときは必ずインスタンスを「停止」または「終了」する

・セキュリティグループは最小権限で設定すること

まとめ

・EC2は柔軟な仮想サーバーを提供するAWSの基本サービス

・無料枠を活用するなら AMIとインスタンスタイプに注意する

・セキュリティ設定(SSHの公開制限)と請求管理(アラート設定)は必須

次回は、EC2からWebアプリを公開する方法 についてまとめる予定です。
初めてEC2を利用する方の参考になれば幸いです。

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