はじめに
令和5年秋期の応用情報技術者試験に一発合格しました!
学習期間としては約3か月、計300時間ほど勉強しました。
応用情報技術者試験は、どんな方でも独学で合格できると思っています。
というのも、午前問題は過去問からの流用がありますし、午後問題の過去問や対策用の書籍も揃っているからです。
本記事では、私の合格までの勉強法を惜しみなく公開します。
応用情報技術者試験を受ける方の参考になれば嬉しいです。
私のスペック
- プログラミング未経験でIT企業に入社(大学の専攻は生物系)
- システムエンジニア4年目
- 令和元年 ITパスポート 合格
- 令和4年春期 基本情報技術者試験 合格
プログラミングはおろかITの知識も何もない状態で入社した会社で、4年間システムエンジニアとして働いています。
自社開発部門にいるため設計から開発まで幅広く携わることが多く、たくさんのプログラミング言語に触れてきました。
ただし、浅く広くといった感じでプログラミングに自信がついたわけでもなく、またITに関する知識はまだまだ乏しいと感じたため、今回応用情報技術者試験の受験を決意しました。
ちなみに私は基本情報技術者試験に2回落ちています。
1回目は勉強が足りず午前問題で撃沈、2回目は午後問題がなんと0.5点足りずに不合格・・・。
応用情報技術者試験では同じ過ちを繰り返したくない!と思い、しっかりと計画を立てて学習しました。
勉強方法
試験は10月でしたが、本格的に勉強したのは7月から。
平日は朝1時間、夜2時間の計3時間、休日予定がない日はカフェで6~8時間勉強していました。
ただし、金曜日の夜は勉強しない!と決めていました。
そうすることでプライベートも充実させることができましたし、ストレスになることもなく勉強を続けられたのだと思います。
こんな感じで勉強し、学習時間としては計300時間程度確保したと思います。
使用した教材
午前問題
過去問が6割出題されるので、応用情報技術者過去問道場の問題を繰り返し解けばほぼ確実に合格できます。
私は1日40問と決めて、毎日就寝前1時間程度、また移動中に解くようにしていました。
最終的に解いたのはこんな感じです。
- 令和4年春期~平成26年春期(8年分):2周
- マネジメント系:全て
- テクノロジ系(計算問題を出題しない):令和4年春期~平成29年春期
直前1年間の過去問は出題されないと聞いたので、令和5年春期と令和4年秋期の問題は試験1週間前に時間を測って1回解きました。
ちなみに、過去問道場の段位はこんな感じでした(移動中はアプリから解いていたので、過去問道場の総学習問題数には入っていません)。
また、応用情報技術者合格教本 令和4年【春期】【秋期】の「第10章 マネジメント」「第11章 ストラテジ」を熟読しました。
午後問題
午後問題は過去問を解くだけでは不安だったため、応用情報技術者 午後問題の重点対策2023を購入して学習しました。
時間配分がシビアと聞いていたので、時間を測って解くようにしていました。
午後問題は150分で5問、つまり1問30分で解かなければなりません。
ただし、実際は問題を選択したり見直しをしたりする時間も生じてしまうため、私は25分以内で解くことを目標に解答していました。
このようにすることで、本番で焦ることなく、さらに見直しの時間も確保できて良かったと思います。
また、問題を選択する時間を最小にしたかったため、解く問題は事前に決めていました。
- 問1 セキュリティ
- 問2 経営戦略(予備)
- 問4 システムアーキテクチャ
- 問9 プロジェクトマネジメント
- 問10 サービスマネジメント
- 問11 システム監査
本当は予備問題は2ジャンルくらい選びたかったのですが、時間が足りず1ジャンルに。
でも、代わりに決めたジャンルに集中して解くことができたので予備は1ジャンルでも良いのかな?と思っています。
選択した問題
問1 セキュリティ
必須問題なので、全ての年度を2回ずつ解いて確実に得点源にできるようにしました。
念のため情報セキュリティ10大脅威にも目を通し、万全の対策をしていました。
問2 経営戦略(予備)
文章が読めればいける!文系向き!という噂を聞き、予備として選択。
簿記の計算が出ていなそうなら解こう、と思い少し過去問を解きました。
ただ、本当は5年分(10回)くらい解こうと思っていたのですが、結局解けた過去問は5回分・・・。
結局当日も選択しなかったので問題はありませんでしたが、少し不安の残る結果になりました。
問4 システムアーキテクチャ
過去問を解いてみて、「いけるかも?」と思い選択しました。
捨て問にしている方も散見されますが、個人的には比較的安定して点を取れたので計算問題に苦手意識がないのであればおすすめです。
計算問題も難しい計算は出ないので、理系の方は一度解いてみてください。
とはいえ対策は必須のため、私は28年分+直近5年分解いて臨みました。
実際自己採点では満点だったので、個人的に選択して良かった分野No.1でした!
問9 プロジェクトマネジメント
「午前問題の知識+問題文を読んで抜き出し」という噂を聞いたため選択しました。
問題文が長くて一見解きにくそうに見えますが、実際は読めば分かるような問題が多くおすすめです。
ただ、時間がかかったり計算問題があったりするので注意は必要。
また、人によっては得点率が低くおすすめしないという方もいるので、何回か解いてみて決めるのが良いと思います。
問10 サービスマネジメント
文章が多く、解くのが結構苦痛でしたが得点は最初から取れたため選択。
大変でしたが6年分は解いて、得点を伸ばせるようにしました。
稼働率の計算などはありますが理解すれば簡単ですし、対策すれば誰でも解けるようになると思います。
ただ、実際それほど得点源にはなりませんでした・・・。
また時間が足りなくなり、見直しをすることができなかったので少し焦りました。
問11 システム監査
私はこれが解いていて一番楽しかったですし、たびたび高得点も取れました!
長い文章を読むのが苦でない方におすすめです。
問題文を読みながら、「この運用はおかしいな?」などと考えるのがポイント。
ただ、こちらも当日の試験では時間がかかった割に得点を取れなかったので、もう少し対策の余地があったなと思っています。
選択しなかった問題
問3 プログラミング
苦手意識があり、問題を見すらしなかったので詳細は分かりません。
ただ、時間配分以外の特に対策は不要なので経験者の方でしたらおすすめだと思います。
問5 ネットワーク
インフラ系の知識が全くなかったのと、回によって難易度の変動が激しいという噂を耳にしたため選択しませんでした。
問6 データベース
私は基本情報技術者試験を受験した際、午後問題で0%を叩き出してしまった過去を持っているので速攻で捨てました。
ただ、普段からSQLに触れている方や将来のために勉強しておきたいという方にはおすすめだと思います。
問7 組み込みシステム開発
「特別な知識がいらない」「問題文からの抜き出しが多い」などの理由でおすすめしている方が多いのですが、私は3回分解いても点数が取れなかったため捨てました。
ただ、否定的な意見をあまり見ないので一度解いてみるのが良いかもしれません。
問8 情報システム開発
私が調べた感じおすすめしている方がほぼいなかったので、問題を解くことなく選択肢から外しました。
マイルール
過去問を解いていると自分の傾向が見えてきます。
その傾向をもとに、私は時間配分について以下のようなルールを定めました。
- 基本1つの大問にかける時間は30分
- セキュリティは20分目標で解く
- サービスマネジメントは時間をかければ解けることが多いため、ここに時間を割く
- 30分が経過したら切り上げて次の大問に移る
- 万が一時間が足りなくなったら、問題文の穴埋めが多い問題を解く
勉強以外の準備
持ち物(受験に必須のものは太字)
- 証明写真貼付済の受験票
- シャープペンシル or鉛筆(濃い目のもの)
- 消しゴム
- 定規
- 試験中机上に置けたため持参しましたが、使いませんでした
- 時計
- ハンカチ
- ポケットティッシュ
- 目薬
- マスク
- 昼食
- 上履き
前日までにすること
受験票に貼付する写真の準備
撮影したら裏に名前を記載し、すぐに受験票に貼付しましょう。
会場までの行き方を調査
集合時間の30分前には会場最寄り駅に着くように時間を検索。
席の確認や試験の準備を余裕を持ってしたり、試験直前にお手洗いに行ったりしたかったので、早めに到着できるようにしました。
試験当日の昼食の準備
当日は会場最寄りのコンビニなどが混んでいる恐れもありますし、緊張しているときに余計なことを考えたくなかった・・・。
なので、前日までに水と1日分の鉄分(プルーン)、ウィダーinゼリー、1本満足バーを購入して持参しました。
昼食に持っていくものはこちらのサイトを参考に。炭水化物やカフェイン入りのものは避けました!
私が持参したもの
- 水
- プルーンFe 1日分の鉄分 のむヨーグルト
- ウィダーinゼリー
- 1本満足バー
当日
当日は集合時間の40分前に会場最寄り駅に到着し、徒歩15分ほどの距離にある会場へ。
集合時間前は教室には入れなかったものの会場内の椅子に座ることができたので、そこに座って最後の確認をしたりお手洗いに行ったりしてゆったり過ごしました。
教室に入ってからは机上に置くものの確認。
午前問題と午後問題の間の休憩時間は、ぱぱっとご飯を済ませてセキュリティの頻出単語の最終確認をしました。
結果
午後問題は時間が足りず、全部埋めたものの絶対不合格だ・・・と思っていたのですが。
60点台とぎりぎりなものの、何とか一発合格することができました!
特に、午前問題で重点的に勉強したマネジメント系で勉強の成果が出て嬉しかったです。
また、午後問題は自己採点の結果的に絶対に60点に届いていなかったと思うのですが、多分合格率を一定にするために調整が入り合格できました。
なので、当日分からない問題があっても焦らずに、とりあえず全部埋めることをおすすめします。
おわりに
仕事と並行しながら勉強するのはとても大変でしたが、無事合格することができて本当に良かったです。
計画的に勉強することができたのが功を奏したのだと思います。
この記事が応用情報技術者試験を受ける方の参考になれば幸いです。