はじめに
1on1ミーティングは、日々の業務だけでは話せないことを共有し、信頼関係を深める大切な時間です。
しかし「何を話せばいいのかわからない」「ただの雑談になってしまう」という声もよく聞きます。
この記事では 上司と部下、それぞれの立場で有益な1on1を実現するためのポイント を紹介します。
目次
1on1の目的とは?
1on1は単なる進捗確認の場ではありません。
主な目的は以下の3つです。
- 信頼関係の構築
- 成長のサポート
- 課題や不安の早期発見
特に部下の心理的安全性を高めることが、1on1の成功には不可欠です。
【上司視点】部下との1on1で話すべきこと
上司は「聞く」ことを意識しましょう。評価やアドバイスよりも、まずは相手の話を引き出すことが大切です。
💼 仕事に関するトピック例
- ✅ 最近取り組んだ業務での成功・失敗
- ✅ 業務の中でやりがいを感じたこと、つらかったこと
- ✅ 業務の進め方で困っている点・改善したいこと
- ✅ 新しく挑戦したいタスクやプロジェクト
- ✅ チームや他部署とのコミュニケーションの様子
- ✅ キャリアの方向性やスキルアップの希望
🏠 プライベートに関するトピック例(適度に)
- ✅ 体調や生活リズムは問題ないか
- ✅ 最近ハマっていること(趣味など)
- ✅ 家庭の変化(引っ越し、結婚などで影響がある場合)
- ✅ ワークライフバランスに関する考え
🎯 コツ
- 質問はオープンクエスチョンで:「どう感じてる?」「何が一番大変だった?」
- フィードバックは「事実+感情+提案」の3点セットで
- ネガティブな話も否定せず受け止める姿勢を
【部下視点】上司との1on1で話すべきこと
1on1は「自分のための時間」と考えましょう。
普段言えないことを伝えるチャンスです。
💼 仕事に関するトピック例
- ✅ 最近の成果やうまくいったこと
- ✅ 現在困っている業務やスキル的な課題
- ✅ 自分の強みや得意を活かせているか不安
- ✅ 今後やってみたいこと・関わりたい分野
- ✅ チームの雰囲気や人間関係について
- ✅ 将来的なキャリア像の相談
🏠 プライベートに関するトピック例(共有したい場合)
- ✅ 最近の生活リズムや疲労感
- ✅ 気分転換になっている趣味や活動
- ✅ 家庭・健康面での変化や配慮してほしいこと
📝 コツ
- 事前に話したいことをメモしておくとスムーズ
- 困っていることは具体的に:「どこで詰まっているか」「何が足りないか」
- アドバイスを受けたら、次の1on1で報告することで信頼関係が深まる
よくある失敗とその対策
失敗例 | 対策 |
---|---|
雑談で終わってしまう | 事前にアジェンダを共有する |
評価されるのが怖くて話せない | 評価ではなく「対話の場」と明確にする |
毎回同じ話題になる | 定期的にトピックのバリエーションを用意する |
時間が取れず流れることが多い | カレンダーで固定・優先度を高く設定する |
まとめ
有益な1on1を実現するには、上司・部下それぞれが意図を持って臨むことが重要です。
「ただ会話する時間」ではなく、「信頼と成長を促す時間」にしていきましょう。
📌おすすめテンプレート
以下のようなテンプレートを使うと、1on1の質がぐっと上がります。
Google DocsやNotionで共有するのもおすすめです。
### 今回の1on1アジェンダ
1. 最近取り組んだこと(成功・課題)
2. 現在困っていること・相談したいこと
3. 今後チャレンジしたいこと
4. チームや職場についての意見・感想
5. その他プライベートも含めて話したいこと