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Exadata Fleet UpdateでExaDB-XSのDB RU適用を試してみた

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Last updated at Posted at 2026-05-12

はじめに

Exadata Fleet UpdateはOCI上の複数DBをまとめて更新できる運用向け機能です。
これまでは主にExadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)向けの機能でしたが、今回Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS)にも対応しました。

今回は実際にExaDB-XS環境を用意して、RU適用を試してみたいと思います。

本記事ではコレクションの作成からメンテナンス・サイクルを利用したRU適用まで、一連の流れを確認していきます。
今回はRUが混在した複数DB Homeを対象に、Exadata Fleet Updateで一括更新を実施しています。

  • Exadata Fleet Updateの概要はこちら
    Exadata Fleet Update

  • 今回試す新機能の詳細はこちら
    Exadataフリート更新の新機能「ExaDB-XSに対する Grid Infrastructure (GI)およびDatabase Software Fleet Updateのサポート」

検証環境

項目 内容
インフラ ExaDB-XS
VM Clusters数 1
更新するDB Home数 3
DBバージョン 26ai
既存RU 23.9.0.25.7 / 23.26.0.0.0
適用RU 23.26.2.0.0
適用方式 Exadata Fleet Update

OCIのコンソールから見るとこんな構成です。

fleetupdate1.png

では、環境準備が整ったので、検証に入っていきたいと思います。

Exadata Fleet Updateでできること

Exadata Fleet UpdateはOCI上の複数DBをまとめて更新できる無償ツールです。Exadata Fleet Updateを利用すると以下のようなことができます。

  • DBやGIの更新を、まとめて実行・管理
  • 更新前チェックや適用作業を段階的に実施
  • メンテナンスサイクルを使って定期的な更新実行
  • 複数のDBやVM Clusterをまとめて管理

コレクション作成

最初にコレクションを作成します。コレクションは、まとめて更新対象にするDBをグループ化するための機能です。
複数DBを1つのグループとして指定し、適用方法やスケジュールを事前定義していきます。

新規コレクションを作成するにはExadata Fleet Update>Collectionsから「コレクションの作成」をクリックします。
fleetupdate2.png

「コレクションの作成」ウィンドウで必要項目を入力していきます。今回の検証環境ではOracle AI Databaseに対して更新をかけていきたいので「データベースソフトウェアの更新」を選択しました。

入力項目の「クラウド・サービス」のドロップダウン・メニューを確認すると、Exadata Fleet Updateで更新できるデータベース・サービスの一覧が表示されます。
今回のアップデートで、ここにExaDB-XSが追加されたのが新機能になります。

fleetupdate3.png

その他、具体的な入力項目は以下です。

  • コレクション名(任意)
  • コンパートメント(任意)
  • コレクションタイプ:どのコンポーネントの更新を実施するか(今回はデータベースソフトウェア)
  • クラウド・サービス:どのデータベース・サービスの更新を実施するか(今回はExaDB-XS)
  • 現在のメジャー・バージョン:Oracle AI Databaseのバージョン(今回は26ai)
  • 検索条件:上記の情報をもとに更新を適用できるOracle AI Databaseが自動検索、表示されるので、更新したいDBを複数選択します(今回はCDB1/CDB2/CDB3)
  • アクティブなメンテナンス・サイクル:利用可能なメンテナンス・サイクルが自動検索・表示されるので、利用したいメンテナンス・サイクルを指定します。(今回は新規作成)

コレクションが正常に作成され、ターゲットとしてDBが登録されるとこの状態になります。

fleetupdate4.png

メンテナンス・サイクルの作成

続いて、メンテナンス・サイクルの作成をします。メンテナンス・サイクルは、RU適用時の実行計画をまとめて管理するための設定です。

メンテナンス・サイクルを新規作成するにはコレクションの「メンテナンス・サイクル」タブを開き、「メンテナンス・サイクルの作成」から実施します。

fleetupdate5.png

「メンテナンス・サイクルの作成」ウィンドウで必要項目を入力していきます。

具体的な入力項目は以下です。

  • メンテナンス・サイクル名(任意)
  • ターゲット・データベース・イメージ:適用するデータベース・バージョンを指定(今回は23.26.2.0.0)
  • データベース・ホーム:DB Homeを新規作成するか、既存のDB Homeを利用するか、選択します(今回は新規作成)
  • データベース・ホームの表示名接頭辞:任意でDB Homeの表示名に対して接頭辞をつけることができます(今回はdbhome_newと入力)
  • メンテナンス方法:ローリング、ステージングの開始時間、更新開始時間を指定
  • インシデント・ログとトレース収集:メンテナンスに関するログ収集方針を指定
  • データベースの起動/停止オプション:要件に応じてドレインタイムを指定
  • ソフトウェア更新オプション:更新時の挙動についての指定

今回は主要な項目以外、全てデフォルトのままでの設定で実施しています。

fleetupdate6.png

事前チェック

ここまでで事前準備は整ったので、実際に適用していきたいと思います。Exadata Fleet Updateは環境条件の事前チェックから本番適用まで全てコンソール上から操作できます。

事前チェックを実施するにはメンテナンスサイクル > アクション > 事前チェックから実施します。

fleetupdate11.png

処理の進捗やエラーメッセージはジョブや作業リクエストから随時確認できます。

fleetupdate12.png

事前チェックが正常に完了すると再びステータスが「アクティブ」に戻ります。

ステージング

続いてステージングを実施していきます。ステージングでは、更新用のDB Home作成やソフトウェア配置が実施されます。

ステージングを実施するにはメンテナンスサイクル > アクション > ステージングから実施できます

fleetupdate13.png

事前チェックと同様、処理の進捗やエラーメッセージはジョブや作業リクエストから随時確認できます。
ステージングが正常に完了すると再びステータスが「アクティブ」に戻ります。

更新の適用

続いて更新の適用を実施していきます。本番のRU適用が実施されます。

更新の適用を実施するにはメンテナンスサイクル > アクション > 更新の適用から実施できます

fleetupdate16.png

更新の適用が正常に完了すると再びステータスが「アクティブ」に戻ります。

最終確認

適用が完了すると全てのジョブが「成功」と表示されます

fleetupdate17.png

ExaDB-XSの管理画面を見に行くと指定した全てのデータベースが23.26.2.00になっていることが確認できます。

fleetupdate18.png

さらに、更新によりDB HomeがExadata Fleet Updateにより新規作成され、更新対象であった全てのDBが新規DB Homeに移動されていることがわかります。

fleetupdate19.png

まとめ

Exadata Fleet Updateを使うことで、ExaDB-XS環境でも複数DBのRU適用を一括管理できることを確認できました。

特に個人的な感想としては、

  • UIベースで操作できるため、複数DBの更新管理がかなり楽
  • 事前チェック / ステージ / 本番適用 を分けられるので、メンテ時間の調整もしやすそう
  • ジョブや作業リクエストから進捗やエラーを確認しやすい
  • DB Homeを新規作成して比較的安全に切り替えできる

という点で、複数DBを運用する環境ではかなり便利そうに感じました。

ExaDB-XSでもFleet Updateが利用できるようになったことで、今後はExascale環境でもより統一的にRU運用を行いやすくなりそうです。

参考

  • Exadata Fleet Update技術ドキュメント

  • チュートリアル「Exadata Fleet Updateを使用したExascaleインフラストラクチャ・フリート上のExadata Database ServiceのGrid Infrastructure (GI)およびデータベース・ソフトウェアの更新」

  • オラクル通信ブログ「Exadata Database Service on Exascale InfrastructureでExadata Fleet Updateのサポートを発表」

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