東京の渋谷にあるTech Playで2月4日に開催された富士通で理事をされている中山五輪男氏の講義です。
Tech Playはパーソル関連会社が取り仕切っており、企業の採用活動の一環としてセミナー形式でアフターファイブや週末に集客し企業の採用活動に結び付ける取り組みのようです。(今回でいうと富士通がTech Playに資金提供をしているような流れ)。100名の収容人数に対し抽選で半数の100名以上が落選されていたので、自分自身の備忘録にしがてら何が話されていたか共有しようと思います。
Digitization vs. Digitalization vs. Digital Transformation (DX)
Digitization: 紙を単純に電子化するイメージ
Digitalization: 高速化や金銭の節約のイメージ
Digital Transformation (DX): 新たな収益モデルの創造で
深センのような人々の動き自体がデジタル化しており、
デジタルの中にリアルがあるイメージ
※紙を単に電子化することをdigital transformationとは言うべきではないが勘違いしている人が多い
世界競争力ランキング(IMD)
63か国中、1位だった日本は今や30位、デジタル推進力がある国が上位に。
https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20190806.html
政府の効率性は38位、ビジネスの効率性は46位、ビッグデータの活用や分析、国際経験、起業家精神は最下位。
ますます低下をする一方。
ビフォーデジタルとアフターデジタル(日本国内での造語)
ビフォーデジタル:Online to Offline, リアルとデジタルのオーバーラップ
アフターデジタル:Online merge Offline, デジタルの中に完結する形でリアルがある
今まではオフラインが前提だったが、5Gのアフターデジタルの時代ではオンラインが前提。
ヒト、モノ、カネ、データが常にオンライン
デジタルの中心地はシリコンバレーではない。中国の深セン。
1980年30万人の農村が1400万人の近代化都市へ。
平均年齢は32.5歳、東京都は44.4歳。
10人に1人が社長。
HUAWEI(スマホ)、DJI(ドローン)、ZTE(スマホ)、テンセント(WeChat)の中心。
中国のいま働きたい会社ランキングはアリババ、Baidu、バイトダンス、フォースン、ニーオといった中華系がトップに来て次にテスラ、さらにディディ、アマゾン、ファーウェイ、メイテゥアンディエンビン、アントフィナンシャル(Alipay)、ネットイースに続き、JD(京東)が続く。
JD(京東)のデジタル化は進んでいる。自動倉庫、無人スーパー(リアルと配送センターの組み合わせ)、ロボットレストランなど多数すでに展開済。
自動倉庫(YouTube動画リンクは筆者にて収集):
https://www.youtube.com/watch?v=YN_FUMXUT0o
自動化レストラン(YouTube動画リンクは筆者にて収集):
https://www.youtube.com/watch?v=b36KMK6ggoA
自動スーパー・配送センターの盒馬鮮生など:
リアルタイムで価格も変えられる。(YouTube動画リンクは筆者にて収集)
https://www.youtube.com/watch?v=b7H__AWKR_Y
https://www.youtube.com/watch?v=Q1eh_Xt4y58
https://www.youtube.com/watch?v=TG38mV8jd98
https://www.youtube.com/watch?v=W0KWE3gL5E4
https://www.youtube.com/watch?v=U9SMXCdKLqk
都市内の人や車の混雑状況が当局がリアルタイムにわかる(YouTube動画リンクは筆者にて収集):
https://www.youtube.com/watch?v=ha1gRH_vXzE
なんでもかんでもロボット化するのではなく、リアルでないといけないのはリアルを残していたりする(生鮮食品などお客さんが選びたいものはリアル店舗で買える、次回以降は通販に誘導もできる、消費行動はすべて蓄積できる)
深センでは・・・
自動車も歩行者も信号無視の検知が自動化され、だれが何度目の違反かすぐにわかり罰金徴収もキャッシュレスで自動化されるところまで来ている。スマホのながら運転も自動検知。
https://www.scmp.com/tech/innovation/article/3022961/next-time-you-go-through-red-light-china-its-growing-facial
強盗事件の犯人は30分で逮捕。財布を落としても戻ってくる。(誰かがとったらすぐに犯人がわかる時代)
(筆者により情報追加)
3年前でもここまで自動化されていた。
ユニクロやGUでもRFIDによる近いものはあるが、中国の無人コンビニの例。
営業停止店舗も多いようだが社会実験としての意義が大きかっただろうと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=Yygyw5SyjwQ&list=PLOr-BSQI2oWrtRnkBBdhpW__lH8z4Vd8r&index=6&t=0s
通信回線
1G 1980s
2G 1990s
3G 2000s
4G 2010s
5G 2020s すでにアメリカ、EU、中国、韓国では開始済。日本では2020年春デビュー。
4Gとの違いは(1)高速・大容量 (2)同時多接続 (3)低遅延
・映画2時間分のデータ転送時間が3秒
・4Gでは1kmx1kmでMAX10万台だったのが5Gでは100万台に。
・タイムラグが10分の1で10ミリ秒から1ミリ秒へ。100km/hの車の停止の指令を出すまでに2.8cmの距離。
次の本はお勧め
AI新時代 富士通エバンジェリストが見据える未来ビジョン
富士通エフ・オー・エム株式会社 (FOM出版) (著), 中山 五輪男 (監修)
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アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
藤井 保文 (著), 尾原 和啓 (著)
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