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カジュアル面談をカジュアルに受けるとカジュアルにお見送りされる

Last updated at Posted at 2023-06-01

はじめに

カジュアル

[1] 〘形動〙 (casual) 格式ばらないで気軽なさま。
[2] 「カジュアルウエア」の略。

出典:コトバンク

カジュアル面談とは?

カジュアル面談の概要は以下のとおりです。

カジュアル面談とは、選考前に求職者と社員がカジュアルに話をして、お互いの知りたい情報を交換する機会のことです。

企業が求職者に対して一方的に質問する面接とは異なり、お互いに質問することで双方向の興味づけを行います。

面接のような合否判定が無いうえに、企業が求職者に対してアピールするケースも多く、企業が評価される場でもあるのが特徴です。
(出典:カジュアル面談とは?採用につなげるコツ・進め方を解説【事例つき】

ポイントは以下の2点です。

  1. 求職者 or 潜在転職者1 と企業がお互いの理解を深め合う場
  2. 選考要素を含まない

一般の面接が求職者:1、企業:9の割合で質問するのに対して、カジュアル面談では求職者:3~7、企業:3~7といった形で求職者側にも質問可能な割合が多くなっています。

image.png

さらに、面接とは異なり、受けたからといって必ずしも応募しないといけないわけではなく、また選考辞退の連絡もわざわざ送る必要がないため、求職者側としてはとてもストレスフリーに企業のことを知ることが可能です。

問題点

しかし、このカジュアル面談にはある問題点が生じています。

ポイントの2つ目で挙げたとおり、カジュアル面談は表面上は選考要素を含まないとされています。
しかし、実際には選考要素を含んでいる場合も多く、「面談しただけなのにお祈りされた😠💢」などの声を聞くことも少なくありません。

そして、厄介なことに「本来の意味のカジュアル面談(選考要素を含まない)」の意図で実施している企業と「選考要素を含むカジュアル面談」の意図で実施する企業の2つが混在しており、この間にうまく線引きがされていないのです。

カジュアル面談のパターン

私が転職活動を通して経験したのは以下の3パターンです。

1. 選考要素は含まない(選考要素は含まない)パターン

本来あるべき(?)カジュアル面談のパターンです。
この場合、お互いの自己紹介をして、その後は会社説明をして、お互いに質疑応答といった形で終わります。
そして、「興味があれば応募してください。」といった形で終了します。

2. 選考要素は含まない(選考要素を含む)パターン

これが罠にはまるパターンです。
面談担当の社員さんの「本日は選考要素を含みませんので、お互いリラックスして話しましょう😊」といった言葉に安心して「わざわざ時間をとって会社説明してくれるなんて、なんて親切な企業さんなんだ!!」なんて思って油断して、不用意なことを口走ったり、相手の企業の求める人材像に合わない発言をしたりすると、THE END...👎

容赦無く裏で「×」という判断がなされます。

image.png

勿論、面接ではないので、後ほど「今回はご縁がなかったということで、、、」みたいな連絡が来ることはありません。

しかし、面談の結果「この企業さん良かった!!ここで働きたい!!」と思ってももう遅いです。書類審査でしっかり落とされます。

私も最初、カジュアル面談のことをほとんど何も知らずに受けて

私)現在転職活動中です。これまでには...
相手)本日はありがとうございました。後ほど人事から連絡させていただきます。

といった形で終わりました。

その後に来た返信がこちら。

今回はカジュアルな形でお会いしましたのでお礼のみとさせていただきますが、また機会がございましたらよろしくお願いいたします。

「転職活動中です。」と伝えた人間に送るメッセージではないですよね。
どうみても選考です。本当にありがとうございました。

(実際、他の企業さんを受けた際には、人事担当の方から選考案内のメッセージが届きました。)

私はこれを受けてカジュアル面談のことを調べ、選考要素を含むケースもあるということを知り、その後は「カジュアル面談はカジュアル面接である」というスタンスで望んでいました。

3. その場で興味を持ったか聞かれるパターン

これは2ではなく1のパターンになります。
ただし、面談が終わった後に、「興味を持っていただけましたか?選考に進みますか?」のように聞かれました。
私はこのパターンに当てはまるケースはどこも志望度が高い企業さんだったので、「ぜひ応募させてください。」と言いましたが、応募しようかどうか迷っている or もう少し後で応募したい といった場合、ちょっと答えにくいなと思います。

そのような場合、「ぜひ応募したいのですが、もう少ししっかり企業研究してから選考させてください」みたいな感じで答えるのが良いのでしょうか、、、?

聞かれたこと

  • これまでの経歴(簡単に)
  • 保有スキル
  • IT業界を選んだ理由
  • 現在の会社を選んだ理由
  • なぜバックエンドエンジニア志望か
  • 会社に興味を持った点
  • 会社紹介資料から受けた会社の印象
  • 技術志向 or マネジメント志向
  • 転職活動の状況
  • ポートフォリオ関連(概要、使用技術等簡単に)

面接ではしっかり用意する必要のある

  • 志望理由
  • 自身の強み/弱み

辺りを準備しなくていいのはありがたいですね。

聞いたこと

  • 会社、エンジニアチームとして特に力を入れている取り組み
  • 会社、エンジニアチームが抱えている課題
  • 上記を解決するために来てほしい人材
  • 身につけておいてほしい技術
  • 入社前と入社後のギャップ(良い点、悪い点両方)
  • 会社の中期的、長期的ビジョン
  • 会社の雰囲気(ワイワイ or 落ち着いている)
  • 開発で苦労した点

質問に関してはこちらの記事を参考にして、純粋に疑問に思った点だけではなく、面接に活かせる回答を得ることを意識した質問をするようにしていました。

どの段階で受けるべき?

今回カジュアル面談を通じて、カジュアル面談を受けてもいいと思ったのは次のような人です。

  • 転職を考えていない人(いい企業があれば転職してもいいかな〜という人)の場合
    → 普段からスキルの棚卸ができており、自分のこれまでの職務経歴に関して普通に話せる人

  • 転職を考えている人の場合
    → 職務経歴書が完成して面接に臨む準備ができている人

カジュアル面談はあくまで「企業と面談者がお互いの理解を深めあう場」です。
そのため、会社説明会のスタンスで受けると得られるものは少なく、こちらからも企業に欲しいと思ってもらえるような受け答えをする準備はしておくのが良いと思います。

また、事前に会社紹介資料なんかを貰えると思いますが、読み込んで質問事項を整理しておきましょう。

結論

選考なら「カジュアル面談なんかいらないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、上で挙げたように、カジュアル面談は志望動機を用意しなくて良かったり、求職者側からも色々突っ込んで質問できるので、面接とは異なりメリットが大きいです。

ただ、企業側としても人件費が発生している以上、採用活動に繋がらない行為をわざわざ行うはずがありません。

そのため、カジュアル面談はカジュアル面接という意識でいた方が、「選考じゃないと聞いてたのに選考じゃん、、、」とモヤモヤすることが少ないのでオススメです。

マッチングアプリが市民権を得た今、マッチング面談とでも呼んだ方が本来の意味に近いかもしれないですね。カジュアルってなんか曖昧ですし、、、。

まあ正直、誰でも1回受ければ「あっ、これ選考じゃん」って気づくので、次からは普通に対応できるようになるのですが、初めてカジュアル面談を受ける人は面食らうこともあるかと思ったので記事にしてみました。

参考

Qiita

Webページ

You Tube

素材

  1. 積極的に転職の意思はないが、いい企業があれば転職してもいいと思っている人。転職市場に出てこないため、企業側としてはカジュアル面談を通じてこの層にアプローチする。

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