記事を読んでいただきありがとうございます。
モブエンジニア(@mob-engineer)です。
モブエンジニアのネットワーク大全というテーマでひとりアドベントカレンダーを生やしてみたので、ネットワーク関連に関してキャッチアップしたことをつらつらとまとめていきたいと思います。
第1回目のテーマとしてプライベートIPアドレスのレンジ戦略というタイトルで、
アドレス範囲の設計あれこれについて考えるポイントを整理したいと思います。
対象読者
対象読者として次の方を想定しています。
- プライベートIPアドレス戦略について悩みを抱えている方
- プライベートIPアドレスについていまいちよくキャッチアップできていない方
- プライベートIPアドレスをいい感じで利用したい方
持ち帰ってもらいこと
本記事を通じて次のことを持ち帰っていただきます。
- プライベートIPアドレスは3種類+αがある
- 利用用途に応じてレンジ調整を行うことが大事
- 重複時の解決方法はあるが、最適解は重複させないこと
プライベートIPアドレスとは
政治的なあれこれはいったん置いておいて、親の顔より見たRFC1918で定められているIPアドレスとなります。通常のグローバルIPアドレスと異なり、ネットワーク内で閉じているため、プライベートIPアドレスとして定められている範囲であれば自由に利用可能です。
利用可能なIPアドレス範囲として以下の通りです。
- 192.168.0.0/16
- 172.16.0.0/12
- 10.0.0.0/8
+αとは
RFC6598で定められているシェアードアドレスが+αとなります。
元々は通信キャリア用に用意されていた共用アドレスとなりますが、複雑な構成であれば利用する機会があると思います。
利用可能なIPアドレス範囲として以下の通りです。
- 100.64.0.0/10
レンジ戦略の勘所
プライベートIPアドレスの設定自体自由に行えるため、何も考えずに「10.0.0.0/8」を持ったネットワークを実装することも可能です。とは言え、相手方のネットワークアドレス範囲と重複したアドレス帯を持っていると(運用はできなくはないですが)かなりつらい状況になってしまいます。
レンジ戦略の勘所として個人的にはいくつかありますが、
以下を押さえておくことが大事だと思います。
- 需要予測を予めとっておいて、IPアドレスの利用量を最適化させる
- 実装前に相手方とコミュニケーションを行っておく
- IPv6での通信も視野に入れておく(実装難度が高くなるが)
- 重複する場合、その技術についてある程度調査しておく
- プライベートIPアドレスはかぶりやすいのでシェアードアドレスの利用から考える
- ネットワーク設計の有識者へ事前に相談してみる
まとめ
かなり抽象的な内容となりましたが、本記事を通じてプライベートIPアドレスのレンジ戦略について考えるきっかけになっていただければありがたいです。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございます。
